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書物を燃やす人間は、やがて人を殺すようになる

最近少し思うところですが、詩人ハイネは「書物を燃やす人間は、やがて人を殺すようになる」と警告し、ナチズムを引証するまでもなく歴史はそのことを実証しているのが事実です。

だとすれば、書物を否定したり、あるいは乱暴な言葉遣いの連呼は、同じようなことを繰り返してしまうのではなかろうかと現世を危惧するのは僕一人ではないかと考えています。

そうした事件は過去の話であって対岸の火事のように見え毎日の生活世界とは隔絶された印象を受けるかもしれませんが案外そうではないかも知れないと僕は考えています。

難しい顔をするのではなく微笑みを絶やさないこと。

あるいは気軽に声を掛け合うこと。

そうした些細なこと毎日の積み重ねが意外と事件を未然に防ぐのではないでしょうか。

こうした叡智と実践の接続を、人との語らいの中で共有したいと考えています。

氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。