21/22英プレミアリーグ第33節TOTBHA

連勝は4でストップ.

試合前情報

Top 4入りへ連勝をキープしたいSpurs.対するは前節Arsenalを破った伏兵Brighton.

Spursは負傷によりシーズン絶望となったDohertyに代わりEmersonが先発,サブに21歳Lavinierがベンチ入り.

試合内容

結果:0-1 敗北
xG :0.59 - 0.71

前節Aston Villa戦の前半同様,前線からのプレスにビルドアップを制限されたが,今節は攻撃の形を最後まで作れず.全選手が精彩を欠いたパフォーマンスだった.

Brightonは2+4の6枚でプレスを敢行.Villaの5枚より更に多いだけでなく,Grossを始めパスコースを意識した組織的な守備をみせる.中盤とサイドを封鎖され,近くのパスコースを見つけられなくなったバックラインは,低い位置で消極的なプレーに終始してしまう.スピードの無いパスを近くの選手に預け合い,ハメられそうになって苦し紛れにロングボールを蹴らされる,Brightonの思惑通りの展開を強いられる.

前半の半ばからはポゼッションをある程度割り切りロングボールを前線に送る回数が増加.安定した試合運びを犠牲に直接的なプレーを増加させ,ウイングバックがエリア内に入ってクロスを受けるなどゴールに迫るも,チャンスをものにできず.途中でKulusevski,Bentancurを交代(後者は前半で警告1枚を受けていたためか)してから,より試合が落ち着かなくなった印象.

今後の展望

前節に続きプレスに苦しみ,頼みの綱の3トップ不調のときになす術がなかったのが敗因であった.この試合Brightonは3バック+Bissoumaで守っており,Bissoumaの脇のスペースが空く構造であった.3トップもその位置に入ってボールを引き出そうとしており,ここを起点にできれば相手のプレスを一気にひっくり返し効果的に攻撃を仕掛けられたと思われる.しかし実際は,3トップへ良いタイミングで楔がなかなか入れられず,またパスが入ってもBissoumaやCucurellaの素早いチェックを3トップが捌けず潰されてしまうこととなった.Conteが試合後会見でバックラインのプレースピードの問題を挙げていたことからも,パスの出し手に改善が求められるのは明白.もう一つ,3トップのサポートも不足していたのではないか.攻撃の際,ウイングバックの2人はこの試合でも存在感を見せることが出来なかった.人選・フォーメーションも含め,Conteが手を加えることを考えるかもしれない.

Bentancurはここ暫くビルドアップの中核だったが,この試合は特に強くプレー制限を受けたこともあり,大胆な縦パスが影を潜めロングボールも精度を欠いた.彼の負担を減らす策として,Skipp復帰を待って3-5-2を採用するか,もしくはBergwijnを最前線に置きKaneをトップ下に配置するなどが考えられる.こちらも指揮官の考えが気になるところ.

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