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21/22英プレミアリーグ第18節TOTLIV

超久しぶりのSpurs!

試合前情報

Tottenham Hotspurは第16節Brighton戦,17節Leicester戦が延期に.クラブ内でCOVID-19クラスターが発生したためです.ECL Rennais戦(再試合を拒否され不戦敗に!)も含め1週間少し時間が空いたところで,対戦するのはリーグ6連勝中の2位Liverpool.恐らくここ数年で最も相性の悪い相手です.

感染の影響かSkipp,Hojbjerg,Lucasが外れ,Dele,Tanguy,Winksが真ん中に入る3-5-2を採用.負傷から2週間ほど経ちましたがReguilonは先発復帰できず.Liverpoolもコロナ陽性反応が出たvan Dijk,Fabinho,Curtis Jones,Thiagoの4人が欠場.主力の欠場に加え,Spursは感染症からの回復途上,LiverpoolはNewcastle戦から中2日と,両チームコンディションが整わない状況.

試合内容

結果:2-2 引き分け
xG   :2.8- - 1.55

 Conte体制下のリーグ戦では初の3-5-2.狙いは明らかに”8人で守り2人でカウンター”の形を作ること.両サイドバックが高い位置を取るLiverpoolは被カウンター時,主にセンターバック2人(+アンカー1人)だけで守ることになり,そこを上手く突く展開に.ボール奪取からの素早いロングカウンターで何度もチャンスを作りますが,13分Kaneの先制点を除いて決定機をことごとくものにできず.一方Liverpoolもボール保持時は流石の機能的な攻めをみせます.17分KeitaがJotaを右奥に走らせSpursの守備が動かされた後,ボールがAlexander-Arnoldに渡ると今度は左のManeの裏へ配給.Emersonの裏を突くもManeのコントロールが乱れたところをLlorisがキャッチして何とか収めたが,前線の裏抜けとそれを使う側,両方の意識の高さがその再現性に繋がり,このチームのクオリティに結びついていると感じました.

右へJotaを走らせ,Dierが外に出て対応.Daviesが中央へ.
Alexander-Arnoldが引き取り逆サイドManeへチャンスメイク

 一方でSpursの3バックの決まり事も明確で,このシーンではJotaにDierが釣り出されるとDaviesがスッと中央に入りスペースをケアしていたが,この動きは右のSanchezも何度か見せていました.実は前節Norwich戦もDierが外へ対応する展開があったが,その前でDaviesも中盤にプレスしていたため中央へ戻れず,折り返しから中央で決定機を作られる場面があった.今節は3バックも比較的横並びの位置で対応でき,1人が釣り出されても人が戻って中央の数的不利な状況を防ぐことが出来ていた.恐らく中盤が3人と1人多いこともあってこういう対応ができたのだと思いますが,Liverpool戦のような基本的に受け身になる試合では2トップのカウンターだけでなく,このようにポケットへの対策からの逆算という意味でも,5-3-2は理にかなっていたと考えます.

 ただ中盤3枚だと中央に入ってくる両サイドバックが空きがちになり,そこの難しさもあった.Dele,Tanguyは前半からよく走って奮闘していたが,適性を考えるとどちらか1人はSkipp,Hojbjergをスタートから使いたかったところかもしれない.

今後の展望

 好調Liverpool相手にプランがハマってxGでは相手を上回る好ゲームに.ピッチ外の問題もあってメンバー選考は悩ましいところだったかと思うが,特に中盤3人を信頼して使ったConteとそれに応えようと奮闘した選手たちには感銘を受けました.試合後にConteから”3バックの前に置く1枚としてWinksはとても,とても良い”の発言も.

 ボール保持・非保持に関わらず縦に速いフットボールを志すという点では両チームの狙いが近く,クオリティもトップレベルの相手に対してこの内容は,自信を持っていいのではないでしょうか.次節の相手Crystal PalaceもLiverpoolと似たところのあるチームになるが,Conte Ball定着という意味でも今節のクオリティとメンタリティを継続してほしいところ.

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