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ミユリは猫界の美少女だった

ちょっとミユリにもスポット当ててみましょうか。普通の人なら見た目で選べば、99%、リルルよりミユリを選ぶだろうなという自信あります。リルルは私にしか可愛い顔見せませんから。人が来ると警戒してムスっとしてますしカメラ向けると警戒してイヤそうな顔します。ミユリは子猫の時から、カメラというものを意識していて、まるでカメラを知っているように、カメラ向けられるとポーズをとるんですよね。普段はお転婆で、手のつけれないほど騒ぐ子なんですが、人が来ると、おしとやかになります。自分の可愛さを知っているのでアピールします。指とか出されると両手で挟んで、それを軸にして体をゴロンと回転させて甘えます。「可愛い!凄い可愛いやん、この子!」と、みんなが感心します。見た目も丸顔で美少女顔です。1998年の3月23日にリルルを飼い始めたときに電話回線も引いていた私は、ミユリを飼うことになってから当時広まり始めてたインターネットを導入することにしました。ISDNが開通エリアになってテレホーダイも使えるようになったからです。(うーん、死語だな。)毎日リルルとミユリの写真を撮影して、せっせとアップしエッセイを更新していました。みんなが「ミユリ可愛い!」と言ってる中で、ついに動物プロダクションのお目にとまりました。「ミユリちゃんを、うちの動物プロダクション所属にしませんか?」と。ちょっと悩みました。どうせならリルルとセットで売り込もうかな?でもリルルは私以外の人になつかないだろうしな。ミユリは誰にでもなつくから、向いてる仕事かもしれない。でもミユリを動物プロダクションに預けるのはイヤだ。ミユリとお別れすることと同じだもん。じゃあ私がミユリのマネージャーとして、ミユリを連れて電車とか自動車とかでスタジオと自宅を行き来するって、できるかな?名古屋までなら桑名からすぐだけど、東京とかだったら無理だなぁ。いろいろ考えて、ミユリを動物プロダクションに入れるのは、お断りしました。やっぱり、ミユリとは一緒に暮らしたいし、リルルとミユリ一緒にいてほしいから。なんかミユリに稼いでもらうのも、失礼だしなぁ、と。そう考えるうち、「ミユリに子猫産んでもらって血統書付けてペットショップに売る」のも、ミユリの産みの苦しみを金に換えるようで申し訳なくて、結局ミユリに子猫産ませることはなかったですね。まぁ、リルルとミユリの娘は欲しかったんですけど、リルルが性欲ゼロで、ミユリと交尾お断りだったから仕方ないんですけどね。ミユリは美人薄命のごとく、短命でしたが、一方でリルルさんはというと、長生きしたので貫禄もあり、(それでも私には子猫のような顔して甘えるんですけどね)窓際に座るリルルさんは(2階なんですけど)地上から見ても見える大きさで、「大きい猫がいる」と噂になり、「リルルさん観察スポット」として、家の前で見物する人が出てくる時期があったりして、人気ものでした。とくにミユリが居なくなってからは、リルルは「何かしらないけど、ミユリが居なくなったから、お母さんを独り占めできるぞ♪」とご機嫌でしたからね。いや、ほんとにミユリは見た目可愛かった。念のため交尾しないように、ミユリにはケージに入っててもらうことが多かったですが、いつも私と目があうと「かまって。」と声かけてくるので指を入れてあげると全身で甘えてきました。その姿も可愛くて。エサもドライフードだったから食欲なくて、大人になっても2.8キロという体重で人間でいう「ガリガリ」に痩せてるタイプでしたから。ミユリが子猫の時、二人に祝いでモンプチあげたときは、リルルは2口食べただけで「ドライフードちょうだい!」となり、ミユリは「久しぶりに、まともな食事ができるわ!」とガブガブと1缶分食べつくし、リルルが食べてないのを見て、リルルのケージに入りこみ「食べないなら私がもらうわ!」と、リルルの分もペロリ。自分のケージの3階に戻って「久しぶりにお腹いっぱいだわ。」とくつろぐミユリを見て「やっぱドライフードまずいんだな、ミユリには」と思いました。ミユリには月に1回モンプチをあげてました。それだけミユリには特別な感情がわいてたので、お別れの時は自分でも信じられないくらいのショックを味わいました。(続く)

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