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初めて北海道に行った話。0日目

はじめに

 このNoteは旅行に行ってから2ヶ月以上経ってから書き始めている。というのもなんとなく友人がやってるNoteというものを書きたくなったからである。気持ちとしてはまさに「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」的な感じである。書きたい内容は夏に行った旅行だったので初回はこれを題材に選んだ、ということだ。一回に読み切れる量で書いても良かったがせっかくなのでぐだぐだと日にちを分けて書いていこうと思う。半分記録の意味を込めて書いているが参考にするなり楽しんだりで適当に読んでいただけると幸いである。


旅行準備段階

 コンセプトは『北海道全部行く』。なるべく宿泊・交通費は抑えて、美味いものを食べてたくさん観光する。北海道はとても広いし行くまでの交通費も馬鹿にならないので、全土を満遍なく行くこととした。とてもシンプルだが実はとても難しい。何と言っても北海道はだだっ広い。地図の感覚の6割増ぐらいの時間を見たほうがいいぐらいだろう。とにかく本州の人間の感覚は当てにしてはいけない。そして移動の制限も多い。鉄道網が脆弱だし、本数も少ない。多少の寝不足は列車の中で補うこととして、どれだけ純粋に観光時間を増やせるかが鍵になってくる。
 当初は一人で行くつもりだったがホテルの値段や車移動も考えると割り勘要因がいた方が都合が良いので幼稚園以来の友人を道連れに行った。なお友人にどこにいきたいかとかは聞いたが、特に希望はなかったため半分ミステリーツアーになっていた模様。
 日程は地図を見ながら行きたい場所をピックアップするとともに、体力やダイヤも考えながらなるべく一筆書きになるように観光の順番を考えた。
友人は免許を持っていないし、自分もギリギリ取ってから1年経つか経たないかのペーパードライバーなので北海道道内は基本的には特急での移動とした。したがって利用する切符は自動的に北海道フリーパスとなる。

 これは7日間特急含めJR北海道全線乗り放題の切符である。これをなるべく無駄にならないように使い切り、尚且つ交通費や宿泊費が高くなる9月の3連休に被らないように日程を決めた。そこで旅行期間は23.9.6~23.9.15とした。7月には日程確保して、じゃらんにて宿の予約・お得な切符を使ったJRレンタカーの手配も全て済ませた。

9/6 0日目 高揚感と不安を胸に

東京からの移動方法

 9月6日は、移動日である。というのも北海道へは陸路・海路を組み合わせていくこととしていた。つまり陸路東京・新宿から夜行バスに乗り青森へ向かい、そこから津軽海峡を渡り函館に向かうこととしていた。
飛行機で北海道へ向かうのが一般的な今、時代錯誤にも程があるがこの経路を取ったのには理由がある。
 まず一つは値段。LCCの成田-新千歳は大体1万円ぐらいであるが、これに加えて成田までの交通費がかかる。一方今回の経路は夜行バス+津軽海峡フェリーの東京フェリっと函館プランで1人7700円である。安い。

 次に時間の都合である。単純な時間であれば圧倒的に飛行機に軍配が上がるが、新千歳から函館への移動が最速でも4時間ほどかかってしまう。北海道全部を回るのに函館を外すことはできない以上、函館は行かねばならない。つまり新千歳を利用した場合往復8時間かかってしまう。さらに新千歳に降り立った場合、降りた日から北海道フリーパスの利用が始まるため、北海道の実質滞在時間は1日短くなる。
 そういった事情がありこの経路を選んだのだが、シンプルに初めての北海道は船で上陸したい、というロマンがあったのも確かである。今回の旅行で自分の工夫したポイントでもある。
 9月は台風が頻繁にやってくる時期。旅行中に台風が新たに発生して帰れなくなるかもしれない、などと不安の種はあった。しかし、それ以上に人生の中で一番長い旅行が始まることに体調を崩しそうなほどの高揚感で胸がいっぱいであった。
 8割方着替えしか入っていないリュックを開けて最終確認。中学生の頃から使っているリュックはかなり大きく、機内持ち込みスーツケースよりもいっぱい入るかもしれないぐらいの容量だ。そのリュックの6~7割ぐらいに荷物を収めることができ達成感があった。限界旅行にスーツケースを持って行くのはNoobのやること。車移動ならいざ知らず、比較的長い距離を歩くことになる鉄道旅行ではまさにお荷物になるのでリュックで旅行することをおすすめする。

晩御飯、出立

 家を出て、京王線で新宿に向かう。最寄り駅では踏切の安全確認か何かで京王ライナーが各駅しか停まらない駅に停まっていた。新宿駅で北海道フリーパスを発券しながら神戸から在来線でやってくる友人を待つ。新宿駅東口改札はいつも通り人の熱気が籠もっており長居には向かない。案の定少し頭痛がしてきた。連絡通路のムダに長いサイネージをぼんやり眺めながら隅っこで瞑想していた。みどりの窓口は30分以上待たされそうな様子であったが、北海道フリーパスは自動発券機で買えるので問題ない。
 どうやらその日は東海道線が乱れに乱れていたらしく、友人は静岡区間をワープしてきたそうだ。
 20時前に無事に合流し、予約していた歌舞伎町にある「牛かつ あおな 新宿店」にいく。

 HOT PEPPERの期間限定ポイント(1000p)が失効寸前だったから適当に使える店にしただけなのだが、普通に美味しかった。頼んだのは黒毛和牛定食。バイト先がとんかつ屋なので割と普段からトンカツは食べているが、豚とは違った牛の良さがあった。ステーキと比較すると肉肉しさが減り、衣の食感が柔らかい肉の食感のアクセントとなっていた。牛カツは塩やわさび、だし醤油、ラー油醤油みたいなさまざまな調味料で楽しめる。自分は無難にわさび醤油が好きだった。ご飯、スープがおかわり無料だった。次の日は昼まで食べる予定はないのでしっかりおかわりしてお腹に溜め込んでおく。

黒毛和牛定食(1,840円)
結構レア

 北海道旅行の日程をかいつまんで説明しながら1時間ほど過ごし、店を後にする。せっかく歌舞伎町にきたので友人に歌舞伎町タワーまで案内する。そこに至るまでの道でキャッチに捕まる。「お兄さん、おっぱいはどう?」スルーしながらも直接的すぎる誘い文句に失笑しながらまだギリギリ理性が優っている歌舞伎町を彷徨う。あと1時間もすればこの街は野生に還っていく。

歌舞伎町一番街付近
ジェンダーレストイレで有名な歌舞伎町タワー

 バスタに向かう途中でドラッグストアにて酔い止めやのど飴を友人が調達。ドラッグストアでバイトをしている友人の品出しの話を聞きながら時間を潰す。そしてバスタの、いつ来ても人の多い待合エリアで案内がかかるのを待つ。
 今回利用するバスはバスタ新宿22:20発のMEX青森01便である。実はこれに乗るのは2回目で、以前は同年3月に五能線に乗りに行った際にも利用した。(これも機会があればNoteにしようと思う)。シンプルに安かったのもあるが乗り心地がめちゃくちゃいいのである。夜行バス自体は岡山-東京間でよく利用するが、比べ物にならないほどにいい。113系のゴミみたいな直角クロスシートと新幹線グリーン席ぐらいの雲泥の差である。バスは4列シートであるものの、狭さを感じさせないふかふかシートに、首・腰・背中には場所が調節できるクッション、さらには可動式シェード、フットレストに静電気ばちばちしそうなほどの柔らかい毛布が搭載されている。青森方面へ夜行バスを利用される際は絶対にこれに乗るべきである。

バスタに到着するMEX01便
本日のベッド。USBの充電があると思っていたらコンセントだったため友人にコンセントを借りることになった。

 新宿を定時に出発したのちバスは大宮に寄った後、佐野・安達太良・岩手山にて休憩があるが、佐野と岩手山で降りた。佐野のSAでは佐野ラーメンを模したベンチがあった。ほんとゆるキャラ然りラーメンゴリ押しだなこの街は。

流石にシュールすぎませんか…
レモンゆきお。無駄にでかい。
岩手山SAより翌日4時半頃の撮影。3月にきた際同様に身を刺すような冷気は相変わらずだ。

0日目はここでおしまい。1日目へ続く。

今日の出費

新宿あおな 和牛定食 1840-1000(期間限定ポイント)=840円
北海道フリーパス 27430円
東京フェリっと函館プラン 7700円

今日の移動記録

22:20 バスタ新宿発
    MEX01便
    [佐野SA]
    [安達太良SA]
    [岩手山SA]

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