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本当にいいもの。

最近は自分でも信じられないほど読書をしている。
小さい頃から、最後まで読み切った本の数は数えられる程度しかない。
そんな私は最近ビジネス本と雑誌を読み漁っている。
目標が明確になった現在、同時に必要な知識が明確になったことにも起因しているのかもしれない。

そんな中、『NO RULES〜世界一「自由」な会社、NETFLIX〜』という本に出会った。この本では、NETFLIX独自の社内ルールを取り上げ、会社のあるべき姿の本質を教えてくれる。本の詳しい要約は割愛するが、大きく分けて「能力密度を高める」「率直さを高める」「コントロールを撤廃する」という3セクションで構成されている。今回は、「能力密度」に関して、日常でも使えそうな抽象化を思い出したので、共有していく。


1.能力密度とは

能力密度はその名の通り、組織全体としての能力の密度をさしている。
人数ではなく、能力の量を重視する手法だ。
本当に能力のある人を採用し、市場価値より若干大きい額の報酬を与える。常に会社にとどまってもらうために、他社からの評価も常に把握する。
そして、もし予算をオーバーしてしまう所まで市場価値が上がってしまった場合は、他の社員を削る所まで許容している。
私はこの考え方に出会って、非常にワクワクした。
「量より質」とはまさにこのことであり、質の重要さを改めて実感した。

「量も大切だよ」という考えを持っている人はぜひこの本を読んで欲しい。

能力の低い人が一人でも環境内にいると、作業効率は加速度的に悪化していくことがとある研究で分かっている。ならば、数に縛られて無理やり必要のない人材を獲得する必要はないだろうというのがNETFLIXの考え方だ。


2.身近な所に能力密度

私が「能力密度」に関して面白いと思ったのは、企業としての考え方に惹かれたのもあるが、何よりも抽象化の宝庫だと思ったことが大きい。

身近にも数が多くなりすぎて困っている経験はないだろうか。
コロナ禍の中でよく言われているのが、「店が多すぎる」ことである。店が多すぎて、口コミサイトを活用しても全てを網羅できず、追いつくことができないのが現状だ。

もっと身近には、スニーカーや服、ポイントカードなど、思い当たるものはたくさんある。「本当にいいもの」を見極めるためにはあらゆる角度からそのものを見た後に、他と比較し、選択する日強がある。

「能力密度」ではないかもしれないが、「本当にいいもの」を選択するという意味では同じ感覚であると思う。だからこそ、能力密度を高める感覚は誰もが持っておく必要があると思うわけである。


3.抽象化「本当にいいものを選択する=効率UP」

本当にいいものを選択するのが難しいという方も多いのではないだろうか。私自身もこれを意識し始めた頃は非常に難しく、気分は部屋の断捨離をしているかのようだった。

しかし、とある瞬間に思いついたコツがある。
それは、「他にはないもの」という基準だ。
え?そんな抽象的な基準でいいのか?となるかもしれないが、本当にいいものを選択するためには、今の所この基準が最も適している。

例えば、服や靴を買う時がわかりやすい。
最近はブランドが多すぎて、同じような系統のブランドが何件も連続して並んでいることも珍しくない。しかし、私にとって、ブランドそのものは一切眼中になく、感性と服一点一点の対比しか考えていない。「見たことのないもの」「一目見てかっこいいもの」「類似したデザインは他にないこと」この条件に当てはまっているものは、なかなか巡り会えないものの、巡り合った時には値段を見ないで購入するという流れがルーティンになっている。

今回は、服を例に取ったが、「本当にいいもの」を選べるようになると、物が減って部屋がすっきりし、毎日服をコーディネートするのが楽しくて仕方なくなる。服自体も長持ちするというメリットがある。

冒頭の画像に示したウイスキーは、友人とウイスキーバーに行った時のグレンモーレンジィである。特にケークは当時市場に出回っておらず、非常に稀少性の高いウイスキーだ。味は言うまでもなく格別。酒も選別が大切であることを確信した日となった。

経営においても、プライベートにおいても、自分にとって「本当にいいもの」を選別できるようになれば、能力密度、そして"生活密度"が上がる。


4.転用「生産性をUPさせる」

どれだけの対価を払ってでも、「本当にいいもの」を選択することで、生産性が向上する。

価値の低いものを沢山持ってるより遥かに、価値の高いものを少しだけ持ってる方が生産効率が良いということになる。

まずは、身近にて、買い物をする際に、それは「本当にいいもの」なのかどうかを見極めて見てほしい。
自分なりに判断できるようになってくると、次は値段を見ないようになってくる。値段を見て買い物をするからいつまで経ってもいいものを買うことが出来ないのである。いいものなんか中々出会えるものでは無いので、長いスパンで見たらそれは大した出費では無いことは明確だ。

まずは身の回りに置くものを見直してみよう🙌

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