Mリーガーの上手な叩き方教えます
よう、Mリーグアンチの仲間たちよ。
Mリーガーという生き物は、400万円という大卒会社員でも得られない高い年俸、近くのコンビニまでポルシェと名付けた自転車に乗って移動、極上のウーマンをとっかえひっかえして、飽きたら河に捨て、2m8mの中スジに振り込んでる、特権階級のいけすかねえ奴らである。
思う存分叩いていい。
そのためのツイッターだ!
しかし奴らは、「ガチで真面目なMリーグファン」という大量の兵隊を抱えている。うかつに軽く悪口を吐いてしまえば、すぐにツイッターで「こんなひどいこと言われました!えーん!」とRTで晒され公開処刑。あっという間に数万のファンが「あいつか! ひなたん泣かせたの! 許せねえ!」と取り囲んで総攻撃してくる始末だ。
Mリーグファンは「この選手のためなら俺は死ねる! 結婚していつかムスメができたら名前をまることつけるつもりだ! 50年カノジョいた事ないけどなっ!」くらいの決死の覚悟で襲ってくる。
かつて2万人のアンチMリーグ兵を抱えてイキっていた福地将軍は、仲間にウケそうだとひなたんイジリ記事を書いたが最後。襲ってきたするしないファン大勢を前に、一瞬で城兵は雲散霧消。同盟国の君主ウヒョ助も裏切り、あっという間に落城した。
可愛いは正義…!!
当たり前じゃないですかっ!
すぐに擁護ツイートして、ひなたんからのファボにニンマリですよ!
フォロワーとは人気、そして兵力を表す数字だ。
二階堂亜樹や伊達朱里紗はおよそ8万、多井隆晴は9万、岡田紗佳は12万の軍勢を抱えている。さらにMリーガー4年目、優勝チームのリーダー、ツイッター職人・勝又健志にいたっては27万人の大兵力である。そのすべてが選手を守る騎兵隊だ。
俗に言う、やつらはインフルエンサーという覇者である。
なので、何の準備もなくMリーグ選手を叩けば、風の谷のナウシカでいうところのペジテの二の舞、アカウントの滅亡を招くだけである。
おまえら!
ツイッターを追い出され、今さらフェイスブックやミクシィに行きたいか!
迷子のキツネリスのようにっ!!
出会えるわけねえだろ。
我々アンチが、Mリーグファンの軍勢に負けないためにも。
ちょっとした戦争の下準備が必要だ。
堂々と無傷でMリーガーたちを叩ける防衛策。
それを、ドリブンズファン、パイレーツファンを全員を敵に回してもいまだ高笑いの、このわしが授けよう!!
防衛策その1
「アベマプレミアムに入る」
基本中の基本である。
男子の身だしなみに厳しい和久津晶のゲスト先に行くときは、FATEとマッキーの太マジックで書いたTシャツを来て、乳首に絆創膏を貼り、透けないようにして行くくらい、基本である。
「おいおいおい! さっき放送見たら、黒沢が試合前、控え室でお好み焼きなんか食ってやがったぞ! 青のりついた歯で、どうやって笑顔でインタビュー受けるつもりなんだよ! 勝つ気ないだろ! そもそも選手として試合前、ソース系の軽食食うなんて、麻雀プロを代表してる自覚が足りないんじゃねえのかァーーー!?」
…みたいな野次を、キミがノリノリで飛ばしたとする。
ごもっともである。
わしも、まつかよが焼そばUFOを食ってる画像を見て、同じような野次を考えた。青のりを前にあの馬鹿アナウンサーは、歯と笑顔が美しい最高にいい女という、自覚が足りていない。
しかし、画像ならハッキリわかるが、動画ならどうだろう?
キミが一瞬、放送の映像を見て、うっかりお好み焼きだと決めつけていた食事。実は「冷凍のミナミオオアザラシをスライスして、バルサミコ酢をぶっかけた謎メニュー」かもしれない。
1700年代にベーリング海、体長7mのステラーカイギュウを絶滅させたのは、乱獲が原因なのか、黒沢さんが原因なのかと生物学会ではまだ議論が決着していないくらいだ。
キミの飛ばした迂闊な野次に
「は? ミナミオオアザラシですけど? どこ見てるの? 粉物じゃなく海獣ですけどぉー?」と、雷電ファンからカウンターを受けたが最後、もう返す言葉ははない。敗北である。
そういう初歩的なミスを冒さないためにも。
そう!
そのための!
アベマプレミアムへの加入である!
たった月額960円である。それで5000を超える番組を見放題。広告なしでサクサク再生。そして何より、放送中でも最初から見られる「追っかけ再生」という最高に便利な「Mリーガーを叩くための良システム」が備わっている。
本当に今見たのが、お好み焼きだったのか。追っかけ再生で巻き戻し、すぐに確認できる。「あ、違うわ! ミナミオオアザラシの首だった。危ない危ない…! よく似てるもんなあー」と、思い込みミスを回避できる。誰かを叩く時は何事も、事前の確認が必要だ。
そしてパイレーツの瑞原明奈が、うっかりキャラを忘れて可愛い笑顔を見せてしまうという失態をしでかした時も。すぐさま巻き戻し、犯行の決定的瞬間をすぐキャプチャーして証拠に残すことができるのだ。
これは便利!
さあ、犯行の証拠をつかんだら、総叩きのタイミングだ!
攻撃開始!
「こんなスマイルうっかり漏らしておいて、女海賊を気取るなんて笑わせるぜ! おまえなんか、ただの天使じゃねえかっ!」
という野次を、画像と一緒にツイッターに晒してやるのだ。
おそらく、たくさんの「いいね!」の集中砲火を食らうことになるが、そこは気にするな。耐えられる。
わしくらい一流のMリーグアンチになると、その姿をキャプどころか絵に描いて、選手本人から屈辱のファボを手にすることもできる。アンチとしては最高の瞬間である。
そう、しっかり選手を叩くためには。
同じくしっかり、アベマプレミアムには入っておくべきだ。
憎き選手たちの、楽しい舞台裏映像も盛りだくさんだ!
防衛策その2
「天鳳九段になる」
相手は麻雀プロだ。
やはり麻雀の腕を「ヘタクソ!」と叩くと、かなり効く。
「ごめんね!」とRTしてくる麻雀プロには、あんまり効いてないどころか、反動で無駄に人気を上げさせている感があるので、標的としてオススメはしない。
連盟のベテラン女流プロは、すべての野次をファンサービスに変えてしまう怪物だ。アンチ初心者は、たいがい優しさに飲み込まれてファンになってしまうので、ミイラ取りがミイラである。
なので、まずは技術面にプライドの高い、最高位戦の選手あたりがオススメだ。
村上淳あたりが、初心者向きであろう。
わしは6年前、同年代なら鉄板で笑ってくれると思ったこのリプ返しで、あっさりフォローを外された。
ガンダムでこれだけカチンと来て怒るなら、もっとプライドを持っている麻雀の技術面の話なら、ちょっと叩くだけで、怒り狂ってムックのように顔が真っ赤になるのは間違いない。これは狙いとしてオススメだ。
しかしこの村上淳。
わしら素人が叩けるミスなど、この10年で一度も見たことないっ!!
あのクラスのトッププロが切る牌は、全部が正解じゃっ!!
麻雀研究オタク集団の頂点にいる男じゃぞ!
なめるなっ!
よってガンダムツイートに対する正解リプは「へえ、ガンダムくわしいんですね、すごいですー」だ。同じ歳とか関係ねえ。偉いんだぞ、あの人は。下々は、無難なリプを返せ。
なので、最高位戦のトッププロ。
村上、近藤、園田、たろうあたりは、素人は麻雀議論で触れるな。
そこは鉄の掟じゃ。あいつらに議論をふっかけても、1ターンで負ける。
そこで標的としてオススメなのは、結局は元に戻って女流プロである。
なにせ女流プロは、麻雀の理屈トークをしてる姿をあまり見せてこない。
好きでトークしてるのは、魚谷プロくらいである。
魚谷プロ以外なら、必ず理屈トークで勝てる!
わしらは女流相手なら、理屈で叩けるのだ!
まずプロ相手に、麻雀の手順や押し引きを、理屈で叩くということは。
天気図を読み取る知識や、気象データを片手に、天気予報士を未熟だと叩くのに似ている。おまえはまさか専門職なのに、西高東低の気圧配置も知らないのかと。俺はよく知ってるぜ、と。説明してやろうか?…と。
しかし、ここで一つ、大事なことがある。
天気予報士は、天気図について、わしら素人がネットで得て頭に詰め込んだ基本知識など、全部初期装備で持っている。
わしらが戦術本で勉強して、得意になって振り回してる麻雀知識はただの、ひのきの棒だ。
ちなみに、わしの嫁様のお父様は、元・タンカー船の船長さんである。
リアルなパイレーツにたびたび海上で襲われていた人だ。
定年で退職するまで、地球の裏側までタンカー船に乗り、大勢の乗組員の命を守ってきただけあって。天気予想については抜群の命中率である。
雲と風だけで、その先の天気を当てる。
天気図を見るより、空を見たほうが早いのである。もう理屈じゃない。天気予報士よりも毎日、何十年も海上で海と空ばかり見てきた人だ。そりゃそうだ、太平洋のど真ん中、他に見えるものがないんだもの。
女流プロは、この「船長タイプ」が多い。天気図を見てワイワイは、オタク気質の男子は大好きなのだが、女性はあまり好きじゃない。彼女たちはオタクじゃなく、オタクを相手する側の人間だからだ。
ちなみに魚谷プロと伊達プロは、女流プロでもバッキバキのオタクなので、麻雀議論が大好物である。
よって女流プロは「麻雀の理屈がわからないので、理屈トークをしない」ではなく「別にしたくない」なのだ。
「や、ていうか、空を見ればわかるじゃん…」と。
女流プロは、追っかけの女流オタクを前にして、そのオタクが顔じゃなく私のオッパイを見ているわ…と瞬時にわかる能力があるという。そういう人たちなのだ。
なのでわしらが、麻雀理屈トークで騒がしく叩いたところで(いつものごとくオタクが、秋のコオロギのように鳴いておるわ)としか思われない。無視をされてしまう。だが、それでいい。
そこに必ず加勢がくる。
麻雀研究オタクの頂点、男子麻雀プロの野郎どもが「や、こういう考え方もありますよ」と女流へのフォローに入ってくる。
たいがい中途半端な理屈じゃ、その男子プロには口で負けてしまう。
本職はやっぱり強い…!!
議論すればするほど、相手の引き出しの多さを前に、ジリジリ負けてしまう。
そんな素人のわしらが、男子プロたちに対抗して、五分の麻雀オタク勝負ができるのは、実は天鳳九段からなのだ。
なぜラインが九段なのか?
それは男子麻雀プロが、ツイッターのアカウントで、堂々とプロフに天鳳段位をアピールし始めるのが、たいがい九段からなのだ。プロとしては、八段では、まだちょっとイキれないらしい。
なので九段あたりから、相手がアマチュアでも一目を置いて、丁寧に男子プロは対応してくれる。議論も長期戦になると、さすがプロ相手にはこちらも劣勢になるが、相手がこちらを尊重してくれることを良いことに、ほどよいところで
「ま、そういう考え方もアリっちゃアリですよね、勉強になりましたわ。」
という、かっこつけた負け犬の遠吠えで、ササっと撤収すればよい。
あちらもアマチュアに気をつかって「麻雀の話ができて楽しかったです!」と、こちらの顔を立ててくれるので。
…全力で甘えよう!!
つまり九段でさえいれば、プロから気づかいもしてもらえて、無傷である!
天鳳プレイヤーが少ない女性はともかく、大勢のオタク男子が集まる天鳳の世界において、男子の八段以下はコオロギである。
ようし、そうとわかれば、みんなで天鳳九段を目指すぞ!!
まずはそこからだ!
天鳳を頑張る。
九段になる。
麻雀の理屈で、女流プロを叩く。
女流プロに無視される。
擁護に来た男子プロと、麻雀議論で手合わせして注目を浴びる。
ほどよいところで、顔を立ててもらい、撤収。
…これがスキのない、技術叩きの至高の手順である!!
ちなみに、元九段もそこそこ気づかいしてもらえるが、わしのように元九段・現在四段だと、イエダニ以下である。どんな麻雀議論をしてもネタと思われて、うっすら笑われる。麻雀議論など、一切しないほうがいい。乳神・高宮まりの胸元を遠くから眺め、目を細めていればいい。
防衛策その3
「童貞証明書を発行する」
最近のMリーガー叩きで、よく見られるのが「恋愛遍歴をネタにして叩く」…である。
あの男子プロと、あの女流プロが昔、交際していた。
あいつは何回離婚している。
昔、あの男子プロにくどかれたことがある。
たかはるなんて言うほどアイドルにモテねえだろ。
友人がいないオジサンたちが集まる掲示板の、噂レベルのガセネタが大半だ。「真実だけど、それが何か?」…みたいなものも多い。
そして、たかはるは絶対モテていない。
とにもかくにも。若い子ならともかく、30歳すぎた大人が、そこに「不純だ!」みたいに騒いだところで「ややや、おまえだっていい大人なら、今までその年齢まで、いろんな恋をしてきて、大勢と愛をはぐくんできただろ? どの口が言ってるんだ?」と、ツッコミが入ってしまう。ごもっともである。
大人である以上、みんな不純だ。
真剣に不純をしてきた。大勢と。
しかし、そんなツッコミに、堂々とできる人だっている。
「いや、俺は不純な恋など一度もしていない!」
そう言い切れる人たち。
童貞だ。
確かに純粋で美しい。清らかだ。
「俺は童貞だ! 初めてチューした女の子と結婚するつもりだ!」
こんな力強くて、美しい言葉があるだろうか。
若い頃、バイト先の女学生の家に夜這いをかけ、小便に起きた父親に廊下でエンカウントした男なんか、恥じてうつむくしかない。
なので、童貞は無敵だ。
堂々と、恋多きMリーガーたち
(平均年齢39歳、黒沢咲を24歳として計算)
の、普通の39歳人並みの恋多き人生を「不純である!」と堂々と罵ればいい。
ただし自称童貞ではいけない。
「童貞証明書」が必要である。それをツイッターのヘッダー画像にアップすれば良い。なめ猫免許証のようなものがもらえるらしい。
これは、確か市役所や、区役所で発行できると、恐怖新聞の記事で読んだ。
確かじゃないので、そこはどこで発行できるか問い合わせて欲しい。ポルターガイストに。
手続きは簡単だ。
受付で「おちんちんのサイズは、靴のサイズと一緒。女性は全然気にしていない Yes/No ?」という簡単な問題が30問並んだ試験があるので、全てYESに丸をつければいい。
ちなみに、つのだじろう先生の漫画「恐怖新聞」の主人公は、わしが描く小林剛に似てる。オカルト漫画の最高峰なのに。
そういうわけで
・アベマプレミアムに入る
・天鳳九段になる
・童貞証明書を発行する
この3つを守って、この4年目も、Mリーガー叩きに励んでいただきたい。
わしも今年も元気よく、アンチ活動を頑張るつもりだ。
おい!
ドリブンズ!
まるこを出せ!
ご機嫌がよろしい時、気分で小銭を投げていただくと嬉しいです。ただあまり気はつかわず、気楽に読んでくださいませませ。読まれるだけで感謝です。