2024.07.08

進んでいるこの方向が前なのかどうかわからない。
はやく好きな人とセックスしてそれから私の話を一方的に聞かせてちょっと困らせて音信不通になりたい。




高頻度で書き綴っているのは精神の乱れを緩和するため。もっと他のことでも紛らわせないといけない。運動はいいこと。バドミントンもピラティスもすごく役に立っていると感じる。ありがとう。ただの散歩なんかはぜんぜん泣きながらできちゃうからあんま意味ない。

どんどん刺激に鈍感になっているんだろうか、誰かがおすすめした映画を観ても感動できることが少なくなった。好きなカレー屋さんの店長がおすすめしてた「空白」って映画を観たけど、ふ~んって感じだった。俳優の演技力は素晴らしくてストーリー展開もよかったのに。もっと胸くそわるかったり稀有な内容でないと心がばくばくしなくなってしまって、それって「私のトナカイちゃん」の主人公が「もっと刺激的でないと満足できなくなってしまった」って言ってたみたいじゃんとか、耳にとどまらず身体にたくさんピアス開けてまくってるバグった人みたいじゃんとか思ったりした。



犯人にお手紙を書くか、頑張って超詳細に出来事を文字におこして、誰かアマチュアとかなんでもいいから映画や漫画にしてくれたら面白そうと思ったりした。この状況、ずっと同じ地点でぐるぐるひとりで回り続けてるだけで馬鹿みたいだから。誰かに話して感想を求めるのもその一環だろうね、もう何度もひとりでこの話を話しすぎてつまらなくなってきた。毎回泣いてるんだから飽きてるはずないんだけど、例えば質問とか受け付けたい。みんなこの話すると、深刻な面持ちで黙ってうなずくだけだからもっと話を詰めて会話をしたい。そのときってどんな気持ちだったの?とか聞かれたいし、犯人の思考について一緒に考えたり他の性被害者について話したりしたい。言いたいことたくさんあるけどなるべく時間と負担を相手にかけないようにって思いすぎてるから。


だけど怖いな。人は経験によって培われているんだから、一生涯私の一部であるんだ。
ほぼ12年前に読んだ本について思い出して調べたら頭がクラクラしてきた。涙が腹の底から湧き上がってきて、特別な涙だった。

担当の警察の人が、読んでみてと貸してくれた本。「あなただけじゃないよ、仲間がいるよ」ってことを言われたけど、そんな言葉は嬉しくなかった。私は私のことだけを、誰かに、みんなに、わかってほしかった。他の誰かと一緒にされたくなかった。だって一緒じゃないし。これを読んだとき、「この小林美佳さんはもうこの事実を受け止められなくてこんな本まで書くくらい打ちのめされたんだ」「一生この事実に付きまとわれるんだ」と思った。12年経って思えば私もそんな風になっている。


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性被害を受けたことで起こりうること
https://yogajournal.jp/20087

自ら被害体験に近づいてしまう事もある

性被害に遭った後に、不特定多数の人と性的関係を持ったり、性サービスを提供する職業についたり、自ら被害体験と関連することを繰り返すことがあります。それは、「自ら」同じような体験をすることで主体性やコントロール感を取り戻そうとしている場合や、同じような体験を重ねることでトラウマ体験を過小評価したい場合など、様々な理由があると考えられます。それがトラウマ体験が遭った故の行動であったとしても、他者から見ると誤解され、さらなる傷つきを重ねる場合があります。


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私の意思ってなんだったの?
オナニーは好き。被害に遭う前から幼稚園の頃から好き。気持ちいいから好き。セックスも好き。お互い気持ちよくなれるから好き。相手を気持ちよくさせられるから好き。嬉しい。

たしかに、昔はまるで夜に虫が街灯の光に集まっていくような感覚で行動していた覚えがある。今は昔と比べて誰とでもセックスしなくなったのは「主体性やコントロール感」を身につけられたからだと思う。もっと最初、大学1年生の頃は「同じような体験を重ねることでトラウマ体験を過小評価したい」そんな気持ちもなくはなかったと思う。紛らわせられる、上書きできているような気がしていた。引き換えにみんなが大切にしているような何かを失っていることは知らずに。
だけど実際それは成功したから、今、好きな人とセックスがしたくて結婚して家庭を持ちたいと思ってるのか、も、しれない。

けど、自信ないよ。ここまで影響を及ぼされているだなんていつも後になってから知るんだから。どこからが私の意思でどこからが後遺症なの?どこまでもすべてそれは私ひとりの人間なんだよ。わからない、頭がおかしい人間みたいだ。頭おかしいよこんなの。会社の冷房はカーディガンを羽織ったら暑いし脱いだら寒いよ。


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