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孔子の人物評②

 前回に続いて、孔子の人物評価である。

聞かされる相手も大変😁。

 孔子は子貢を皮肉っているが、500〜510章から成る(解説者により分章が異なる為)『論語』の約50章の内容は、孔子の人物評なのである😁(つまり、1割!)。 

 超リスペクトしているのは、文王や周公。普通並みにリスペクトしてるのは、孔子より少し前の時代の子産という人物。
 めちゃディスってるのは、斉の景公で「四千頭の馬を持っていたが、死んだ時、人々の中に有徳の君主として称える者は一人もいなかった」(季氏篇)と、激辛の酷評である。

 その次?に酷評なのが魯の貴族・季孫氏で、八佾篇の最初の章に、

両眼から炎🔥を出して激怒

 「孔子は季氏を批評された。『八佾の舞を自分の家の中庭で舞わすとは!これを我慢出来るなら、世の中に我慢出来ない事はない😡🔥!』」と、大激怒である😅。

 ちなみに、八佾の舞とは、祭祀を行う時に8列×8人の64人の舞手で舞うこと。これは天子や魯公のみに許されたもので、諸侯は66、36人で、卿大夫は44、16人とのこと(『論語抄』陳舜臣・著より)。
 季孫氏は、卿大夫だから16人レベルなのに、ニ階級飛び越して64人の舞を舞わせたので非難した、と陳舜臣氏は解説で述べられている。

 ちょっとヒートアップしたので、ほのぼのとした評価を。

目が小銭にはなってないが😁

 子路篇にある、衛の公子荊を謂うという章。
 「財産を貯えることが上手だ。最初、財産ができたときは、『まあ、ちょっと集まりました』と言い、少しかっこうがついてくると『まあ何とか完備してきました』と言い、たっぷり財産ができると『まあ何とか立派になりまはした』と言った」。
 
 「不正によって得た富は、私にとって浮雲のようなものだ」と言っていた孔子だが、コツコツ貯めた分には否定しないようだ😃💖。
 後ろに、「先生も批評してるじゃないですか」と、ちょっと不満げな子貢がいたりする😁。

 見出し画像は、(例によって、内容と全く無関係な)昨日スーパーで買った、ジャカランダという花。熱帯性の植物らしい。

            🐻

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