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電子作家として漫画家デビューするまで②

前回の記事、
作家さんからいいねもらう率が
高くて嬉しかったです。

みなさま…選考会とか…
きっとくぐりぬけて…
涙なしで語れない…!!

本当にあの、選考会の結果を待つ
電話の緊張とか、忘れられないですね。

選考に通った瞬間、締切が発生、
忙しくも楽しい生活になり、
落ちた瞬間、突如2か月暇になる…
恐ろしいあの電話。

さて、前回の続き、
白泉社の編集さんから電話がきた時の
お話です。

「今度新しい電子雑誌を
立ち上げることになったんだけど、
だれか描ける作家さん知らない?」

と言われました。

「え、私やりたいです」

気付いたらそう答えていました。
(いきなりオチです。笑)

「えっ?いいの?(訳:できんの?)
描いてくれるなら嬉しいけど…」
と驚く編集さん。

それまで、
がっつりストーリーマンガを描くことは
考えていませんでした。

なぜなら一度会社に行きながら
32Pの投稿作を仕上げたことがあったのですが、
オーバーワークで熱を出してしまって( ;∀;)
躊躇していたのです。

だけどなぜか電話を受けたその瞬間、
直感で「やる」と決めました。

情熱が沸き上がってきて、
「やる」以外の選択肢がなかったです。

ちなみに
「ティーンズラブ(ちょっとHな少女漫画)の
雑誌です」と
言われたのですが、

そのころティーンズラブを理解しておらず、
「10代をメインとした少女漫画かな」と
勘違いしたんですよね。

「エロか!!」と途中で気づいたんですが、
別に抵抗はなかったです。

思い返すと、
高校のころから
「男の人が理性を失う瞬間を
描きたいんだ~!」
と熱弁してたし、

絵のうまい友人に
「どうか男が女を押し倒す絵を
描いて私に見せてください」と
懇願したりもしていたので…
運命だったのかもしれません。

そうして翌日から、
毎朝4時起き、出社までマンガを
描く生活がはじまりました。

体力をつけるために
毎朝踏み台昇降を20分やり、
その後7時まで漫画を描いていました。

夜は10時に寝てました。
(え、ただの健康的な生活…?)

マンガの内容でいうと…

ネームを久しぶりに描いてみたものの、
ブランクがありすぎて、
最初はそんなに上手に描けませんでした。

設定考えても活かしきれず、
キャラブレを起こしたり…

担当さんに「この男、ミラーボールのように
くるくるとキャラが変わるんだけど」と
言われたりしました。

そこでふと、
「発想をかえて、描きたいエロシーンを考えて、
そこを活かすキャラとストーリーにしてみようかな」

と思いつき、ネームを提出したら
「そうそう、これこれ!」と
言われて担当さんのOKがでました。

そこからはもう…止まらなくて…

完全に創作の楽しさを思い出して
しまいました。

むしろなぜ、忘れていたのだろうか…。

電車のつり革につかまっている時も、
会議中も、1人でランチする時も
ずっと描きたいものが溢れ続け…

毎回3本ずつ、ネームを送っていたので、
担当さんが若干ひいてました。

そうして溜まっていく読み切りネームの山。

読み切りをいくつか描いた時点で、
ふと周りを見渡すと
みんなシリーズ連載しているでは
ないですか!

(今は電子だと、連載前提のことが多いですが、
 当時は読み切りでもシリーズでも
 どっちでもいいよと言われてました。)

そこで担当さんに
「私もシリーズもの、
 やってみたほうがいいのかな」
とつぶやいたら、

「いっぱいネーム送ってくるから、
 読み切り描きたい人なのかと思ってたよ。
 ちょっと待って、考えてみる。」

と一回電話を切られ、5分後に

「今、原稿もらってる神崎くん、
 これ続き描けるね。これでいこう」

と言われたのです。

これが
「隣の席の神崎くんとセックスしてしまった」を
はじめるきっかけとなり、
電子漫画家としての一歩を
踏み出せた気がします。

きっかけをくださった編集さんと
再デビューのチャンスをくれた
「電子」という業界に、感謝しています!

ここまで読んでくださって、
ありがとうございました♡

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