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ライナー・ブラウンが好き。

『進撃の巨人』アニメ派ですが、私は当初からライナーが大好き。‬

 ‪落ち着いた兄貴(保護者)キャラが好きで、そしたら、まさかの鎧の巨人、でふぁ!?ってなったけど、判明後は、マーレの戦士という立場と、実際自分が得た壁内エルディア人に対する感覚・感情の間で揺れ動く、人間味ある強い善の性質に益々惹かれ、エレンが吠え、調査兵団が命がけで戦っていても、その敵であるライナーを応援していた。‬

 そうしたらなんと、なんと今期のファイナルシーズンでは、初っ端からライナーの視点で語られるではありませんか!ますます人間らしくて、さすが、超現実主義だからこその予想を飛び越えていく作品だ!と思って嬉しく思っています。‬

‪ストーリーが今までのアニメにはない作り込まれ方、フィクションでファンタジーだけどめちゃくちゃ現実に沿っていて、だからすごく残酷で、そこが1番惹かれるポイントで、正直個々キャラクターに対する愛着はあまり湧かないなあ、と最初は思っていた。人気ジャンプ作品みたいにキャラクターに感情移入したり推しができたり、という入り込み方はできない。‬

‪みんな、リヴァイーー!って盛り上がっていたし、実際、リヴァイ兵長の戦闘シーンは、震えるかっこよさだし、エレンの様にはブレない安定の心強い見方感があって、あんなにナイフみたいかつどよんとしたキャラクターなのになんだか安心感もある。それでも人間として好き、みたいな感覚にはならない。

登場人物がばたばた死んでしまうことと善悪の視点がくるくる変わっていくこと、全てのキャラクターがいい意味でも悪い意味でも醜い部分がより克明に描かれていることもその理由かもしれない。‬

‪そんな中で私が唯一ライナー好き、と思ったのは、土台が善で、自分で見たもの聞いたことを信じて人をちゃんと人として、対等に見る真っ当さも備えつつ幼い頃からの洗脳と定まった道から逃れられず苦しむ、だけど結局最後までなんとか動くそのエネルギーが自分以外の人に対するものである、から。‬

‪こうやって見ると、メインキャラクターじゃないのに最初からライナーはとても丁寧に描かれているし、エレンよりも主人公の性質を持っている気もするし、この作品におけるライナーが負う役割も、きっと作者さんは最初から計算ずくだったのでしょう。‬

‪さて、既に漫画で読んで何話も先まで知っている方が、この文章を読んだらどう思うのだろう。‬
‪私は今後もやっぱりアニメで、たまにネタバレを調べたりしてドキドキしながら追っていきます。‬

PS.
アニメ『進撃の巨人』ファイナルシーズンでは、戦争がリアルに描かれている。WWⅠやWWⅡに関する本を読むと本当にリアルに世界観がリンクすると思う。まだ始まったばかりのアニメ新シーズンではあるけれど、この戦争がどういう方向に進むのか、がやっぱり私のいちばん興味深い部分。

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