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21/07/22 Tottenhamプレシーズンマッチ②

移籍市場,Paraticiが賑わせてて楽しいです.

〇試合前情報

今回はTottenham Hotspur vs Colchester United FCの試合.

備忘録:AtalantaからGollini,SevillaからBryan GilがHere we goしている.

Colchester United FC...エセックス州コルチェスターのチームで,4部相当に所属.プレシーズンマッチは2試合目のよう.

Hartは話題のラッパーGKに取って代わられるのか.ディフェンスはOmoleが左,右は本職サイドバックに代わりPaskotsiが継続.Deleは前の試合で3列目を担当していたが,Skipp加入で1列上がる模様.Sonも先発で前線はほぼ主力メンバーになりますね.ここ2試合ともメンバー外なのがReguilon,Sessegnon,Doherty,Ndombeleかな.負傷情報などはなかったはず.

〇試合内容

3日前Leyton Orient FC戦と同じく主力メインのスタメン組を分析する.フォーメーションは433ですが攻撃時はPaskotsiが終始高い位置を取り,Omoleは残る形でほぼ3バックに.中盤3枚はWinksがアンカー的役割,DeleとSkippがボール散らし・攻め上がりを自由に行う.Lucasは足元で欲しがり,Bergwijnがスペースへの飛び出しを狙うのは3日前と変わらず.Sonも役割的には前の試合のScarlettと近く,中央で楔を受けに来つつ,ボールがサイドにあるときは裏抜けも狙う.

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10分のTottenham1点目は3トップの見事な連携から生まれた.Winksの楔をSonが中央で受け,相手センターバックEastmanをつり出し裏のスペースを作る.SonはLucasに2タッチで落としLucasはダイレクトでスペースにボールを流し込むと,ここに走りこんだBergwijnにディフェンスは対応できず.最後はディフェンスを追い越してゴール前に駆け込んだSonが中央でタップイン.楔へ反応した後,生まれたスペースへの認知の速さで相手を上回ったといえる.

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中央から崩した1点目と対照的なのが3点目だった.中央のブロックを固められ始めると中央の楔ばかりでは突破できなくなるが,ここでシンプルに裏へ走らせる手段(34分)を多発したのがMourinho政権時に見られた傾向でもあった.一方でこの試合3点目は中央ブロックの外でハイテンポにボールを回し,外に張ったPaskotsiが高い位置で前を向けた瞬間にSonがダイアゴナルランをすることでブロックを突破する.楔を多用すると相手センターバックが前に食いつきがちになり,咄嗟の裏への飛び出しへの対応が遅れると想像できる.折り返しを大外から走りこんだDeleが詰めたが,このゴールシーン以外にもボールがサイドに出たときに前線の3人が斜めに走るシーンが見られた.ハイテンポでシンプルなポゼッションとランニングのタイミングの噛み合わせは所謂ポジショナルプレー,モダンなフットボールと呼ばれるもので,このような組織的・空間的な崩しをリーグ戦でも見られれば本望である.

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守備陣が試される機会はほとんどなく,センターバック二人は空中戦・地上戦を無難にこなした.Dierは持ち味のフィードをBergwijnに展開する場面はあったが,ビルドアップでは基本的にWinksに預けることが多かった.Omoleは守備能力について伺い知れず.攻撃時には攻め上がらず3バック気味の位置をとり.前線へ楔のパスを積極的に繰り出し成功させていたのは好印象だった.右サイドバックのPaskotsiはアカデミーの選手で唯一2試合連続の先発だったが,本来はセンターバックの選手でありながら攻守で上下動を繰り返すポジションチェンジにそつがなく,右サイドのSkipp,Lucasとの連携もこなす技術の高さと戦術理解力を披露した.

スパーズファン待望のOliver Skippは中盤右でボール散らし・インターセプトからの素早い展開力で貢献した.Bergwijnへのサイドチェンジのタイミングと精度は素晴らしいのひと言.

Winksは一番ボールに絡み,一度あった恐ろしいロストも相手がカウンターを止めてくれて助かった.Deleは3日前より前目の位置でプレーし3点目でゴールも奪ったが,基本的には散らしの役割が多く試合を通じてのインパクトは小さかった.


後半途中から再びアカデミーの選手が出場.この中に紛れてTangangaがセンターバックで出場したが,スペースがあってもパスやドリブルの積極性はみせず.

White・Devine・Johnの中盤,Scarlett,Parrott,Clarkeの前線は有望の塊でムネアツだったがゴールは生まれなかった.

〇今後の展望

Nunoは4バックベースながら,3バックも使い分けたいのかな.この試合のOmoleのポジションから推察される.攻撃大好きサイドバックは左に偏ってるんですが,使わない現状には別の何か事情があると思いたい.TangangaやPaskotsiは重宝される予感がする.特にTangangaの持ち味はディフェンスラインどこでもできる頭の良さと身体能力の高さだと思うので,怪我さえなければ戦力になるはず.

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