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リルルとミユリ

リルルが1月27日産まれ、ミユリが4月7日産まれ(ともに1998年)なのでおよそ3か月、ミユリの方が若いわけです。人間で言うとちょうど1歳の差ですね。写真は生後半年ぐらいのリルル(デカい・・・)と、生後2か月ぐらいのミユリ(小さくて可愛い)です。(写真はまた別で貼っておきます)出会った時の先制攻撃で威厳を示すことに成功したリルルは、ミユリに対する主導権を得ました。一緒に生活するようになってリルルに母性が目覚めたというか、もとから持ってたのか、とにかくミユリの世話をやきます。ミユリの飲み水が減っていたり濁っていると感じるとリルルがミユリを部屋の中央の大きな水入れまで連れて行き「ここのお水も飲んでいいんだよ」と教えます。その間に私がミユリの飲み水を交換・補充します。ミユリのトイレが汚れてるな、と思えば、リルルがミユリを連れて部屋の大きなトイレ(多頭飼い用大型トイレ)に連れて行き「このおトイレも共同で使っていいよ。」と教えてあげます。その間に私がミユリのトイレを掃除します。ミユリにしてみれば「リルルお兄さんに付いていけば何でも解決する」わけです。私がお世話してあげてるとも知らずに。だから最初のころのミユリは私のことなどどうでもよく、とくになつくわけでもなく愛想だけふりまいてくる子でした。ある時、共同のトイレで、ミユリがうんちをしてたので「ちゃんと砂かけてるのかな?」と見ていたら、砂をかけずにトイレから出てリルルのところに走って行きました。「これはトイレのしつけをしないといけないな、ミユリを呼ぼう」と思っていると、リルルがミユリを連れてトイレにやってきます。まずリルルが先にトイレに入り、ミユリのうんちの半分を砂で埋め、上から手でポンポンと軽くたたいて匂いをかいで確認して出てきます。リルルは「同じように残りもやってごらん。」とミユリに伝えます。ミユリはトイレに入り、残りを砂で埋めてリルルと同じようにしてからトイレから出てきました。するとリルルは両手でミユリの頭を抱え、「よしよし、ちゃんとできたね。これからはちゃんとこうするんだよ?」と額をペロペロと舐めて可愛がります。それからはミユリはちゃんとトイレを猫砂で埋めるクセが付きました。「なんかミユリのしつけまでリルルがやってくれてるな~」と、しばらくは私の出番がありませんでした。リルルもまだ子猫なのに賢すぎるやろと思いながら。でも1つだけ注意しても治らないミユリのクセが子猫の時だけですが、ありました。それはコンセントケーブルなどを噛むこと。リルルは注意1回で二度とやらなかったのですが、ミユリは注意すると、その時はヤメるんですけど、また噛むんですよね。リルルも怒ります。「こら!お母さんが怒ってるからヤメなさい!」と手でミユリを叩きます。でもミユリはヤメません。そこで危険を回避するために、ホームセンターに行って絶縁塗装してある網を買ってきて、コンセントとケーブルを畳の上に配線したあと、その網をかぶせて、その上から絨毯をかけました。これならミユリが感電死することはないだろうと。噛むコンセント類がなくなったので、ミユリも噛みようがありません。すると、今度はパソコンのキーボードの上に乗って寝るようになります。「キーボード使えないと困るんだが。動作中だともっと困るんだが。」とミユリの目を見て言いますが「それがなんなの?」と開き直っています。いつになったら私になついてくれるんだろうか。とりあえずリルルが「お母さん、ミユリばっかり構わないでよ」と嫉妬をしてきたので、「わかったよリルル」と、リルルを撫でまわしてやり、ゴロゴロと喉を鳴らすリルルを丸まらせます。落ち着いたところで水色のバスタオルを袋縫いし、化学繊維の綿を詰めて手縫いのクッションを作ってあげました。リルルは「わーい、お母さんの手作りだ」と気に入ってくれたようで、以後お昼寝するときは、そのクッションで寝るようになります。ミユリもリルルのそばに居たいので一緒に寝ます。このクッションはやがて、リルルが大きくなりすぎて使えなくなるまで活躍することになります。今回のタイトル写真で写っている水色のタオル製クッションがそれです。さてミユリもそろそろ健康診断に連れて行こうと思い、動物病院に連れていきました。「風邪もひいてないようですし見た目は健康そうですね。ちょっと体重少ないですけど。」それはドライフードだからだろうな、と思いながら見ていると、突然、獣医が焦りだしミユリの体を綿密にチェックし始めました。まさか何かひどい病気の前触れでも見つけたのか?とかなり私も焦りました。しばらくして「何かあったんですか?」と聞いてみました。「逆なんですよ。何もないんですよ。普通ダニかノミが最低でも何匹か見つかるんですけど、この子は耳にも体にも、1匹も居ないんですよ。こんな綺麗な猫ちゃん、初めて見たので驚いて必死でノミがいないか探してたんですよ」と言われ安心しました。さすがだ、ミユリお嬢様。血統が凄いだけじゃなくて体も綺麗だったのね。ミユリも猫エイズ検査は陰性で、子猫ワクチンだけ打って帰りました。ワクチンの副作用がミユリにはあまり出ず、結構元気にリルルのあとをついてまわっていました。このころからリルルはミユリをウザがります。どこ行ってもついてくるし、リルルが寝たい時でも「お兄さん、遊んで!遊んで!」とちょっかいかけてきます。たまにリルルが怒って手でミユリを叩くので、ミユリは「じゃあ、あなたが相手してくださる?」と私のところにミユリが来ます。とりあえず頭を撫でてやるとミユリは、やたらと私の手を全体的になめまわしてきます。ベッドで横になってて「一緒に寝るか?」と聞くと、とりあえず私の足に甘えてきて、私の足をなめまわします。そのあと顔の近くに来て私の顔をベロベロとなめまわしてきます。とにかくミユリは私を舐めてから、そこに頭をこすり付けるようにして甘えるというスタイルが身についてしまいました。ちなみにリルルは私を舐めたりはしませんでした。擦り寄る行動は取りますが、ナメるのは失礼だと思ってたようですし、首より上には触れることもありません。私が寝てないときも、私の枕には絶対乗りません。しつけたわけじゃないけど、リルルが自分で考えて決めたルールのようです。リルルは去勢してませんでしたが、尿マーキングも一生しませんでした。これもしつけたんじゃなくてリルルが自分で考えた結果なんでしょう。のちにリルルに性欲が無いことが発覚しますが、それはいずれ書きます。こうしてリルルはぐんぐんと大きくなっていき、ミユリはちょっとずつ大きくなっていきました。(続く)

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