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胸に刺さる曲、心を染める曲

曲を好きになるとき、(私の場合)主に2種類のパターンがあるかもしれないと気がついた。

1つは、初めて聴いたときにぐさりと胸に刺さって、一瞬で虜になってしまう場合。
もう1つは、何度かなんとなく聴いているうちにじわじわと心を染め上げて、徐々に夢中になる場合。

中には、何度か普通に聞き流していた曲でも、あるとき急に胸を射抜いて突如心を奪われることもあるが、つまりはハマったときに衝撃があるか否かの2パターンがある、ということだ。

前者が「うわ!!好き!!!!」という感情だとすれば、後者は「ああ、好きだなぁ…………」という感情だ。

前者の場合、単に超好みの曲と出会えたときなどが多い。ジャズっぽいお洒落な曲であったり、暗い中にも力強い格好良さが見える曲であったり、複雑な感情が込められている曲であったり。惹かれる要素は色々とあるが、その瞬間の自分の感性にぴたりとハマる曲に出会うと、全身が痺れるような興奮が駆け巡る。「何この曲!?!?最高だが?!?!?」という感じである。

後者では、曲を何度か聴いているうちに、気づいたら好きになっていたという場合が多い。「あれ、この曲、なんか……めっちゃ良くない……?良い……うわ、めちゃめちゃ良い…………」という感じである。
単純接触効果のようなものかもしれないが、聴いていて穏やかに満たされる感覚がある。あるいは、ふとした瞬間に「ちゃんと聴く」ことができ、魅力を再発見したときなどもそうだ。

音楽そのものもそうだが、それを聴く自分の感性が閉じているときと開いているとき(という感覚がなんとなくある)、それぞれで感じ方や曲への好感度も変わってくる。そんな気がしている。

私は別に音楽に詳しい訳ではないが、毎日のように音楽をきいている。
大抵はYouTubeでボカロを中心に、ミックスリストやオススメにある邦楽やフリーBGMなんかも気分や用途に合わせて垂れ流している。

多くの場合は無意識で、受動的に聞いてしまっているだろう。
ただ、音楽を意識して、少しでも”感性を開いて”聴くことができた時は、なんだか満足感を得られることが多い。

心を掴まれる曲との出会いは、曲そのものだけでなく、その曲を受け取る自分自身の状態も大きく関係しているのだろう。

私には音楽の良し悪しなんてものは全くもって分からないが、だからこそ、自分の感覚に合った音楽体験をこれからも味わいたいものである。