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【UW映画感想】#12『チャッピー』【上田昌宏】

「なぜ人間は嘘をつく」
世界で初めて自分で考え、感じ、成長するAIを搭載したロボットのチャッピー。南アフリカのギャングに拐われ、ギャングに育てられたロボットは悪に染まっていくのか。

2015年の映画でもう8年も経ってしまっている。
当時、よく聴いてた南アフリカのラップグループ、ダイ・アントワード。彼らの曲と、更にはそのメンバーが出演すると知って、そんなん絶対おもしろいやんと、めっちゃ楽しみにひとりで映画館に行ったのを思い出す。

ダイ・アントワードのニンジャとヨーランディ。その2人がチャッピーのパパとママ役でほぼ主役で突っ張り。彼らのMV観たらわかると思うけど、かなりクレイジーなグループ。そして、あの見た目でギャング。最高すぎる。

話を戻すと、作中にチャッピーが怒って「なぜ人間は嘘をつく!」と怒鳴るシーンがあるのだけど、その言葉こそがこの映画に込めた全てなのかなと感じた。

チャッピーは生まれたばかりの赤ん坊と同じで、親の言うことを聞き、色々なことを教わり、成長していく。人間よりも成長スピードは早いけど、人間の赤ちゃんと同じ。自分の都合のいいようにとか、利用しやすいように騙して嘘をつく。その結果、犯罪に手を染めてしまう。

「なぜ人間は嘘をつく」って自分が言われたら、何も言えないよね。嘘をつくことに慣れ過ぎてるから、嘘をつくことが当たり前になっている。嘘をつかずに生きていく方が難しいけど、できる限り嘘はつきたくないよねとは思ってる。嘘をつかずに生きている人間っているの?

そんなに深く考えずに観ても楽しめる映画なのは間違いない。特に作中に入ってくるダイ・アントワードの曲はどれもサイコー。今聴いてもシビれる。

ギャングにはなりたくないけど、ギャングかっけぇー!ってなれるのでオススメです。

ダイ・アントワードを聴いたことない人はまず聴いてみて↓


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