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【観劇】雪組 御園座公演「BONNIE&CLYDE」

 母と観てきました。雪組は「夢介千両みやげ」以来かな?愛知県民ですが実は御園座来るのも初めて。中日劇場でやってたころはちょいちょい来てたんですが。ヅカファンになってから10年以上経ちますがブランクがあるのでスターさんの呼び方等慣れない点があるかと思います。すみません。また、冷静な分析や感想ではなくただ萌えたポイントのオタッキーな叫びなのでご注意ください。本当に。あと記憶力よわよわにつき実際のセリフや演出と違ってる部分があるかもしれません。すみません(二回目)。あとネタバレ有りますのでそちらもご注意を。

 恥ずかしながらこの演目は初めて知ったのだけど、映画に始まり宝塚でも別タイトルで上演されていたのですね…!無知であることを突きつけられる。何よりびっくりしたのが実話が基になっているということでした。そう考えると複雑な気持ちになるけど確かに彼らはエンタメ作品にもってこいの暴れっぷりなのかもしれない。というわけで実在の彼らに対する是非は置いといて、あくまで今回の作品について触れていくということで。

 まず冒頭からボニーとクライドの乗る車に銃弾が降り注ぐシーンが。なるほど、結末を最初に示してそこに収束していくように物語が展開していくのか。クライドとお兄ちゃんのバック、一緒に捕まって一緒に脱獄するの可愛いと思ってしまった。えっ!?さきちゃんとそら氏の兄弟役めっちゃ良いんだが…。一緒にソファ乗り上げてバカスカ踊るの。「俺はヒーローだ やばい 最高だぜ」って歌詞。自覚してんじゃねぇよ。はぁ~可愛い。
 そんなバックにも美容師のヨメさんがおるわけで。帰ってきたバックにちゃんと服役しろと諭す常識人(?)。一方クライドは女優を目指しながらもダイナー(アメリカっぽいよね!)で働くボニーを巻き込みつつ犯罪に手を染めてゆく。ボニーも、宝塚のヒロインには珍しくスレているというか、ちょっとオラオラしてるというか。好きですよぉそういうの。でも詩を書き綴ったり、母親の身を思いやったり、繊細で優しい面もあるのよね。それはそうとして、ボニーの実家に初めて行った際にソファ(おそらく玄関からそう遠くない)の上でおっぱじめようとするの二人とも積極的すぎて笑った。もちろん邪魔が入る。ボニーママ(エマ)は二人の交際に反対で、ド正論でボニーを諭すのだけど若きボニーは止められないのだ。アツいぜ…!ちなみにバックのヨメさん・ブランチも自分はならず者と一緒になった割にはボニーに「クライドはやめたほうがいい」と言っているよ。
 バックはブランチの進言通り自分から刑務所に戻っていたけどクライドは逮捕されて再び刑務所に入ってしまう。そこで別の囚人に暴行され三人の刑務官までもが酷い扱いをするという流れなのだが、なんかエチチな香りを感じた。いや、そんなこといってる場合ではない。でも刑務官さん緩めたネクタイに腕まくりだもん。(^q^)(^q^)(^q^)
バックは模範囚として釈放が認められるもクライドは刑期の長さに脱獄を試み、その計画にボニーもまた加担し、二人の逃亡劇が始まる。スカートの下のガーターに銃を忍ばせるの、憧れのやつだ!!(?)
 そんなこんなで強盗を繰り返しているうちにクライドも傷を負ってしまい、バックはその報せを聞いて弟のもとに向かわんとするんですね。ブランチはもちろん止める。そのまま静かに暮らすことだってできるのだ。なのに、わざわざ危ない橋を渡ろうとするオトコ…!アツいぜ…!いやヨメさんからしたらたまったモンじゃないでしょうけど。でも結局バックはクライドのもとに向かうんです。ブランチ→→→バック→→→クライド という図式にしか見えないんだが???か~っ弟大好きじゃん。自分得…。そんなバックをブランチは追うんですよ。どんだけ深い愛を持っているんだ…見ていて切なくなる。一同が集合しボニーとブランチが話し合うシーンがあるのですが、生きて平穏に暮らしたいと願うブランチに対しボニーは「死ぬことは怖くない」と言う。どちらが良い悪いではなく、ここが生き様の違いなんだなぁと思った。強盗現場でサインをし、逃亡しながら詩を新聞社に送り付ける大胆さに話題となった彼女は、もう女優だったのかもしれない。
 そしてとうとうアジトが刑事に知られ、襲撃を受ける。重傷を負ったバックはクライドたちに逃げろと告げ、クライドもその言葉に従う。今にもこと切れそうな夫の手を握り義弟へ「ひとごろし!!!」と悲痛な叫びをあげるブランチ…。あんこさんのお芝居が真に迫っていて凄かった。ここで図式がブランチ→→→バック→→→クライド→→→犯罪/ボニー となりました。尽くした人々が救われねぇ…。ほかの仲間も居なくなりいよいよ二人きりになったとき、ドライブは始まり物語は終わるのだった。
 いや他にもいろんなシーンがありましたよ!?なんだか邪なところばっかりピックアップしてすまんという気持ち。子供のころの純粋な気持ち、社会的な不安、強く生きなければ自分が潰れてしまうような時代、そうしたものが彼らの生き様を形成していったのだなあと感じた。フィナーレは大団円といった具合でみんな笑顔でクライドの乗る車を見守る。バックが調子づいて後部座席の縁に腰掛け、ボニーはすましながらクライドの隣へ乗り込む。だああああこういうのに弱いんだよあたしゃあ!クライド少年の憧れだったビリー・ザ・キッドが彼の頭を撫でてやるのを見て…ううっ。

 スターさんの演技や歌に関しては言うまでもなく素晴らしかったのですが…特に和希そら氏。はあああぁぁ。あとテッド役の咲城くん、お声がちぎさん、かちゃさんに似てるね!?よく通って心地いい!
でもなによりトップコンビお二人ね。時には色気たっぷりに、時には豪快に演じられて観ている者を魅了してくださいました。終始コンビ名で揉めている二人が可愛かった笑。
どんどん下級生がわからなくなってきているのでもっかい復習して推しを発掘したいと思います…乱文というか乱心失礼いたしました。もう終わりますからね。
お読みいただきありがとうございました!


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