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Photo by kouzu

座る場所ひとつ考えてしまう人が好きなのです

ウイケンタ

質問です。

カウンターに7つ、椅子が並んでいます。
スタバとかドトールとかによくある席です。7人座れる電車の座席でもいいです。
先客が2名。1番と7番(緑色になっている部分)に人が座っているとします。
自分が3人目として2～6のどこかに座る場合、何番に座りますか。1も7も赤の他人です。

ここで4番の席に座る人、いると思うのです。
1番の人からも7番の人からも距離を開けて、真ん中に座る人です。
ちょっと意味が分かりません。僕が1番か7番に座っていて、3人目が4番に座ったら(おま、まじかよ……)ってなります。
なんとなくではなく、迷わず3番か5番を己の意思で選び座る人、たぶん気が合います。

なぜ4番ではなく3番か5番を選んでほしいのか。
4番に座るとこうなりますよね。

ここでもう1名来店して座るとどうなるでしょうか。
2、3、5、6。
どこに座っても誰かの隣になってしまうのです。

でも、3番に座るとどうでしょう。

4～6が連なって空いてますね。そうすると、仮にもう1人来店しても、そのお客さんは迷わず5番に座れるのです。

このように、4人目が来店して5番に座っても全員に均等に間隔が空きますよね。
ここまで読んで「で？」とか「ちょっと何言ってるか分かんない」という方もいるでしょう。わかりますよ。
でも、「わかる～！！カフェのカウンターとか電車以外にも、男子トイレの小便器の並びとかサウナとか、あとは映画館の座席をオンラインで予約するときとか割と気にする～」という方がいるはずなのです。絶対にいるはずなのです。

こういうカウンターの席って、だいたいコンセントがあって、みんな作業するからなるべく他人とは間隔を開けたいじゃないですか。ソーシャルディスタンス的にも離れていた方がいいし、キーボードを叩く音とか、中にはリモート会議する人もいるし(カフェでのリモート会議ってマナー的にはどうなんですかね)。
だったら、間隔はないよりあったほうがいい。
そこで、個の快適よりも、全体最適の快適空間をその場に居合わせた見ず知らずの人で創り上げたいのです。

大丈夫ですか。
「何言ってんだこいつ……」ってなっていませんか。

続けます。
ここからは蛇足かもしれませんが、次はテーブル席。

これならどこに座りますか？
スタバとかにある大きなテーブル席です。
1、3、7に先客が座っていて、自分は4人目として空いているどこかの席に座る場合。
わざわざ2、4、6、8に座る人はいないですよね。2に座ったら1と3のお客さんから(なんなん？)って思われますよね。たまにいますけどね。何年も前ですが、松屋のカウンターでカレー食べていたら店内には僕しかお客さんがいないのに隣に座られたことあります。「いや、いいんですけど、なぜ隣に？」って聞いたらニカっと笑われてちょっと怖かったです。
だから、多くの方は5、9、10のどこかに座ると思うのです。
もしかしたら多くの方は人口密度が低く、なおかつ角である10の席に座ってしまうと思うのです。
でも、僕としては5か9が正解なのです。

仮に5に座ると、5人目が来た時に9に座ってもらえれば全員が等しい間隔を開けて座れるからです。

これが理想の完成形です。
6人目からはどこに座っても誰かと隣り合うのはしょうがいない。それはいいのです。でも、ギリギリまでは全体最適を目指したいのです。

「タイム。10に座っても次に着た人は5に座ればいいじゃん」と思っている人もいると思います。でも、そうすると

5と10が対面に座ることになるんですよ。できれば隣も正面も誰もいないのがベストだと思うのです。
しかも、8＆9が連なって空いている。ここが危ない。おしゃべり二人組が来る可能性もある。
僕はこの「全体最適」を優先して、いちいち座る場所一つをなんとなくで選ばず、己の意思を込めて選んでいるめんどくさくてやさしい人を心の中で「意思厨」と呼んでいます。
めんどくさいって感じる人もいるでしょう。
考えすぎだよこいつって思われるでしょう。
安心してください。
世の中の意思厨は決してそれを押し付けませんから。
ただ、心の中でいちいち(お、分かっている人が来たかな……おやく、もしや"意思込めちゃってる系の人"ですか)とか(あー、"そっち側"の人か。交われませんね。いえいえ、いいんです。好きな場所に座っていただければ。ドゥフwww)とか心でつぶやくくらいしかしてませんので。

ここまで書いて、実際に世の中の人はどこに座るのか気になってアンケートしてみました

一番多かったのは10番に座る方でした。そりゃそうですよね。
でも、中には「本当は10番に座りたいけど、後にもお客さんが来ることを考えると5番か9番に座った方がいいかなあ、とか余計なこと考えちゃう派です🙋」というリプライをいただきまして、(お、あなた"意思込めちゃってる系の人"ですね……気が合いますねぇ…ドゥフ)ってなりました。

以上、いつも感じているけど言語化するまでじゃないなということの言語化でした。

ありがとうございました
おしまい

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