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マユリ、参上!

上の写真ですが、今、私が可愛がっている我が家の守り神、ロシアンブルーのぬいぐるみのアオちゃん(右)です。サンレモンという会社から出ている「ひざねこ」シリーズのMサイズのロシアンブルーなんですが、クマとか狼とか言われています。家族は「猫に見えない」と言ってます。ひとつひとつ手作りのメーカーの製品なので買ってみてどんなイメージの子が来るかは正直ガチャですが、私はこのアオちゃん、すごく気に入ってます。左横の黒い猫がSサイズで、さらにその左に見切れているのがオッドアイの白猫(M)です。アオちゃんと白猫が夫婦で黒猫が娘という設定です。
さて、リルルとの生活も2か月ぐらいして私もだいぶリルルの世話にも慣れてきたので、そろそろ「お嫁さんになる彼女が欲しいかな?」と思って、メスの猫も飼おうか、という気になってきました。アメリカンショートヘアーの子を飼って大人になったらブリードして子猫産まれたら血統書付けて、ペットショップに売るけど、一人だけ娘を引き取って夫婦と娘の3人で暮らしてもらうとか、いいなぁ、と妄想していて。リルルの娘。考えるだけで可愛いわ、と。「猫の飼い方」のアメリカンショートヘアーの紹介では「アメショはアメショ同士での交配でしか血統書はつかない。他の猫種との交配は禁止されている」と記してありました。理由は、その特徴的な縞模様が欲しくて、過去にあらゆる猫種にブリードに使われていたため、遺伝子の突発的反応などで奇形種が産まれること、などがあげられていました。だからリルルの彼女もアメショじゃないと、と思いアメショのメスの子猫を探しにペットショップへ行きました。いろんな種類の猫が居ますがアメショのメスの子猫は2匹だけしかいませんでした。1匹は「30万円以上。要相談」と書かれた超高級なアメショ。もう1匹は「お手頃価格。56000円」のアメショ。値段の格差凄いなと思いながら、手持ちが30万もあるわけないので、とりあえず10万円だけ持ってきてた私は30万の子猫を見ながら(実は、この子と運命でつながっているとは知らず)「キミとは縁がなかったね」と思いながら、56000円の子を購入することに決めました。店員さんに聞いたら今日は店長さんが居なくてバイトの子しか居ないとのこと。「この56000円のメスのアメリカンショートヘアーください」と言いました。「あ、はい。この子ですね。」とバイトの子が私の持ってきたキャリングケースに、入れてくれました。「あ、血統書を念のため確認したいのと、名前はマユリでお願いしたいんですけど」と伝えると「ああ、血統書は社長(店長の旦那さん)の金庫に入れてあるんで私は開けれないんですよ。店長に伝えておきますね。」と清算を促され、お金払ってマユリを連れて家に帰りました。マユリも安い値段だったので経費かからないように新聞紙のシュレッダーのトイレとドライフードでした。(30万の子はモンプチ食べ放題(しかも4種類)でトイレも猫砂でした)結構汚れが目立っていたので、「ごめんね、さっさと済ますから」と言ってマユリをお風呂に入れました。マユリは全然気にせず黙っていました。タオルでよく拭いてから部屋に連れて行きました。リルルは驚きます。「なんだ?新しい猫が来たのか?」と警戒しています。マユリにドライヤーかけると全然マユリは驚かず、すぐに毛を乾かすことができました(リルルはドライヤーの音がイヤで逃げてましたから乾かすのに時間かかるんですよね。自然乾燥なので)「リルル~、オマエの幼馴染になるマユリだよ~」と顔合わせ。リルルは相当ビビっています。先住猫のくせに。マユリが「なにあんた?」と先制のビンタをくらわします。これに完全にビビってしまったリルル。マユリの進撃は続きます。「まずエサだよ」とエサを二人に出してあげました。リルルは嬉しくてがっついてエサを凄い勢いで食べます。マユリはエサの種類がちょっと違ったのか、食べるけどあまり食欲がないようで。むしろパクパク食べてるリルルのエサが気になります。同じエサなのですが「あっちの方がおいしいのかな?」と思ったマユリはリルルを襲い、エサを奪います。リルルは逃げてネズミのおもちゃで遊んでイジけてました。エサを奪って食べ終わったマユリはリルルが遊んでる姿を見て「それちょうだい!」とリルルからおもちゃを取り上げて、一人で遊んでいます。リルル、情けないぞ。リルルは部屋のすみっこに行って、転がすおもちゃをゆっくり転がしながら悲しみを癒しています。哀愁漂ってるぞリルル。やがてネズミのおもちゃに飽きたマユリは、またリルルを襲い、転がすおもちゃをGET。リルルは行き場をなくして私に助けを請いに来ました。「お母さん、あの子なんなの?助けて!ボク何も悪いことしてないよ?」とりあえずマユリに注意をするんですがマイペース過ぎて何も話しを聞いてくれません。マユリがうちに来たのは午後7時過ぎですが、何時間も完全に自己中心的な行動をしています。顔はリルルと同じ顔をしていて「猫ってみんな同じ顔してるんだな」とその時は思いました。マユリがケージに入り込んで、うんちをしました。ちゃんと砂かけるかな?とみていると砂を寄せるしぐさはするんですけど、全然砂がかかっていません。そのまま歩いてトイレを出るとき、後ろ足で自分でうんちを踏んでました。そのまま畳の上に出ようとしたので捕まえてお風呂に連れていき、じゃぶじゃぶと足を洗ってあげて、またドライヤーで乾かして「ちゃんと砂かけて確認しないとダメだよ」と言いましたが、全然聞いてません。これはリルルと真逆で、かなり頭悪い子だな、と思い、先が思いやられました。深夜0時を過ぎてもマユリは暴れまわります。お腹が減ればリルルのエサを奪い、リルルがくつろごうとすると、その場所も奪います。さんざん暴れたマユリは午前6時になって眠くなったらしくてケージに入り保温ベッドの上で丸くなって眠りはじめました。リルルも恐る恐る近寄って、マユリが寝たのを確認しました。そしてリルルが「お母さん、ボクらも、もう寝よう?」と言ってきたので「そうだね疲れたよね。とりあえず寝よう」と一緒に寝ました。午前10時前に電話が鳴り響きました。出るとペットショップの店長さんでした。「受付さん、申し訳ないんですけど、昨日うちで買っていった子猫、リルルの腹違いの妹なんですよ。以前にブリードしたいって言ってたから。犬に比べると猫は近親交配でも影響少ないですけど、やっぱり避けた方がいいですし。本来、生き物なので返品・交換はしないんですけど、これはお店の子が確認を怠った、確認体制ができていなかった、お店の責任ですので、今いる別のアメショのメスの子猫と交換させていただきます。」その時思い浮かんだのは、あの30万円以上という値段の子です。「え?でも、30万以上の子ですよね?56000円との差額を払うお金ないんですけど」と困惑して伝えたら「いえいえ、お店のミスですから、差額は頂きません。いくらで売れるか?よりも、可愛がってくれるお客さんの元に行ってもらうのが一番なんですよ」と。「マユリに情が移る前に返しに来てください。今居る子と交換しますから」それでそのまま飛び起きて、マユリを起こし、キャリングケースに入れてペットショップへ行きました。マユリが家にいたのは16時間ぐらいでしたね。連れていかれるマユリをリルルは不思議そうな顔してみてました。ペットショップへ着くと、30万以上するお嬢様と交換になりました。全然顔が違います。丸顔なんです。リルルとマユリは三角の顔してたので。「あ~この子、出戻り娘だから新しい嫁入り先見つけてやらないと」と店長さんがマユリを抱っこしているときに「じゃあ名前は、マの次はミだから、ミユリにしますね」と言ったら「あ、この子はもう本名は変更できません。〇〇〇・ルイーザーズ・アニーと言う本名が確定してます。まぁミユリでもなんでもお好きな名前で呼んであげてください」ということで、即興でミユリと名付けたこの運命で私と結ばれていた子猫。30万以上するのに実質56000円で買えたわけですが。さて、ミユリはどんな子猫なんでしょうね?(続く)

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