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ボクらは家猫の出身だからね。

基本的にブリーダーの血統書付きの猫たちは、室内で飼われて室内で生涯を過ごすことが多いです。ICCも屋外には出さない「完全室内飼い」を当時すすめていましたから。(外に出すと、野良猫とケンカして猫エイズなどに感染したり、だれかにエサとかもらって健康管理ができない、交通事故にあう、などのリスクが高い)リルルは部屋のドアが開いていても決して外には出ません。部屋の外に出る=お風呂or動物病院なのです。実際、リルルもミユリも「外の世界」を知らなかったので、音などで「部屋の外に空間がある」のは認識していましたが、外の世界を見てないから「行きたい」と思うこともなく、ストレスには、なりませんでした。リルルは3回引っ越しを経験していますが、古い木造の実家に住んでた頃は、完全に窓を遮蔽してたので外は見えませんでした。実家を新築に建て替えることになって、いったんマンションに引っ越して、その時も奥まった部屋にいたので窓はありませんでしたし、実家が新築されて引っ越したときも遮光カーテンで囲まれていたので最初は気づきませんでした。やがてリルルが6歳のころ、カーテンと窓の隙間に顔を突っ込み、外の世界を知りました。なんとか窓とカーテンの間に入り込み、窓際に着地して外の世界を眺めていました。「何かしらないけど、危険がいっぱいそうだ。ボクはこの部屋にお母さんと一緒に居れば安全なんだ。」と思っていたようで、外には出たがりませんでした。ミユリは「景色」をだいぶ怖がっていて、カーテンの向こうには行きませんでした。そんな風に何代、何十代と室内で飼われてきた家系なので、いろいろ興味深いことがありました。例えば、マタタビです。「猫にマタタビ」という言葉があるように、マタタビは猫の脳にとって、麻薬です。マタタビを買ってきたのですが、爪とぎにまいてもリルルは「何かした?」と知らんぷりです。ミユリもつれてきたけど、ミユリも「何かしら?」と無視していました。二人ともマタタビをガン無視です。また、リルルもミユリも、たまに毛玉を吐くので、胃に詰まらないように猫草を置くといいと「猫の飼い方」に書いてあったので、ホームセンターに行ったら「猫の草キット」があり、北海道産のライ麦を育てる簡単なCDジャケットぐらいの大きさのキットがあったので2つ買ってきました。種をまいてすぐに芽が出るとのことで、実際3日で生え始めました。麦が伸びてきたころ、リルルは「何だろう?」と近寄って匂いをかいでいましたが、「これはお母さんが育てている大事なものかな?」と思ってしまい、口に入れてモグモグとは、ならなかったのでした。ミユリはガン無視です。「これは猫の草だから、これで喉を刺激したり胃を刺激して吐くのを促すんだよ?」と言っても、「いらない」と言われました。極めつけは、「大発情してるミユリの前にリルルを置いても何の関心も示さない」ことでした。やっぱリルルは猫じゃなかったのかもしれない。今、つくづくそう思う。猫から産まれた、進化した何かだったのかもしれない(笑)(続く)

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猫のいるしあわせ

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