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Ukaのひとり旅紀行ーお伊勢参り失敗編②ー

Ukaのひとり旅紀行、お伊勢参り失敗編

すこぶる順調だった1日目、今回もいい旅になりそうだとほくほくした気持ちで眠りについた私。
しかし2日目、肝心のお伊勢参りにてとある大誤算が発覚し・・・。

1日目の記録はこちら

《2日目》 名古屋ー三重ー名古屋

2日目は名古屋から三重まで行き、名古屋に戻ってきて夜行バスで東京に帰るルート。

9:30 コメダのモーニング

名古屋でモーニングといえば小倉トーストでしょ!!!
ということで、やってきましたコメダ珈琲

コメダのモーニングセットはお得で大好き。

小倉トーストがおいしい喫茶店に行くのもありだなーと思っていたのだけれど、なにせこの日はそれなりにギリギリのスケジュール。
たまたまホテル近くにコメダがあったので、破壊的な安さのモーニングセットを注文した。


ゆったりしながら今日の旅程を再確認。
まずは金井神社の花手水を見て、御朱印帳をゲット。

旅行の度になんだかんだ神社にお参りしているので、せっかくなら御朱印帳を手に入れよう!というのも今回の目的のひとつだ。
伊勢神宮で買ってもいいのだけど、金井神社の御朱印帳がかわいかったので金井神社で買いたい。

それから伊勢神宮へ向かう。

…もうこの時点で嫌な予感がする人もいると思いますが、しばしお付き合いください笑。

10:37 いざ伊勢神宮へ

モーニングで腹ごしらえをした後、ようやく伊勢への旅が始まった。

何気に初・フリーきっぷ

じゃん。青空フリーパス
今回の旅の心強い味方だ。

名古屋鳥羽を結ぶ快速みえをはじめ、JR東海の指定された区間が1日乗り放題になるフリーきっぷ。
2,620円で何度でも乗れるので、今日の旅程で考えると普通に乗るよりもだいたい2,010円くらいお得になる計算だ。

青空フリーパスを使って快速みえに乗り込み、まずは金井神社を目指す。

ここで不安になる私。
時計と乗換案内を見比べた結果、どうも金井神社まで行くのは現実的ではなさそうなのだ。
というのも、金井神社に行くには伊勢神宮までの道から一旦大幅に逸れなければならず、しかも最寄駅から徒歩圏内ではない。

あくまで今回の一番の目的は伊勢神宮である。
悩んだ結果、私は金井神社に行くことを諦めた。

花手水は絶対見たいのでまた来よう。
代わりに、といってはなんだが、どうやら伊勢神宮に行く前に禊を行わねばならないらしいということもここで気がつき、最初の行き先を夫婦岩/二見興玉神社に変更した。

13:00 御朱印帳づくり【めおと横丁】

さて、二見興玉神社近辺の情報を調べているうちにここで御朱印帳づくりができることを知った私。
金井神社での御朱印帳購入が叶わなくなったいま、楽しそう!とこれまた飛び入り参加を決めた。

先に言っておくと、この時に各場所へのバスでの所要時間はきちんと調べている。
その結果ぎりぎり御朱印帳を作っても間に合うと私は判断したのだった。


やって来たのはめおと横丁

ぶらさがる無数の提灯

二見興玉神社ならびに夫婦岩へと繋がるここでは、御朱印帳づくり以外にも様々なアクティビティが体験できるという。
相席したご家族は苔玉(テラリウムというらしい)を作っていた。

御朱印帳づくりは気に入った布を選ぶところから始まる。
同じ柄の布でも切り出し方で模様が違うので、慎重に見比べながら「これは!」と思うものを探すのだ。
これを仕上げることで正真正銘、世界に一つだけの御朱印帳ができる。

選んだ布を台紙に貼っていく


私は色の組み合わせを考えて、柄の布と無地の布を選んだ。
柄と柄の組み合わせの方がオリジナリティは出そうだったけど、飾りすぎないのがUka流

水で溶いた接着剤を筆に含ませ、台紙に丁寧に塗っていく。
綺麗に仕上がる織り込み方もスタッフのお姉さんが教えてくれるので不器用でも安心して作業が進められた。

そして完成品がこちら。

シンプルでかわいい。


世界にひとつの御朱印帳
旅行をするとなんだかんだ神社に立ち寄っているから、今後は御朱印集めの楽しみも増えるなぁ、と満足な私。

ふたつでひとつの夫婦岩


二見興玉神社でを済ませ、初御朱印をいただく。
しっかりと夫婦岩も見てきた。

これでお伊勢参りの準備は完璧!
満足感に溢れた私は意気揚々とバス停へと向かうのだった。

14:05 近づくタイムリミット

私は焦っていた。
なんとかめおと横丁の駐車場を抜け、二見浦駅の方向に歩みを進める。
これ到着するのかな、と不安になりながらも足を動かすしかない私がそこにはいた。

ことの発端は10分前。
御朱印帳作りを終え、さて次だとバス停を訪れた私は、この旅程のとんでもない見落としに気がついた。

バスが来ない…!

そう、私がフル活用する予定だった路線はバスが1時間に一本しか通っていなかったのである。
伊勢神宮を回るバス、ということでそれなりに本数があるだろうと時刻表を調べなかった私のミスである。


どうする、と私は時計を見た。
実はこの後名古屋に戻って人と会う約束があったため、そんなにのんびりとしていられない。

結果、めおと横丁から二見浦駅まで歩いて電車で伊勢市まで向かうことにしたのである。
(今思えばこの判断も悪手だったかも)


二見浦駅からなんとか電車に乗って考える。
これ、お伊勢参りする時間ないのでは。

お伊勢参り、というのはまわり方にルールがある。
まずはを行い、そのあと外宮、そして内宮の順でまわらねばならないのだ。
外宮と内宮、どちらかしかまわらないのは片参りと呼び、よろしくないらしい。

うーーーーんどうしよう。
せっかく来たなら作法に則って参りたいものだけれど。

伊勢神宮、といってもお社はそれなりに距離がある位置に点在している。
徒歩ですべて回るのはとても無理な話。
件の1時間に1本しかないバスでまわる気満々だった私は頭を悩ませることになった。

15:10 赤福ぜんざい【おかげ横丁】

そもそも、今回のお伊勢参りにはある目的があった。

それが赤福本店の「赤福ぜんざい」を食べること。
職場で私を孫のように可愛がってくれるおじいちゃん先生のお墨付きだ。


たまたま連休が出来たからと旅をしようと思った時、悩んだのが行き先だった。

これまではなんだかんだ別に目的があったから行き先が決まっていたけれど、今回はただ旅をしたいだけ。
悩む私に旅好きなおじいちゃん先生がおすすめしてくれたのが今回のお伊勢参り…もとい冬限定販売の「赤福ぜんざい」を食べる、という旅だったのだ。

「すごくおいしくてお金を出してでもまた食べたい」とおじいちゃん先生が言う「赤福ぜんざい」、気になる…。
今回の旅行のメインは間違いなくそこだった。


だからなんとしても「赤福ぜんざい」は外せない!
あわよくば写真を撮っておじいちゃん先生に食べました!ってLINEしたい!

そんなわけで、お伊勢参りは諦めることに決めた。
どうせまわりきれず作法を守れないのなら、これを教訓にリベンジした方が絶対いい。

タクシーを呼んでおかげ横丁まで走る。
正直それすらもかなりぎりぎりだったけれど、せっかくここまで来たんだからここで諦めるわけにはいかない。

風情がある"おかげ横丁"


急く気持ちの中たどり着いた赤福本店は大繁盛。

あちこちに「赤福ぜんざい」の暖簾が立てられていて、横丁をあげての名物なのだと一目でわかる。
列に並び、どきどきしながら待っていると漂ってくるあまい香り…。

塩昆布つきなのがうれしい

あつあつのぜんざいに焼きたてのお餅。
これが「赤福ぜんざい」

その場で網で焼いたお餅を入れてくれるので少し提供に時間がかかるけれど、ここがおいしさのミソだなぁと思った。
網目模様がついたお餅と、小豆の粒がしっかり残っているぜんざいがよく絡んだシンプルなおいしさ

この日はちょうど気温がぐっと下がった日で、歩き続けて冷えた体にぽかぽかと沁み渡る
まさに至福のひと時だった。


しかし幸せに浸っている時間はない。
すぐさまタクシーに飛び乗って伊勢市駅までUターン。

予定になかった近鉄特急に乗って名古屋に引き返したのだった。

※ちなみにおじいちゃん先生には「休みの日にLINEするのもな…」と次の出勤日にことの次第をすべて報告しました。

17:40 友と語らうひととき【CISCO】

名古屋に戻るとそれなりに外は暗くなっていた。

今回、いきなり会おうと声をかけたにもかかわらず「ええで!」と予定を合わせてくれた年上の友人。
話すだけで元気をもらえるパワースポットのような彼女がリサーチしてくれたのは、なんと11月上旬にオープンしたばかりのナチュラルワインとフルーツミードの居酒屋・CISCO

居酒屋の概念を覆すおしゃれさ。

もはやメニュー名を見ただけではどんなものか分からず、ふたりしてGoogle先生に頼る。
あれやこれや調べながらオーダーを済ませ、会っていなかった間の近況報告が始まった。

数ヶ月ぶりの再会、積もる話を考える間もなく口にしていく。
絶妙なタイミングで入ってくる合いの手が本当に心地よくて、お互い独特な価値観にも「わかる〜」と笑いあえることに笑って。


話していて思うのは。
私には大勢の友人はやっぱり必要ないのだろう、ということだ。

昔から友だちに囲まれるタイプではなかった。
それをさみしいと思ったことがないといえば嘘になる。

けれどいま、ひとりで自由気ままに旅をして、旅先で数少ない友人と話す時間がこんなにも楽しい。
私は何事においても器用ではないから、もしも私に友だちが多かったら友だち一人一人をこんなに大切には思えなかっただろう。

私にとっては、これがちょうどいい。
そんな"ちょうどいい"をこの先も大事にしたいと思った。

おしゃれすぎるお通し。

ちなみに、Google先生頼みのオーダーはどれも大成功。
食材にはあまり詳しくないけれど、どれも品のよい、それでいて"ワインに合いそうな味"と聞いて私がイメージする味がした。

お通しに出てきた3種類は単品でもオーダー可能でどれもおいしかったのだが、真ん中のチーズケーキがもうほんとにおいしくて。
実はチーズケーキは苦手なのだが、ケーキというよりも新種のチーズパンを食べているような感覚に近かったかもしれないい。

他の料理もおいしかったし、なんといっても雰囲気がとてもよいお店なので名古屋に来たらリピ確定かな。

24:10 はじめての夜行バス

友人と別れ、漫画喫茶へ。
実は今回、帰りは人生初めての夜行バスを使ってみた。

漫画喫茶で身支度を整える。
そもそも漫画喫茶も人生初だったのだが、すごい、なんでもできちゃうんだな漫画喫茶
身支度と時間潰しのために立ち寄ったのがもったいないくらいだった。


そして東京に向かう夜行バスに乗り込む。
いままで夜行バスってずっと避けてきたのだけれど、インスタで見かけたWILLERの3列シート「ドーム」に乗ってみたかったので今回の決行に至った。

各座席に屋根がついている仕様(カノピーというらしい)で、夜行バスなのに広々、個室感が味わえる。
ついさっきまで一緒にいた友人に「これやで」とLINEしたところ「大人のベビーカーじゃん」という秀逸なコメントが返ってきた。

乗ってみた感じ、とてもよかった!
ほぼノー準備での搭乗だったにもかかわらず、ネックピローフットレストも完備で問題なかったし、圧倒的個室感にわくわくが止まらない

しばしわくわく感と夜行バスの旅を堪能。
そしてそんなに時間が経たないうちに、いつしか私は眠りについていた。

30:20 ただいま東京

まもなく新宿駅に到着します。
そんなアナウンスで目が覚めた。

時刻は定刻、午前6時20分
夜行バスでの旅ははじめてだったのでそれなりに体がバキバキだったけれど、それでもとても快適な旅だったと思う。
たぶん他の夜行バス乗れないなこれは…。

朝の新宿。


朝の新宿は静かで、まだ眠っていた。
人々が起き出す前の都会の街に、旅から戻った私。

うん、悪くないな。

この日は月曜日だったので、これから仕事に行く人たちとすれ違った。
けれど私はこのあとちゃんと帰宅してベッドに直行予定。
こんなに幸せなことはないなぁと思った。


道中、銭湯に立ち寄って朝風呂
人の少ない湯船にじっくりと浸かって、旅の疲れを癒す。
通勤ラッシュを避けようとした結果、1時間くらいお風呂に浸かっていた。
おかげでバキバキの体がほぐれてあたたまり、最高のリフレッシュタイムになった。


今回の旅、いろいろと想定外だったし肝心のお伊勢参りはできていないけれど、いい旅だったと思う。

お伊勢参りリベンジは来年の目標かな。
そして願わくば、この記事を読んだ方が同じミスをしませんように…!


Ukaのひとり旅紀行お伊勢参り失敗編、お付き合いいただきありがとうございました。

また次回のnoteでお会いしましょう。

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