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プラダを着た悪魔

先週末の私は、電源が切れたかの様にグッタリと疲れ、ベッドの上で動けなくなってしまっていた。欲もない。
仕事のイベント前で残業が続いており、
自分が思っていた以上に疲れを溜め込んでいたらしい。

貴重な土日を溶かしていても、月曜日が来れば平気な顔してパワフルに頑張れちゃうんだよなぁ…と思うと、なんだかゾッとした。
心が死ぬ前に生活を整えなくては!『平日の為の休日』では無く、『休日の為の平日』を過ごすんだ!と日曜の夜に決意。今週の目標は、仕事以外の時間を楽しむこと。

そんな私の映画の好みは、サイコホラーとか戦争とか深く考えさせる系とか、『暗い/重い系』。
ただ、元気がない時に見ると気が滅入ってしまいそうなので、『お仕事頑張るウーマン系』プラダを着た悪魔を、初めて見ることに決めた。

結果、すっごく面白かった!!!
まずアンドレアが初めての挫折から這い上がるかの様に、毎日キラキラのファッションに変え始めた所で、こちらもウキウキとしていた。

上司ミランダの指示が曖昧だったり、無理難題を言われたり、自分の知らないNG行動がそこら中に転がっていたり、一緒にハラハラしながら見ていた。
仕事する上でのピンチを、運も味方に付けながら何とか乗り越えて上司を黙らせるアンドレアは見ていてスッキリしたし、最高だった!

ラストシーンには色んな考察が出来ると思うんだけど、
私なりの解釈は、『ならば自分で決めてやるわい』なんじゃないかな、と思っている。
仕事ではなく彼氏を取るラストには少しガッカリした、というコメントも見かけたけど、うーん…私はそれとは違う解釈を書き殴りたい。

ランウェイで働いて、仕事の大変さ、成果を出した時の嬉しさ、選ばれる幸せ、そして厳しい競争を学んだ。
夢を叶える為には、人を蹴落としたり、出し抜く必要があるなんて認めたくない、ミランダを悪魔だと思った。

あなたが選んだからエミリーは来れなかったのよ。とミランダに言われた時、仕方なかったと思った。
アンドレアが度々言う言葉『仕方がなかった』
それは責任転嫁してるだけで、自分の選択が仕方がないなんて事はないと気付いたのではないか?
本当に夢を叶えたいのであれば、『仕方がない』決定をしなければならない場面もあるということを学んだ。
ずっと楽しみにしていたエミリーの代わりにパリに行ったり、仕事のせいで友人との待ち合わせに遅れたり、彼氏の誕生日を祝えなかったり。
そんな時に、仕方がなかったと言ってしまう自分…
『夢のために自分でこの選択をした』とは言いたくない、言えない、人のせいにしたい。と言う気持ちに、気付いたのではないか。

解決策は1つ。
自分の選択に責任を持つために、自分がやりたいことを、自分のやり方で勝ち取っていく。決断をする。
"この世界"を望んでいないのであれば、望む世界に行く。
自分が心からやりたいことであれば酷い手段もやれる、やってやる、いや違う、ミランダの様な酷いやり方以外の、自分のやり方で勝ち取ってやる、と心から思える夢は?
ジャーナリストになるという夢だ。

これまでの全てあなたの決断だ。とミランダに言われ、あぁそうかい、だったら今ここから目指すもの、その手段は私が決めてやるわい!と車を降りたのではないか。
人が何を求め必要としてるかを超え自分の為に決断が出来る部分が、自分と似てるとミランダは言ったけど、
確かにそのとおり!自分の為に決断をして車を降りてやったのだ!自分の決断で戦うミランダのことを尊敬する気持ちも、確かに持って。

書き殴りの考察だけど、今の所これが1番腑に落ちている。自分もキャリアを積んだ数年後にまた観たら、解釈も全然変わるんだろうなぁ。

しかし平日に映画を観るとは良い時間。
次この映画を観る時も、どうか仕事以外の時間を大切に過ごしていて欲しいと願う。

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