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ミモザと春を告げるカーニバル


ニースに行ったのは、ちょうど2年前の今頃。
夏がベストシーズンの南仏だけれど、2月は素敵なお祭りがあります。
このお祭りはヨーロッパ三大カーニバルのひとつと言われており、その歴史は15世紀の謝肉祭から始まります。毎年2月の中頃から2週間ほど開催され、昼間はたくさんのお花で飾られた山車とミモザの花が綺麗な花合戦、夜は「王様」をテーマにしたパレードが行われるのです。
曜日によってイベントも違うので、詳しくはホームページで要チェック。

私が訪れる1年前、このカーニバルは大きなテロ事件に見舞われました。
そのためか、カーニバルの中心部に参加できるのはチケット購入者のみ、警備もフランス軍隊と思われる人達がいるほどの厳戒態勢。
おそらく開催や規模の縮小も考えられたと思われる時期に、テロに屈せず伝統的なお祭りを守る姿勢が感じられました。

私が見に行ったのは昼の花合戦と、夜のパレードで、
花合戦では最後に綺麗に着飾ったカーニバル女王がミモザの花や山車を飾るお花をぶん投げはじめます。

投げるではなく「ぶん投げる」です。

花で飾られた山車は花合戦が終わりに向かうにつれて、ただの骨組みと化します。
観客たちはその花をキャッチするのですが、春の訪れをパスされるみたいで、なかなかおもしろかったです。
私もしっかりミモザをキャッチしました。

その後夜のパレードまでは街観光をしたり、夕飯を食べたりして過ごします。
ホテルもオンシーズンよりはお安めなので、いつもより高級なホテルでゆっくりするのもいいかもしれません。
ニースはラベンダーの石鹸や、プロヴァンス料理に使うスパイス、刺繍が施されたファブリック類がとても可愛いのでおすすめです。

そしてメインイベントの夜のパレードはド派手な紙吹雪でスタート。
テーマ王様なだけにこの年は各国首脳陣が思いっきり風刺された山車で登場します。
私の記憶にあるのは以下の通り、

・金正恩ミサイルを発射しようとするトランプ
・サルトランプ、ビッグベンにしがみつくメイキングコング、その後ろに白テナガザルプーチン
・年上女房の尻に敷かれるマクロン

皮肉たっぷりの山車の合間には、各国の民族衣装を着た人たちのパフォーマンスなどもあり、見ていて飽きません。
ニースは所謂高級リゾートのひとつになるので、比較的落ち着いていますが、
夜のパレードは本当に賑やかで派手なパフォーマンスでニースの違った面を見れた気がします。

夏のニースもとても魅力的ですが、パレードのニースもぜひオススメです。


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