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チキンのドライフード大好き!

リルルは一生涯、チキンのドライフードを食べて生きてました。大好きなんですよ。猫って言えばマグロとか好きなイメージあったから、モンプチの本マグロとか一応買っておいたんですよ。「リルルがうちに来て一か月だから特別に本マグロのモンプチあげるよ~」と、出してあげました。リルルは初めての半生フードに警戒をしつつ匂いをかいで「どうも食べ物らしいぞ」と悟ります。一口食べるリルル。「食べても大丈夫なもののようだ」と感じたらしくて、2口、3口と食べます。このまま全部食べるのかと思ったら、そこで止まります。私をみつめながら「いつものエサは無いの?」と問いかけてきます。なんか口に合わなかったようです。試しにチキンのドライフードを出してあげると「わーい!」とパクパク食べて、モンプチは無視します。「もっとちょうだい、このドライフード」とねだってきたので、ドライフードをあげて、結局モンプチは廃棄になりました。世の中のことを何でも知ってる(と思う)姉に連絡して聞いてみたら、「猫が魚好きなわけないでしょう」と言われました。「水を嫌って泳げない猫が自然界で魚を捕獲して食べてるとこ見たことある?」猫は離乳食として最初に食べたものが「好物」としてインプットされるそうです。リルルは離乳食でドライフードを与えられていたので、チキンのドライフードが大好物になったわけです。猫が日本にわたってきたころ、日本人はエサとして何をやっていいかわからないから、魚をよく食べる日本人は、焼き魚やみそ汁を与えて育てていました。それで日本の猫は離乳食が魚だったので魚が好きになったんですね。魚屋においてある魚を匂いで好物と判断して盗むことはあっても、泳いで魚を捕まえたり、釣りをする猫はいません。そんなイメージが刷り込まれてるので日本人は猫の好物を魚と思いがちですが、例えばアメリカなどでは猫にハムエッグとか食べさせたりして、それが好物だったりとか、多種多様です。中華街で育った野良猫は中華が好きになるらしいです。元来猫はネズミを捕食していましたので肉食です。鶏やウサギなどを飼育してる小屋が猫に襲われて食べられることがありますが、それが猫の本来の姿です。だからリルルがチキン大好きなのは当然で、本マグロの味など受付ないのも理解できました。試しに牛肉とかのモンプチも試しましたが食べなかったです。とにかくチキンです。犬のように一気食いします。出されたエサは残さずその場で食べる。もの凄い食べっぷりの良さ。でもチキンなら何でも食べるわけでもないのです。リルルには自制心がありました。賢いから、というのと、私への配慮なんでしょうが。当時、在宅飲んだくれプログラマーだった私は、ウィスキーを何杯も飲んでから睡眠薬飲んで食事して寝ていました。食事は基本は台所でしますが、当時大好きだったKFCなどは10ピースBOXを部屋に持ち込んで、お酒飲みながら食べてました。その時、不覚にも食べてる途中で意識を失いました。リルルは当然、チキンの匂いで、それが食べ物であることは認識しています。数時間後、目が覚めた私は「うわ、リルルが食べちゃって、KFCのスパイスに猫に悪いもの入ってたらどうしよう」と思い、目の前の状況を見たら、意識を失う前と同じでした。リルルは何も手をつけなかったのです。どうやら「コレはボクの食べ物じゃなくて、お母さんの食べ物だ」と理解してたらしくて手を出さなかったのです。「大丈夫?」と寄り添ってくれていたリルルに「オマエは賢いなぁ」となでなでしてあげて、KFCを片付けて改めて寝ました。その後もテイクアウトで何か買ってきて、かつ丼やら牛丼やらハンバーグ定食やら持ち込んでも、リルルは興味があるので匂いだけかぎに来ますが、それが終わったら「これはボクの食べるものじゃないよね」と確認をして去っていきます。私が食べてる姿をじっとみつめて「おいしいのかな?」と思いながら、一切手を出さないリルルなのでした。エサは最初、以前の記事に書いたように当時の「世界一高いドライフード」をあげてましたが、ある時、ペットショップに買いに行ったら、「ごめんなさいね、いつものご飯、もう入ってこないんですよ」と言われました。なんでも、大量にカナダから直輸入して販売していた知り合いの会社の社長が、あまりに儲かりすぎて、そのお金を競馬の馬主になることに費やし、大失敗してしまい、破産したので会社も倒産したそうです。「他のところで高い値段で買うか、リルルさえ気に入ってくれるなら他のメーカーの量販品に変えるかですね。」そのエサはカナダ獣医師協会推奨の猫のエサでした。そこで代替品としてアメリカ獣医師協会推奨の猫のエサを通販で大きなパックで買い、それをリルルに与えたら「おいしいよ!」ってパクパクと食べました。これで安心。でもね、違う獣医さんに診てもらったら、リルル太りすぎだったんですよ。それは以後、リルルのダイエット編で書こうと思いますが、その時に処方されたダイエット食もチキンのドライフードだったのでリルルはすぐ切り替えて食べてくれました。そして15歳の時、ついにリルルがエサを一切食べなくなりました。これもいずれ記事で書きますが、早い話、そのエサに「飽きた」のです。獣医が「絶対おいしいからコレ食べるよ。」と変わりに出してくれたフランス獣医師協会推奨の、これまたチキンベースのドライフードにしたら、パクパク食べて解決しましたけどね。写真はドライフードの袋に「大好き!」とすりよる大きくなったリルルです。(続く)

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