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面談前のおさらいに。キャリアコンサルタントから見た「売れる」転職者

私の社会人生活、このままでいいのかな。
転職したい、けどなにからはじめれば良いんだろう?
そんなモヤモヤを抱えた方に向けて、人材紹介業界の裏側のお話を交えてお伝えしていきます。

前回、前々回と、「やみくもにスカウトサイトに登録するのは危険!」とお伝えしました。自分にどんな武器が備わっていて、何を売りに転職市場で戦うか。自分という「商材」を理解していないうちに情報の渦に巻き込まれに行くのではなく、冷静に自分の価値を分析してから。その準備が整ってからと、今後も繰り返しお伝えしていきたいと思っています。

前回の投稿で、
「私は、何ができる人なのか」これを、今夜書き出してみてください。と皆さんにお伝えしました。頭で考えているだけではダメだと。


本当に、これを試してみた方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?

恐らく、多くの方はまだ試してみていないのではないかな? と思っています。今回は、転職前の事前準備についてもう一度お伝えします。是非、今夜書き出してみてくださいね。

ご本人が満足する転職、いわゆる『良い転職』をする方の共通点がいくつかありますが、その一つとして【フットワークが軽い】というものがあります。

興味がある場所にすぐに出掛けていく。良いとアドバイスをされたことをまずは実行してみる。むやみに疑ったり、考え込んだりせずに、良さそうだと感じたことにすぐに取り組む方のほうがチャンスを掴みやすいのでしょうね。


◆キャリアコンサルタントは30秒で転職者を見極める


ところで、皆さんは「人材紹介会社のキャリアコンサルタントが、人材のどんなところを見ているか」知りたくないですか?

私が17年前人材紹介業に飛び込んだ時、最初は「面談にいらっしゃる転職者にお茶を出す」という仕事を任されました。受付の電話で来社理由をきき、お茶を出し、下がってくる。
仕事の内容はそれだけです。転職者との接点は、せいぜい30秒程でした。

そして、戻ってくると必ず訊かれました。
「今の人は、売れそうだった? 売れない感じだった?」

最初は「言葉もほとんど交わさず、応募書類もみていないのに、売れそうか売れなさそうかなんてわかるわけないじゃない!」と驚きました。正直、「そんな先入観をもって転職者と対峙して良いんだろうか…?」とも思いました。

ですが、上司は某大手人材紹介会社で年間数千万円も売上げた実力者です。
きっと、この指示には意味があるに違いない。
そう思い、私なりに「売れそうな人でした」「今日の方はちょっと…」を伝えるようにしてみました。

チェックしたポイントは、こんな感じです。

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よろしければサポートを是非お願いします。現在医療介護系の人材会社に所属しつつ、これまで経験してきたことを「転職しようと思ったこともないひとたち」「転職活動したことがないひとたち」が「転職せざるを得なくなってしまった」ひとに還元できるようにしたいと思い活動を始めました。