「春はようよう」

テトテのしわをあわせ
てとてと歩く、さりとて肩にはなにも載っていない
くびれた腰回りをすこしばかり
遠まわりしてここへいき(づ)いた

かたちにとりこまれてゆく
わたしたちのわだち
なにか可笑しいと頬をゆるめた
ドトールで頼めないカフェラテ
夜があけるまで
となりにいてくれまいか

いびつな鉛筆でえがくげんじつ
、つ、つよく、ひつあつ
まったはなし
のとまったばかり
沈黙のなかでさめてゆく朝まだき



 

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