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呉服の日

 今日は5/29で「呉服の日」。
 呉服って、中国から来たキモノ全般の事だと思ったら、辞書で引くと「和服用織物の全般。元来は綿織物、麻織物を太物(ふともの)、絹織物を呉服といった」とある。

 まあ、とりあえず着物全般の話として、『論語』里仁篇から、この一章を。

正に、私の事ですか?!

 先生は言われた。「道に志す士(ここでは一人前の人間といった意味)でありながら、粗末な衣服や食事を恥ずかしがる者は、まったく問題にならない」。

 『完訳 論語』のこの章の解説によれば、孔子は、道に志す者は必ず悪衣悪食でなければいけない、と述べているのではない…ということらしい。

 孔子塾で学んでいる時はともかく、子貢は商人でもあったから、商売をしている時はパリッとした服でなければいけなかっただろう。研究者たちは、孔子学団の放浪中の費用は、ほぼ子貢持ちと見ているようだ。

 子路や顔回は、粗末な服でもわりかし平気だったのではなかろうか。出仕する時以外は、そんなに着飾らなくてもいいし、貧乏にも慣れてそうだから😁。
 子路には、子罕篇に「ボロボロの上衣をはおり、上等かね狐也ムジナの毛皮を着た者と並んで立っても、堂々と恥ずかしがらない者がいるとすれば、それは由(子路の実名)だろう」と評された章がある。
 きっと、自分の存在価値観に自信があったからだと思われる。さすがに、実際に破れていたらちょっと恥ずかしかったかも知れないけど😅。

            🐻

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