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リルル、話せばわかる子。

リルルとの生活も4か月を過ぎ、ミユリもさすがにドライフード食べないと生きていけないと悟って、ちょくちょくドライフードを食べるようになったころ。ミユリと並んで寝ているのを見るたびに「リルル、デカくなったな・・・」と。「猫の飼い方」では「猫は1日で頭の大きさと同じ量のエサを食べます」とあったので、リルルが普通の猫より頭が大きいと知らず、それだけ与えていたので巨大化していくリルル。「アメリカンショートヘアーはエサのやりすぎで大型化する傾向がある」と書いてありました。リルルは去勢してないので、そんなに巨大化しないと思ってたのですが、のちにわかりますがリルルには性欲が無かったので、その分食欲が多かったのです。子猫の時のリルルは本当に食いしん坊でしたから。「生後半年ぐらいで体は成猫になるので、その頃からエサを与える回数を減らすと良い」とありました。産まれた月が3か月違うので、ミユリは、まだ1日中エサをあげたいですが、リルルは、そろそろ朝晩2回ぐらいにセーブしていい頃だと思いました。でもミユリにエサを出すと、リルルも一緒に食べてしまうんですよね。「それはミユリのエサだよ。リルルは食べないで」と言っても、さすがのリルルも「お腹減ったよ?」と、食べてしまいます。そこでミユリがいつでも食べれるように、リルルが小さい頃使っていた小型犬用ハウスにエサを置いて、ドアを閉めてちょっとだけ開けて、ミユリなら通れるけど、リルルなら大きいから通れない、ちょうどいい隙間にしておきました。これはうまくいったようで、ミユリは食べたい時にスッと入って食べれますが、リルルは頭がつっかえて、入ることができません。目の前にあるエサにたどり着けず、もどかしいリルル。私に泣きついてきます。「お母さん!どうしてボクだけエサをくれないの?ミユリのことだけ好きになっちゃったの?ボクはお母さんのことが一番大好きだよ?お母さんもボクのこと一番好きでいてよ!ミユリばかり贔屓しないで・・・」と。「リルルちょっとおいで」とリルルを抱きかかえ、リルルがイヤがるお風呂場へ連れて行って、シャンプーします。「なに?何でこんなことするの?ボク何か悪いことした?」と鳴くリルル。お湯ですすいで沢山のタオルで水分ふき取ったあと、ミユリ用のケージにリルルを入れて、不機嫌そうな顔してるリルルの前に座ります。目と目をじっと合わせて、語りかけます。「リルル。いいか?よく聞いてほしい。私はリルルを世界で一番愛してる。それは変わりない事実だよ。今エサをミユリにだけやってるのは理由がある。オマエは充分育っているが、ミユリは、あんまりエサ食べないから小さいままで、まだ育ってる途中なんだよ。だからミユリは食べたい時に食べさせる必要がある。でもオマエはもう充分体は大人ぐらいになってる。エサをあげないわけじゃない。ちゃんと朝と晩にリルルにもエサをあげるよ。それまで我慢して。やがてミユリも体が大きくなったら、リルルと同じようにエサの回数減って、オマエらが完全に大人になったらエサをあげるのは1日1回だからな。とにかく、ミユリは可愛いけど、私にとっては、リルル、おまえが一番だからな?」リルルは、じっと私の目を見ながら聞いていました。そして、頷いたので、ケージの扉を解放してあげました。リルルはケージから出てきて、エサを食べるミユリを離れて見守っています。それ以来、リルルはミユリだけエサもらえる時間にエサを求めなくなりました。信じられないほど、私の言葉を理解してました。賢すぎるぞリルル。猫が受ける日本語検定あったら3級ぐらい受かってただろうな(笑)以後リルルには日本語で話せば、なんでもわかってくれるようになります。リルルとは以心伝心になりました。もうほんとにリルルが可愛くて仕方なくて、「リルルが死んだら後追い自殺したい」と思うようになりました。それはリルルにダメだよ、と、のちに言われるんですけど。(続く)

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