見出し画像

<新しい働き方発掘プロジェクト”スタブロ”>Vol.4 起業家登壇イベント『REFRAME-地域とつながるためのローカルブランディング- 』開催レポート

こんにちは!スタブロ運営スタッフです!
宇治NEXT(宇治市・宇治商工会議所)とOoO株式会社(オー)が開催する、新しい働き方発掘プロジェクト「スタブロ」Vol.4『実践ワーク型 起業家登壇イベント「REFRAME-地域とつながるためのローカルブランディング- 」』が2024年8月24日(土)に行われました。
本記事では、イベント当日の様子をお伝えします!

目次


起業家登壇イベント「REFRAME-地域とつながるためのローカルブランディング- 」の目的

起業したてのフェーズでは、自分のやりたいことをやるだけで精一杯になることがよくあります。
しかし、ビジネスというものは、「商品の価値を届け、喜ばれ、お礼としてお金=対価を得る」という流れを築くことが必要です。
そのためにも、”顧客が欲しいと思う商品を作り、その欲しい商品が顧客に認知され、手元に届くまでの設計”を行うことが重要です。

スタブロ最終回となる今回は、
商品が選ばれる要素を知る
②”顧客が欲しいと思う商品を作り、その欲しい商品が顧客に認知され、手元に届くまでの設計”を理解することで、自分のやりたいことをどう展開するかと、それが自分や社会にとってのメリットにつながるのか想像できるようになること
③その結果、1年間で自分が成し遂げられそうなこと、そのために必要な具体的なアクションをこの場で明確にすること

この3つの体験を得るため、スペシャルゲストに株式会社マスターピース /株式会社ワード・ローブ代表取締役 新村康二さんをお迎えしました。

今回は、ただ話を聞くだけで終わらせず、最後に自分と紐づける体験を行うため、参加者にはインタビュワーとして新村さんがこれまで自分自身の商品が選ばれるためにどんな要素を成し遂げてきたのかメモをとりながら進行していきます。

そして最終回である今回も、多くの参加者からとても満足したという結果をいただきました。 
それでは今回のワークショップのハイライトをお届けします!

参加者アンケートをもとに満足度について伺った結果です

登壇者紹介

Special guest 新村康二さんのプロフィール

新村さんは広告代理店での営業経験を経てデザイン会社を経営。
Google、docomo、jリーグ等の広告の仕事や地域活性のための広告づくりに携わり、企業のブランディングや商品開発にも携わっておられます。その後、自身が静岡の食をテーマにした自社メディア”Peloli(ペロリ)”の立ち上げ/運営等も行い、今に至ります。


新村さんが立ち上げた自社メディア”Peloli”
Peloliでも取り上げている静岡の素晴らしい食の数々


自社で食をテーマにしたWEBメディアを立ち上げるだけでなく、”熟成日本酒”の商品開発や日本酒をテーマにしたイベント『空と酒フェスティバル』を行うなど、さまざまな挑戦をされているそうです。

この『空と酒フェスティバル』の初回開催では、かかる費用も含め、自らの力だけでイベント準備から当日運営まで行われたそうです。そのイベントも初回で数百人が訪れ、3回目では6000人を超える来場者が訪れるなど、素晴らしいイベントとなっています。

6000人が来場した”空と酒フェスティバル”


イベントの内容も、昔はどこの地域にもあった 五穀豊穣を祈り、収穫を祝う祭りというテーマをもとに、神棚のようなものを作って、祈祷師の方の祈祷からスタートさせたり、アーティストの方をお呼びして、来場者が日本酒以外でも楽しめるような、さまざまな企画内容に工夫を行っておられることが印象的でした。

お話をお伺いしていて感じたことは、商品の企画やブランディングといった商品開発と同時に、その商品をどう世の中に伝えるのかといったコンテンツ企画(例:イベント/WEBメディア)まで考え、実行できていることが、やったことの価値を顧客に認めていただくために重要であると感じました。

新村さんも仰っていましたが、会社や商品の軸となるブランディングが非常に重要で、この軸をブレずに磨くことで、自ずと自分たちがやらねばならないこと、逆にやるべきでないことがわかるそうです。

〈例〉
ブランド:スターバックス
軸/コンセプト:家(ファーストプレイス)や職場(セカンドプレイス)以外の、第三の「居心地の良い場所」としての役割を果たす
軸をもとにした考え:店員がオーダーを聞きにいき、商品を提供するのではなく、顧客がカウンターまでいく形式なのは、顧客の周りをスタッフが歩き回らないことで、居心地のいい場所を演出している。

さらに新村さんは「自分たちのやりたいこと」「社会要請(社会から求められていること)」「地域課題(その結果、どんな社会課題を解決しているのか)」の3つの図を見せてくださったのですが、この「自分たちのやりたいこと」と「社会要請(社会から求められていること)」をいかにイコールで繋げるか、その結果として地域課題を解決することにつながることが重要であると感じました。

3つの図を通して、実績を小さいところから少しずつ積み重ねることで、地域の企業や団体を巻き込むことができ、自分たちのできることも拡大していくといった事例を伺うことができました。

自分たちのやりたいこと→社会から求められていること
→それがどんな地域の課題を解決しているのかがわかる図

[参加者の声]
・「想いに従って決めていくだけで良いということがわかった。」
・「理念を伝えるコンセプト、伝え方について考えるきっかけになった。」

このような声をいただきました!

インタビューワーク

新村さんの自己紹介と、これまで得てきた要素をもとにインタビュワーとして参加者の方から頂いた質問についてお答え頂きました。その模様について一部抜粋してお送りします。

Q.1企業/個人のブランディングをする際に気をつけること
A.その商品を作る方の理念を大事にする。
その商品のメリットよりもなぜつくっているのか、や、販売する意味が明確になっていれば自然とブランディングの方向性が見えてくる。

Q2.アイデアをブラッシュアップする際に気をつけること
A.まず自分の想いを明確にして軸を作る。想いを軸にしていれば、手法で迷ったとしてもどちらが自分の想いを実現できるかを判断できる。
また、自分がやりたいことと社会が求められることが違うこともある。社会に必要とされるということは社会に伝わらないといけない。
そのため自分達のやりたいこと、社会要請、地域課題の3つのバランスまで考えられるとより良い。

Q3.自分の商品が相手の印象に残るためのポイント
A.思想がしっかりしていること。現代の価値観としてマスを狙うのは難しいため不特定多数にウケようとせず、人それぞれみんなが何かしらのこだわりを持っていると考え、どういったこだわりを持っている人に当てるかが重要。

Q4.一人で企画する際、苦悩した時に誰に相談するか
A.悩まないようにする環境作りが重要。
悩んだ時はビジョンに合っているのはどっちかで決める。事業を実験と捉え、一つ一つ条件を検討してトライアンドエラーで試行錯誤していく。というマインドで行うと迷いづらいのではないか。

Q5.ローカルで事業を行うメリットとは何か
A.場所の個性を見出して、地域を構成する要素の一因として事業を行えると強みになる。

インタビュアーからの質問を集めるシーン
質問に回答していただいています

また、このワークの中で新村さんからブランディングとは何かも教えていただきました。
ブランドとは約束である』
事業に関わる全ての関係者(従業員、顧客、社会)が共有し、作り上げていくもの。ブランドは以下の三要素で構成される。”骨としてのPhilosophy、筋肉としてのAction、皮としてのVisual”これらが揃っているかを考えることが重要だそうです。

自分と紐づけるための実践ワーク

この場で聞いた内容を自分と紐づける体験を行なっていました。この体験の目的は、1年間で自分が成し遂げられそうなこと、そのために必要な具体的なアクションをこの場で明確にすることです。

参加者は新村さんのインタビュー内容をもとに、キーワードメモを取り、その内容をヒントに5つの問いに答えることで、自分だけのビジネスのヒントを見つけるワークを行いました。

その結果、1年間で自分が成し遂げられそうなこと、そのために必要な具体的なアクションを個々で見つけることができました。

それぞれの要素を、「どのくらいの時間で実現(行動)するのか」やるべきことを定め、実際に行動することで、可能性は広がります。


参加者アンケートをもとに新しい気づきがあったかについて伺った結果です


[参加者の声]
・「コアとなる想いを固め、伝えたいことは変えずとも、伝え方は変え続けていく」
・「自分を知って頂き、企業とタッグを組んで動いていけるようにしたい」

このような声をいただきました!

まとめ

最後に新村さんからこれから事業を始める方へメッセージをいただきました。
事業を始めるということは自分で想いを持って自分で始めるということ。
すると人生と仕事が重なり、プライベートと仕事の境目が消えていく。
それは自分の人生により責任を持つこと。より自分の人生が輝けるということに繋がるはずです。皆様も是非、自分の人生をより輝かせるために事業を起こすチャレンジをしてみてください。

ワーク終了後の交流会でも皆さん質問が絶えることなく、最後まで充実のコンテンツとなりました!


全4回に渡り実施したスタブロは、今回で最終回。
スタブロは自分が、やるべきことを定めるためのものとしてスタートしたコンテンツでした。


この4回で得たものが、新村さんの言葉にもあったように自分の人生により責任を持ち、より自分の人生を輝かせるためにチャレンジするための一助になってくれることを運営一同心より願っております。

[スタブロに2回以上参加した方の声]
・「横のつながりを得られ、またボヤけていたことが前進した」
・「漠然とした不安が、一つずつ解決していきました」
・「完全に自分の中に落とし込めたとはまだ言えないけど、自分1人で考え続けることに比べて、考えていく道筋や内容を知ることができたことは、大きなものを得たと思っています。深い反復が必要だと感じています。」
・「自分を振り返ることができ、軸を持つことできました!」

このような声をいただきました!

大変多くの方に参加頂き、初回から最後まで盛り上がりを見せたイベントとなりました!参加いただいた皆様本当にありがとうございました!

今後も宇治NEXTでは様々なイベントをご用意しております。
皆様のご参加をお待ちしております!


主催: 宇治NEXT (宇治市・宇治商工会議所)
運営:OoO株式会社(オー株式会社)
後援:近畿経済産業局・京都府山城広域振興局
    独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿本部


◾️最新のイベント情報はこちら↓

https://www.instagram.com/ujilabo/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?