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育休総括②〜子どもの気持ちを尊重する育児〜

育休中にやりたかったこととして、自分の自己啓発以上に大切なこととして考えていたのが、当時4歳だった長女の「やりたい!」「やってみたい!」を全力でフォローすることでした。
悲しいかな母親でありながら社畜フルタイムワーカーの私。仕事は大好きだし、誇りを持って働いているので、目の前の仕事に思いっきりコミットできる環境にいることはとてもありがたいし何も後悔はないのですが、ひとつネックになっていたのが平日のお迎え時間。
毎日19時前にお迎えをしていたため、子どもの健康を考えると、そこから習い事に行くことは到底考えられませんでした。
もちろん土曜日に習い事に行くという選択肢もありました。ただ、希望の習い事の土曜レッスンは混んでいて、予約をして待機リストに入れてもらっても入会まで1年かかるなんてザラ。
そんなわけで、平日に子どもとの時間が多く取れる専業主婦や時短のお母さんたちに対して、プチ劣等感を持っていました。

しかし、育休のおかげで、平日のすいてる時間帯に習い事をすることが可能になりました!
彼女の「やってみたい」を尊重し、様々な体験を増やすことができる今回の育休は、まさに私が望んでいたボーナスタイムでした。


1.平日の習い事

幼少期からなんとなく、親のひいき目を抜きにしても「この子は身体能力が高そうだなぁ」と思っていたので、ずっと体操をさせてあげたいなと思っていました。
産前休暇に入る前から近所の体操教室を複数ピックアップしておき、産休に入ってすぐに体験クラスを予約しました。
それから1年。ずっと楽しく続けてくれています。
最初はへなちょこだったボール投げや、全然飛べなかったなわとびもぐんと上達しました。
鉄棒は、もともと教室に入る前から自然と逆上がりをマスターしちゃうくらい得意だったのですが、難しい回り方にもどんどんチャレンジしていくので、楽しむ彼女を後ろから応援しています。

そのほかに、本人の希望だったピアノ教室を2軒体験しましたが、ピアノが高いこと、置き場所の確保が難しいこと、そして弟に邪魔されて自宅での練習時間確保が厳しそうだなぁと判断したので、こちらは断念。
スイミングは小学校入学後に本人が苦労したらかわいそうだなぁと思い、年長の12月から慌てて入会させましたが、けっこう楽しんでくれています。
本人がやりたいことを、ずっと続けさせてあげたいなと思います。

2.保育園帰りに毎日公園へ

2023年の夏は長かったですね。しかも、暴力的なくらい暑く、お散歩や公園あそびは命に関わるレベル。
涼しくなるのを待ち、気候がちょうど良くなった頃に(11月終わりくらい〜12月かな)お迎えの流れで毎日公園巡りをしました。
金木犀が香る時期は、「金木犀の匂いを辿っていこう」とアテもなく匂いを頼りにぷらぷらとお散歩をした日もありました。
毎日毎日公園に行きました。楽しかったなぁ。
娘もそれが印象に残っていたのか、その後の保育園の卒園式では「まいにちこうえんにつれていってくれてありがとう」と私への手紙を読んでくれました。

公園巡りの延長として、クリスマス付近にはお迎えの流れのままディズニーシーに行った日もありました。
寝る時間は遅くなってしまったけど、私にとってはかけがえのない思い出。娘にとってもそうであってほしいなと思います。
(でもワンオペで赤ちゃん連れのディズニーは、乗れない乗り物が出てくるので、今度は夫も入れて家族みんなで行きたい!)

3.海外での旅育

閉鎖的な日本に住んでいると、周りはみんな日本人だし、使う言語も日本語のみで、視野が狭くなるかな〜と思い、海外旅行にも行きました。
ていうか、まぁ、親が行きたいからというのが一番の理由なんだけど。

コロナが5類に移行してからの最初の海外旅行はシンガポール!

まず、夏にシンガポールに行きました。
娘は、環境の変化に弱いデリケートなタイプなので、屋台のごはんとか食べられるかなーと心配でしたが、普通に美味しく食べてくれました!こういう新しい一面を知ることができるのも旅の醍醐味。
夏だったし、いろんなプールにたくさん入って、美味しいもの、綺麗な景色をたくさん見ました。
赤ちゃん連れだったから、なるべく清潔で綺麗な国がいいなぁと思ってチョイスしたけど、シンガポールは日本人多すぎだったな。
この半年後に行った台湾の方がよっぽど英語を使いましたわ。

シンガポールの半年後に、春の台湾に行きました!

卒園式を控えている時期でしたが、えいやーと3月頭に台湾に行きました。
今回は、「何をやりたい?」と、娘と一緒にるるぶを見ながら旅程を考えたりもしました。
保育園で英語のクラスを1年間受けたからか、現地の人に何かしてもらったら「Thank you!」とちゃんと英語で言えていたし、現地通貨でひとりでお買い物もできました。夏よりもぐっと成長を感じたなぁ。
成長スピードは赤ちゃんや幼児期に比べて落ちたかなと思っていたけど、年長でも半年でこんなに成長していたとは。それを実感できる良い旅でした。

あとやっぱり中華料理はいいですね!美味しい!
1歳の息子もチャーハンや小籠包をバクバク食べてました。

4.手術と1週間の自宅療養

2歳くらいの頃から、斜視の疑いがあった娘。
就学前に手術をしましょうと言われ続け4年。ついに手術の日が来ました。
日帰り手術で負担は少ないけど、事前にあれこれ検索すると「痛み止めが切れる夜中は泣き続けた」とか「白目の部分が1週間くらい血でべっとり真っ赤」とか、なんだか不穏な雰囲気。
術後1週間は保育園をお休みにして、日中は日替わりで友人や家族を呼び、大人の手を多くして娘をしっかりフォローできるようにしておこうと決めました。
同じく育休中のお友達家族に遊びに来てもらったり、最近仕事を辞めたばーばに遠方から来てもらったりと、手厚い体制でフォローできるよう準備しておいたので、事前に想像していたよりかは大変ではなかったです。
これがもし働いてたら、2日目くらいから保育園行かせちゃってたかもなー。(病院からは、翌日から登園OKと言われてはいたので)
でもやっぱり心配だし、そういう意味ではこのタイミングで育休だったのは救いでした。

5.親業(ゴードンメソッド)

これについてはなぜ勉強しているのかを説明するのはけっこう難しいです。私の中の色んな想いが絡み合っているから。
娘にとって「良い親」でありたいということは彼女が赤ちゃんだった時から考え続けていて、良い導き方ができればとずっと思っているのだけれど、やっぱり親も人間だから、感情的に怒ってしまったり、彼女が言うことを聞かないと脅迫的な言い方をしてしまうことも多々。
(もちろん本当に脅迫をするわけではない。「ごはんを残すなら、夜寝る前に絵本読んであげないよ」というような構文を親業では脅迫という。)

親業はカウンセリング、発達心理学、教育学などがベースになったアメリカの臨床心理学者が開発したコミュニケーションメソッドなのですが、講座の中では実際に受講生同士がこのメソッドを意識しながら会話するという、実践トレーニングの時間もあり、かなり実用的です。
全8回の講座のうち、まだ3回しか受講していませんが、すでに娘とのコミュニケーションにおいてかなり役立っています。

先日も、「駅まで歩きたくない」とぐずる娘を夫が叱り、ますますぐずるという悪循環に陥っているところで、私が親業の「能動的な聞き方(アクティブリスニング)」を実践したところ、娘の本音を聞き出すことができた、という感動的な体験をしました。
言語能力が未発達な子どもの心の内側を、親がコミュニケーションで導くことができる素晴らしいメソッドだなぁと実感しています。

ただね、正直に言うとね、これ、プロのカウンセラーが本物の患者に使っている方法なので、素人の私が使うとかなり気を揉むし、頭も使うし、骨が折れるのです・・・。
練習を続けて、もっと自然に肩肘張らず使えるようになりたいです。

6.子どもニーズカード(NVC)

NVC(Nonviolent Communication)というアメリカの臨床心理学者が提唱した共感的コミュニケーションをベースに作られたカードです。

子どもニーズカードは、気持ちが書かれた「感情カード」、願いが書かれた「ニーズカード」の2種類があり、文字が苦手な子どもたちにも使いやすいイラストと言葉(ひらがな)で描かれています。
このカードを使って、子どもの話を聴くと…

✓ 子どもが話したい部分にフォーカスがあたりやすくなる
✓ 子どもの話に評価や分析を加えず、共感的に聴きやすくなる
✓ 子どもが、自分の感情や、大切にしたい願い(ニーズ)に気づきやすくなる

また、共感的に気持ちや願い(ニーズ)を聴かれることは子どもが、自分のあるがままを肯定し、自分を大切にすることにもつながります。
そして、聴き手との心の開いたつながりや、信頼関係も育まれていきます。

*ニーズとは、感情の先にある大切にしたい願いのこと。大切にしたい想いや価値観ともいえます。

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やっぱり子どもって、自分の気持ちを伝える能力がまだまだ未熟。
娘も、自分がなぜ怒っているのか・悲しいのかうまく説明できなかったり、その理由が自分自身でも分からず泣いている時もあったりします。
親として、もっと彼女のことを理解してあげるためにはどんな方法があるのだろうとずっと考えているときに、このカードに出会いました。

たとえば最近では、こんな使い方をしました。
この春から小学校に進学した娘。
新生活についてネガティブな話は今のところ娘の口から出ていませんが、夕方になると明らかに顔に疲れが出ています。一週間働き切ったサラリーマンのようにシワシワです。
ある朝、まだ夫と息子が寝ていて、ふたりっきりの時間があったので、おもむろにカードを使ってみることにしました。
「学校始まって、どう?どんな気持ち?」
すると、娘はニコニコしながらこのカードを選びました。

  • もっとしりたい、おもしろそう

  • わくわく、まちきれない、たのしみ

  • うれしい、たのしい、まんぞく

  • はしゃいだ、よろこびにあふれた

明らかにポジティブなワードばかり。
「そうなんだね、疲れているけど、楽しんでいるんだね。」
ほっとしました。

そのあとニーズも選んでもらいました。

  • まなび、たんけん、はっけん

  • なかま、ともだち、いっしょにいること

  • きょうりょく、ちからをあわせる

これを見て、何て言うか、「ああ、すごいなぁ」と感動しました。
今の自分に必要なものを、彼女はしっかり理解している。
この子にはちゃんと生きていく力が備わっているなぁと、親として嬉しく思いました。
娘は、親も知らないうちに、たくましく、小1らしく成長していました。

終わりに

この1年半、自分なりに娘との関わり方を考え、模索し、色々手探りでトライ&エラーを繰り返してきました。
一番大変な幼児期は終わったけど、子育てはまだまだ続きます。
小学校低学年、中学年、高学年、そして中学生の思春期…と、フェーズごとに、彼女との関わり方を、私は適切に変化させ続けなければいけないだろうなと思っています。
人と人なので、関係の作り方に悩み、苦しむこともあるだろうけど、子育てを楽しみ、かわいい娘をいつまでも愛でていけるといいなぁと思います。

以上で、育休総括②〜子育て編〜は終わりです。
次は1年半の育休全体のハイライトをさらって、振り返りを終わりにしたいと思います。
誰得?
はい、ただの自己満ですが、お付き合いいただけましたら幸いです。

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