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リルルの威力

今回はリルルの「威力」を書いてみたいと思います。まず、リルルを飼い始めた当時は、木造の3世帯住宅二階建てに1人で住んでました。もう古い家なわけですよ。ネズミがね、いっぱい居て。天井裏に大群がいてですね、集団でネズミが移動すると凄い音が天井から響いてくるんです。それが、リルルという、ちっちゃな子猫が来ただけで、「猫がいる!」と匂いや気配で察知したんでしょうか、一斉に居なくなりました。1匹たりとも残っていなかったですね。リルルも家猫の家系だから、ネズミを食べ物だと思ってなくて、そこそこ育てば本能でハンティングはして、ネズミを殺すでしょうが、食べはしないんですよね、多分。マタタビに反応しないぐらいだから。でもネズミにとって猫は天敵です。野良猫だったら確実に殺して食います。ネズミには家猫と野良猫の区別もできないので、ただリルルが来ただけで「これはヤバイ」と退散したわけです。ネズミに悩まされているお家は、猫を飼うことを検討してみてはいかがでしょうか?(笑)次にリルルの威力が発揮されるのは、近所の野良猫に対してです。毎日のリルルの、おトイレの掃除で出るゴミは、袋に入れて猫砂ごと排泄物を固めて、燃えるゴミに出す(燃えるゴミで出せるタイプの猫砂だったので)のですが、収集場所にそのゴミをおいておくことで、野良猫たちには「猫の排泄物の匂い」がわかるわけですよ。当然、「お、新入りがいっちょまえにマーキングしてやがるのか!?」と思うわけですが、どれだけ姿を探しても、その匂いの猫はみつかりません。匂いなどかしらしても、「安定してエサを手に入れている、大きい猫」であることがわかります。そのため「見えない大きい猫」がずっとそのエリアにいるわけで、野良猫のボスも対決のしようがなく(当のリルルは私の部屋の中だけにいるのですから)ボスの面目もつぶれ、野良猫たちは近所から退散します。リルルという幻のボスを残したまま。こうして近所から野良猫が消えました。大型のクモは出てくるとリルルに狩られ、真っ二つに割かれます。ゴキブリももてあそばれ死体になります。しかし、やっかいなのはムカデです。動きは遅いから補足できるものの、なかなか死にません。しかも毒を持っているから危険なんですよね。私が捕まえてすりつぶして殺していたので「お母さん凄い!」って顔してました。ムカデが出たのは古い家の時だけで、引っ越しして建て壊して新築してからは出てこなかったですけど。リルルの腕力も凄いです。ある時ロフトベッドの上でリルルが布団の端で寝ていて、見ていたらだんだんズリ落ちてきて、「危ない!落ちる!」って状態になったとき、リルルは右手だけを「ガシッ!」と出して爪を布団に刺し、右腕一本でぶら下がっていました。助けてあげようと思いましたが、見ているとリルルは右腕一本で懸垂して全体重を持ち上げ、左手をガシッと布団に刺し、右手を離して左腕で懸垂してさらに一歩前へ・・・と繰り返して、最後には後ろ足でのっかり、無事に布団の上に復帰しました。この時、リルルの体重7キロ。猫の筋肉すげー、となりました。あとは見た目の威力。新築した実家の二階の窓で眠ったり、お座りして外を眺める「リルルさん」が、孫と一緒に散歩する老人たちの、憩いのスポットになったりしてました。「今日はリルルさん居ないから、出てくるまで待ってみよう」とか。リルルが居なくなってから我が家の近所にも、また野良猫が復活しました。我が家の庭でくつろいで、庭を荒らしていきます。まぁ、リルルだったら、それを見ても怒らないんだろうけど。リルルの一生のうちで、リルルが私に怒ったことは一度もありません。(ミユリにはよく怒ってましたが)優しい子だった。(続く)

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