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<新しい働き方発掘プロジェクト”スタブロ”>Vol.3『個人のビジョン実現プログラムCONNECT』開催レポート

こんにちは!スタブロ運営スタッフです!
宇治NEXT(宇治市・宇治商工会議所)とOoO株式会社(オー)が開催する、新しい働き方発掘プロジェクト「スタブロ」Vol.3『個人のビジョン実現プログラムCONNECT』が2024年7月27日(土)に行われました。
本記事では、イベント当日の様子をお伝えします!

目次


『個人のビジョン実現プログラムCONNECT』の目的

「これから起業したい」「起業したけど、なぜか上手くいかない…」
”どのような事業にするのか”  ”どんな商品をどうやって売るのか”を定めるシーンにおいて、事業ステップを理解せず、自分の持つ要素を整理しないまま進めると、事業が立ち戻り、結果的に遠回りすることがよくあります。

CONNECTでは、遠回りすることを防ぐために
1.〈必要な要素:事業構築ステップ〉を知る
2.事業構築ステップを実践するために、自分の持つ要素(背景/事業内容等)を軸に、人に伝えるためのストーリーを作り、伝える
3.人に伝えることを起点に、事業構築/商品開発をブラッシュアップする視点
この3つを獲得することを目的として開催されました。

今回も前回に引き続き大変盛り上がっており、ワークショップ終了後も参加者同士が主体的に交流を深めるなど素晴らしい回となっておりました!
それでは今回のワークショップのハイライトをお届けします!

事業構築ステップを知る編

まず、講師の岡田さんご自身が起業してから、最初の3年間をどのように歩んできたのかといった裏側をお話いただきながら、起業に必要な事業構築ステップについて解説していただきました。

岡田さんは独立前は今とは全く異なる領域でお仕事をされていて、コロナ禍をきっかけに新しいことにチャレンジしたいという想いから今のキャリアが始まったそうです。

また、はじめから事業構想が固まっていたわけではなく、ビジョンに共感してくれる人と共にアイデアをブラッシュアップしたり、プロダクト開発の壁を乗り越え、小さくてもプロジェクトを実施して広報したり、このような一つ一つのステップの積み重ねで事業を広げていったそうです。
これらの経験から事業構築ステップを以下の4つのステップにまとめています。

事業構築の4ステップ

先ほどの経験談にもあった通り、
①小さいこと(応募や小規模のプロジェクト実施)から始めて、
②実績を作る(開催報告や、小規模な講演等何を実績とし、伝えるかのアンテナを常に張る)
③人のリソースを増やす(②で知ってくれた方に自分のビジョンを伝え、巻き込むことで理解される)ことで
④前より大きいことができるようになる。(商品が売れ、事業が大きくなっていく。)

これらのサイクルを回すことで事業が構築されていくそうです。

また、起業するには「ビジネスモデルを立てることが重要である」とよく言われますが、事業計画は必要に応じて変わり続けるもの。
よって、この変わり続ける事業計画に対して事業構築サイクルを回すための成果に繋げるためのアクションプラン を考え、実行することこそが重要であると教えていただきました。

成果につなげるためのアクションプラン。
ここを手を抜かずにやり抜くことが周囲を巻き込めるかどうかの鍵になってくるそうです。

[参加者の声]
・モヤっとしたビジョンがクリアになり、明日から何をしないといけないが見えた
・ちょうど自分の現在地の内容(事業を考える段階)で刺さった
・自己理解、私がどんな内容で起業したいのか再認識出来ました。

このような声をいただきました!

自分の持つ要素(背景/事業内容等)を人に伝える編

ここでは、最短距離で事業を前に進めるために必要な要素を知ったところで、次に誰に何を伝えると事業構築ステップが前に進むのかを軸に、伝えるためのストーリーを作る体験を行っています。

はじめに参加者自身の仕事内容を起点に、なりたい姿を実現するためにはどのような助けがあったら嬉しいか?どのような行動が必要だと思うか?を深掘り、深ぼった要素をもとに自分の持つ要素を伝えるためのストーリー作りをハリウッド映画の脚本構成から学び、作成するワークを行いました。

ハリウッド映画の脚本構成はこの三幕構成で成り立っています。

ハリウッド映画の脚本は「状況設定」、「苦難・葛藤」、「解決」の三幕構成で成り立っているそうですが、この順番で話すと相手に伝わりやすく共感を与えることが可能なのだそうです。また、起承転結に比べてストーリーの展開が早いことで、相手が飽きづらく、共感を得やすいというメリットもあります。
これは人が話すことを前提にしたプレゼンや新規事業など新しいことに挑戦する際のプレゼンの冒頭シーンで有効性を示します。
海外だと、アマゾンのジェフ・ベゾスを筆頭にシリコンバレーの起業家は、この“三幕構成”を企業のオリジンストーリーとして、実際に活用しています(アマゾン / ネットフリックス / CANVA / エアビーアンドビー etc.)。

ワークではこの三幕構成に当てはめて自分の持つ要素を伝えるための3分間のストーリーを作成し、シェアを実施。
シェアの場ではただ発表するだけでなく、聞き手にもオーディエンスワークシートに気づいたことを記載してもらい、どこが伝わったか、どこが伝わらなかったかも可視化されました。

今回作成したストーリーは起業家にとって大事な「なぜ、あなたがするのか?」のストーリーと近いものとなっています。
※よくある起業家のピッチ(事業説明)では、「なぜあなたがするのか?」+事業内容を加えた資料を作成することが多い

このストーリーを作る一連の流れで「何を相手に伝えるのか→その結果、どういった印象を相手に与えそうか→伝えた結果、どのような成果を得られそうか」を考えることにも繋がります。
これが、顧客視点を身につけることに繋がり事業構築/商品開発を前に進める上で重要であると教えていただきました。

今回実施したワークの流れです

これに近いことを行なっているのがAmazonから生まれた”プレスリリース手法”です。この手法は、商品を開発する前にプレスリリースという顧客に伝えるための資料を作成し、そのプレスリリースを読んだだけで、欲しいと思うかをまず社内で共有し、通った企画を商品化するといったことが日常的に行われており、その例としてKindleなどが挙げられるそうです。

よって、今回は三幕構成に当てはめた伝え方を実践することで営業や仲間を増やすなど共感者を集めるだけでなく、商品開発や事業構築にとって生かす視点を事例や実践をもとに得ていただきました。

人を巻き込める伝え方のまとめ

[参加者の声]
・支援者に起業内容をプレゼンする練習になりました。
・ざっくりとした想いやヴィジョンはあったものの、それをどう表現したり伝えるかというスキルがなかったが、アウトプットしたことで内観と客観が同時に行えた。
・自分が相手に何を求めてて、相手が何をもとめていそうか考え、誰に届けたいか、どんなイメージで話すか、強調したいところなど、想いを伝えるための手法が学べた

このようなお言葉をいただきました!

参加者が得た気づき

参加者がワーク内の短時間で頭をフルにつかって自分のストーリーを表現し、伝わり方を修正している姿が印象的でした。
また、前回に引き続き今回も参加者同士で活発に交流している姿が見られ、たくさんの声をいただいています!

・沢山お伝えするよりも、簡潔に明確に表現することが必要で、どの部分を簡潔化すべきか同じテーブルの方にアドバイス頂けてよかったです。
・今回初めて参加しましたが、自分の考えていることの抽出や、他業種のかたの考え方を知ることができて、大変有意義な時間でした。

まとめ

「頭の中で思ってるだけでは、誰も賛同できない」
終了後のアンケートで、このような気づきを得た方もいたように、どれだけ良いと思った事業構想も頭の中だけで考えていては、堂々巡りになることが多いです。

また自分自身の価値観だけでなく目に見える形でアウトプットし、その内容をもとに事業をブラッシュアップしたり、人に話すことでフィードバックをもらい顧客視点(=相手視点)の解像度を上げ、初めて人に伝わるものができます。

人に伝えることを起点に、事業を進めると結果的に顧客理解や体験価値を先に考えることが出来ることは商品企画や事業構築においても非常に役に立ちます。

これらを考え続け、自分の持つ要素(背景/事業内容等)を人に伝えることで、事業構築ステップのサイクルを回すことができるようになります。

今回のワークを通して参加者が自分の想い/ビジョンを一人でも多くの方に伝え、新しい挑戦のための糧となれば幸いです!!

スタブロは、いよいよ次回が最終回!
最終回は実践ワーク付きの起業家登壇イベント「REFRAME(リフレーム)」です。
ローカル×食をテーマにウェブメディアを運営し、様々な企画を生み出してきた株式会社マスターピース代表取締役・株式会社ワードローブ代表取締役の新村康二氏をお招きし、選ばれるためのローカル×ブランディングコミュニケーションについて学びます。皆様のご参加をお待ちしております!

【次回ワークショップ概要】
実践ワーク型 起業家登壇イベント「REFRAME-地域とつながるためのローカルブランディング- 」
開催日:2024年 8月24日(土)13:00-16:00
開催場所:産業交流拠点うじらぼ(京都府宇治市宇治琵琶45-13)
主催: 宇治NEXT (宇治市・宇治商工会議所)
運営:OoO株式会社(オー株式会社)
後援:近畿経済産業局・京都府山城広域振興局
    独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿本部


◾️最新のイベント情報はこちら↓

https://www.instagram.com/ujilabo/


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