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7/5 日記

ハイカロリーな1日だった。
青春は2度と戻らないから青春と大人は言うが、そもそも青春を与えられなかった人間の青春はいつなのだろう?
与えられたものが青春だと言うのなら、消し去りたい過去でしかなく、輝きや尊さとは程遠い。
喜怒哀楽を知った記憶も、友と肩を並べた夕暮れも、懐かしむ学舎もない。
「いまを生きる」彼らに対して、嫉妬まで覚える始末だ。年をとった。

明日、明後日、帰れないことが確定した。
まさかこんなに早く二徹を経験する羽目になるとは思わなかった。
まだ入社して一ヶ月も経過していないことを忘れないでいただきたい。
一週間まるまる休みがない上に二徹に3日連続ロケ。胃が痛い。
呪術廻戦の二期を見る暇もないだろう。
指を咥えてTwitterのタイムラインに流れる感想を堪能しようと思う。
それに明日は、とても嫌だ。
すごく苦手な人と終日一緒だ。
ほんとーに苦手だ。たぶん珍しく嫌いの境域まできている。
プライドが高く、高圧的で、コミュニケーションが取れない。
あの人と話すとき、私はいかにスムーズに仕事が進むかよりも、この人の地雷を踏まない方に意識が向いてしまうので、どうせでも忙しい時期に無駄な工程を増やす事になる。
昔、同じようなタイプがいた。
瞬間湯沸かしのようにキレるので、ティファールと心の中で呼んでいた。
余裕がないだけの人物なのだけど、当たり散らされる方はたまったもんじゃない。
これが一生懸命でテンパってるなら助けてあげたいと思うが、単純にプライドの問題だと思うと勝手にやってろ、としか思えないのだ。
可愛いね、で済ませられるほど大人ではない。
チームで動く以上、コミュニケーションが取れない人は難しい。
おそらくあの人も私の事が嫌いだろう。
そういう意味では相思相愛なので、乗り切ろうと思う。
何かご褒美を用意しないと苦しいくらい、今から嫌だ。
今の私にとってご褒美ってなんなんだろう。
とろけるような愛なのか、潤沢な金か、美しい未来か。
別にどれも欲しいと思えないというか、そうだな。家に子供が居たら、頑張れると思う。
この子を養っていくんだって気持ちがあれば、どんな逆境も耐えれる気がする。
架空の子供でも作ろうかな、ホント。
強いて言えば、愛かもしれない。
愛というか、元気。この人がいるだけで明日も明るいって思えるような存在。
人を愛したいな。

ハイキュー!!というアニメに登場する「木兎光太郎」が、一番愛に近いところにいる。


無邪気。太陽が実在するとするなら、私にとっては木兎がそれだ。
その場にいるだけで周りを照らすようなキャラクターとして描かれている。
「ヘイヘイヘーイ」
口癖からしてアホキャラかと思われがちだが、実はちゃんと考えていて、言語化も必要ならばする。そのギャップがたまらないんだ。

しかし、常人には理解できない部分で情緒が非常に不安定になり、周りからウザがられている。
それを差し引いても、結局はみんな木兎の為に動いてしまう。
そんな魅力を持ってる。
木兎は寝ても覚めてもバレーボールの事を考えていて、中学時代はその熱量に周りがついてこれず孤立した。
普通、周りから煙たがられたら弱音を吐きたくなるけど、木兎の場合そんな描写はなかった。
周りに誰も居なくても、好きなことだけを追い続けていた。
「楽ではなく、楽しいを考える」
これは底抜けに明るいことの証明では無く、上を目指す上でぶち当たる辛さの乗り越え方の証明だ。

きっと木兎なりに悩んでいた。
その先で出会えた、自分と同じ熱量を持った梟谷学園(高校)の仲間に実はすごく感謝していて「みんなともっとバレーがしたかった」と三年時に発言した事がとても印象的だった。

「バレーさえできればなんでもいい」
そんな人が「みんな」とやりたかったと言った。
そして最後は「みんなの為に強いエースになる」と言った。
木兎の本質的に弱いところはあまり描かれていないけど、木兎的に高校で出会えた仲間は相当な財産になったのだと思うと涙が出る。
良かった。仲間って実は結婚よりよっぽど難しい。
高校卒業後も試合中に高校のメンバーを思い出している描写があり、木兎の中で宝物として残っていることも嬉しい。

私もこんな人になりたいなぁと思う。
今日帰宅して、木兎が家にいたら多分泣く。
明日が怖いと泣き喚く。
でも数分後には「どーにかなるかー」って、木兎と居たら思える。
搾取だろうか。
優しい言葉も素敵だけど、眩いばかりの光が欲しい。胸を貫くような、迷いごと消し去るような。

本当に辛くなったら、もう絶対ダメだ、
無理だ、無理だ、無理だ。と感じてしまったら
私は自死を選択する類の人間だと思う。
それが最後の救いになっている。
それを実行する前に、何か太陽を掴めたらとちょこまか動き回っている。

今日は感じる事が多かったらしい。
よく書いた。

明日ね、ホントに嫌だよ。
楽しくない、楽しくなる工夫のしようがない。
嫌いな人は嫌い。
でもそれでいい。
乗り越えた先に、ほんの少しレベルアップされた自分が待ってる。
明日に限っては、頑張るとは言わない。
クソがって気持ちでやる。

そんな日があってもいい。

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