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【UW映画感想】#47『幸福の黄色いハンカチ』【藤堂貴文】

女にフラれた男と、男に浮気された女と、刑務所から出てきた男の3人が、何の因果か北海道の地で出会い旅するロードムービー。
タイトルは知ってるし、ラストシーンも知ってるけど観たことない人が多いと思う。これぞロードムービーと思う面白い作品でした。

クセのある全然違う3人が、目的の無い旅の中で少しづつ打ち解けていく様子にほっこりする。
それぞれが旅の中で、干渉し合って成長か共鳴したからこそ、あの有名なラストシーンに辿り着けたんだと思える。長い旅路の末にはやっぱりハッピーエンドしかないっしょ。エンドロール前に「終」って画面のど真ん中に出てくるのが気持ち良かったです。

そして登場人物3人ともが、そりゃそうなんだけど、とにかく人間くさくて感情移入しちゃいました。
1977年公開の映画なので、もちろん現代の人からすればあり得ないムーヴをかましがちではあるけど、根本は変わってないなと思えるくらい人間なのが良かった。
自分、不器用ですから。の高倉健が意中の女性に半年かかって話しかけて、夫いないのが分かってニッコニコしてるのが観れるし、もはや金八先生でしかない武田鉄矢がとんでもなくコミカルな青年をやってるのも観れる。あとSK=Ⅱ以外の桃井かおりも。

一番の見どころは、高倉健がムショ出てすぐに瓶ビール飲むシーン。あんなに真似したくなるのは、酔拳2でジャッキーチェンが工業用アルコール飲むシーンとこれで決まりです。

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