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21/22英プレミアリーグ第19節TOTCRY

仕事納めからのSpurs.少し遅れてBoxing Day.

試合前情報

前半戦は0-3で敗れたPalaceに対し,リベンジマッチ!

スタッフや一部選手に感染者が出たためPalace側は試合延期を要求していたそうだが,認められず決行に.フルメンバー揃っているように見えるけど…

試合内容

結果:3-0 勝利
xG   :2.82 - 0.18

2試合連続で相手に退場者,しかも今回は前半のうちに出たので張り合いのない結果になった.ただ先制するまでの30分間は均衡した試合展開で見応えがあった.以下には,その時間帯で特に守備について感じたことをまとめる.

 Spursは3-4-3の並び.Liverpool戦を除いて基本この布陣を使ってきたが,この並びはハイライン・ハイプレスが狙いになっている.前3枚で相手の最終ラインにプレスをかけ,中盤は2MFがけん制.ロングボールを蹴らせて回収するか,サイドへの展開から中への横パスをひっかけて一気にカウンターに移行できる.肝は中央の2MFで,中盤のけん制からロングボールのセカンド回収まで前後方向に,また中央からサイドのサポートまで左右方向にも,縦横無尽に動き常に気を配る必要がある.3-4-3ではSkippとHojbjergが絶対的なスタメンで,運動量とフィジカルにおいて適任かつ替えがきかない.噂にあがっているAC MilanのKessieなんかハマりそうである.
 中央をシャットアウトしたとき,ボール保持の志向があるチームは自然と中央を迂回し,サイドから攻めてくる.今シーズンのPalaceもそうで,このサイドでボールを持たれたときの守備対応が,かなり個人能力に依存するように感じた.これは3バックにすることでサイドを数的同数で守る必要があるためである.

Palace戦,右サイドの攻防例

 展開によっては3トップのLucasが間に合わず数的不利に陥る可能性もある.このような守備の局面では,各人が相手に前を向かせないプレスをかけ,入れ替わられないようにしつつもあわよくばインターセプトを狙う,繊細な守備スキルが要求される.両ウイングバックはここが課題だと感じる.攻撃力が持ち味のReguilonとEmersonではあるが守備面の成長も期待したいところ.センターバックだと,離脱中だがRomeroはこの対応がかなり得意に見えた.DavinsonやDaviesも積極的にプレスできているが,後ろに1人余ってカバーするDierがいるおかげでもある.
 ちなみに前線を削って中盤を厚くしたのが3-5-2だという認識.Liverpool戦のように上位相手にはこちらの手段も取れる必要がまだありそう.重心も下がるため前線からプレスを掛けづらく,ロングカウンター一辺倒になりかねないところもある.

今後の展望

 報道では補強ポイントに左センターバックと右ウイングバックが挙げられているが,消耗が激しくクオリティも求められる今の戦い方において特に人材が求められるポジションだと思います.Conte・Paraticiコンビならスカウティングの心配はなさそうなので,あとは懐事情の問題かなあ.

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