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小林製薬の紅麹問題やっぱり撤退しました。品質管理が事業の生命線となった事例


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この記事で品質管理の観点から事業撤退するという話をしていました。
そうなりました。
占いみたいな当てずっぽうではなく
品質管理をしていく人間から見ると
事業維持が難しい状態が見えていました。
内容は記事を参照してください

品質管理は事業の最低ライン

今回の事例は品質管理で事業が無くなった事例です。
ニュースをみているとちょくちょく起こっています
紅麹事業自体は経営的には問題を抱えていなかったのでしょうが
品質問題を一回起こすと事業を止めるところまで
話が進みます。
生産者として真摯に取り組まなければいけない
項目だと改めて思いました。

品質管理がなぜ難しいのか

製造の現場で品質管理の難しさを説明する小話をします。
AとBという検査があったとします。
Aは最初の検査、Bは製造途中の検査です
しかし最後の工程にCという検査を追加したとします
するとBという検査が不要になるように見えてBを取り消そうとします
しかし製造の現場でBを取り消すことができません
検査を追加するときは簡単なのですが
検査を消すときはその検査を消して
何も起こらないことすべて証明する必要があります
理想はAとCなのですが
取り消す負担が大きいのでBを継続することになります
すると作業量が増えすぎて
ケアレスミスにつながるパターンがあります
なぜ品質管理の人材に大きな予算がかけるかというと
工程改善の中で
品質管理の効率化は大きなコスト改善が見られるからです

日本の品質管理体制はビジネスになると思います

私は陶器において様々な基準を見ますが
だいたいどの基準でも日本はもっと厳しいです
その基準をクリアしていること自体が
付加価値なっていくと思います
日本のビジネスでよくないと思うのは
商品の中に品質管理が内包していると説明してしまうことです
品質管理が付加価値として認められるように
プロダクトとしてアピールして行くべきだと思います

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