アベマズを救いたい。
どうした、渋谷アベマズ。
関ケ原の西軍くらい負けてるじゃないか。
常勝の王者チーム設定ではなかったのか。
圧倒的な最下位じゃないかっ!!
アベマズが強いか弱いかでいえば。
サクラナイツ、パイレーツと並んで「3強」だと思っている。
弱点がない。不安な打ち方をする選手が1人もいない。
しかも最強のラスボス、多井隆晴を抱えている。ずるい。
白鳥、松本、日向。若い選手は毎年、腕を上げ続けている。
「ファンが一番安心して応援できるチーム」である。
なのに、なぜ今シーズンこんなに負けておるのか?
理由はそのまんま。
「安心できるから」だ。
ファンが安心できる選手は、対戦相手にとっても同じなのだ。
上手い、強い、メンタルも強い。ブレずに安定している4人。
それはすなわち「へんなことは絶対してこない」選手なのだ。
比べて、ビーストXはどうだろう。
対戦する他チームはいつも、怖くて震えている。
(あいつらは何をしてくるかわからない…!!)
鈴木大介なら、第一打に字牌を打たないどころか。
河の中段から、桂馬を打ってくるかもしれない。
飛び越えてくる。
猿川真寿が、安牌を河に捨てると同時に
「実はボクもとうとう捨てられました」と
急に試合中、離婚会見を開くかもしれない。
中田花奈に襲いかかる、アンカン2つ、90符の点数計算。
「おいでシャンプー」オープニングのポーズで固まりだすかもしれない。
オーディション大会で優勝した時
「猫ちゃん!猫ちゃん!」と叫んだ、あの菅原千瑛が。
いきなり試合中に「ボクはビーバー!なんたってビーバー!」
と叫びだす可能性もまったく捨てきれない。
ビーストは、何をしてくるかわからない選手たちばかり。
怖いのだ。
その怖さが、相手のメンタルを試合中、ずっと削っているのである。
その怖さが、アベマズにはない。
つまり対戦チームは、アベマズの強さは十分認知し、覚悟しつつも。
リラックスできているのである。
アベマズの選手が押してくるときは
必ず、押すに見合う勝機のある手で間違いないし。
めくり合いが不利ならば、しっかり退いてくれる。
そこに間違いはない。安心だ。
ただ簡単に安心させてしまっては
相手がメンタル面で有利になるのだ。伸び伸び打てる。
ならば。
アベマズもおかしなことをやればいいのか?
指にとんがりコーンでもハメればいいのか?
…いや、そういうものではない。
一度バキバキに磨き上げた麻雀を、無理に崩せば
それこそ逆に自分たちが調子を崩してしまう。
鍛え上げた麻雀はそのままで。
相手チームが、座って見つめてるだけで
「あれ、アベマズに何か変化が起きてるのかも?」と。
勝手に不安になる何か…を、ぶちこめればいいのである。
見た目の変化でも、不安になる情報でも良い。
じゃあ、何をするべきか?
聞け。
アベマズの戦士たちよ。
わしからのアドバイスだ!
まずは白鳥翔。
おまえは、本当に麻雀が上手い。研究も日々かなりしている。
おかしな打ち方をしているのは、1局1手すら見たことがない。
おかしいのは髪型だけだが、それにもまわりは慣れてしまった。
だからこそ。
今やるべきことは。
これである!
2021年9月、彼は前カノとの「破局」を発表された。
その翌月、彼は「伏せればトップ」のオーラス親番を
熱くなってメラメラと続行宣言。
ハネツモ条件をアサピンにクリアされ、まくられて負けてしまった。
観客の大勢が「アホだなー」と大爆笑していたが。
対戦チームは震えていた。
今シーズンの白鳥翔は、やさぐれている。いつもと違う。
やばい。
何をしてくるかわからない!
強くて上手くて冷静だからこそ、やりやすい白鳥だったのに…!!
やさぐれてる白鳥は怖い!!
なら今シーズンは「その逆」を
相手チームに食らわせてやればいいのだ。
「やさぐれてる白鳥」から
「浮かれている白鳥」を発動させるのだ!
そう、今こそカノジョを作るのだ!!
自宅で1人、Vチューバーの世界に閉じこもってばかりではダメだ!
「白鳥にカノジョができたぞお!」
その噂が、Mリーグスタジオを駆け巡れば。
(アイツかっこつけて、何をしてくるかわからない!)と
対戦相手はブルブル震えだす。警戒して固くなる。
いつもならしない、無茶苦茶なリーチを打ってくるかもしれない。
試合中にLINEで「ちゅきちゅき、ちゅっちゅ」とか打ち込むかもしれない。
ニヤケ顔で!
これはね、怖いですよ。
松ヶ瀬プロ以外は、怯えて警戒しますよ。
普通のリーチが、普通の鳴きが、普通に見えないですよ。
5巡ムダヅモが、ア・イ・シ・テ・ルのサインかも知れない。
さて、もしカノジョを探すなら。
翔ちゃんには、どんなお相手が良いだろう。
試合に情けなく負けて、家に帰ると。
磯女のような顔で待っている
気の強い女流プロがオススメだ。
ずんたんの奥様みたいな、やさしい女性は
老いたずんたんには向いているが。
まだ若い、白鳥翔にはむいていない。甘やかしてしまう。
やはりギラギラと、トガッている女性が良いだろう。
そういう気の強い恋人にこそ。
白鳥翔はよりカッコつけたがる男だ。
勝負師としての色気が増してくる。
でも、あの前カノより、気の強い女流……?
そんなのいるか?
いない。
いるはずがない。
いや…1人いた。
これだ。
この子を恋人候補に、登頂アタックを挑戦してみてはどうだ。
雲を目指して山を登るなら、より高い山がいい。
美しく、気高い秀峰。
これだ。
のちに桜花を5回は獲りそうな逸材、木下遥。
自分が試合に負けるだけで、1週間は黙り込み。
悔しさに白目をむいて天を見上げ、奥歯が折れるまで歯ぎしりをしている、負けん気ナンバー1の女流だ。
今年の桜蕾戦の敗退後は、無言で止まったSNSから憤怒が溢れ出し。
ファン全員が、怖くて声をかけられなかった。
わしの推しである大事な女流さんだが…。
翔ちゃんだったらアタックを許す!
しかし。
木下遥の理想の麻雀プロは「男らしさの象徴、佐々木寿人!」
デビュー前から、憧れているのは、ヒサト1本だ。
その時点で、乙女チックな白鳥翔に、ほぼほぼ勝機はないのだが。
健闘を祈る!
ていうか。
誰でもいいから、色恋ネタで
わしがイジリたいだけだ!
自宅を出て、たまには外で女の子と遊んでくれ!!
新人女流とコンパでもしてくれ!
次ぃいいいいいいいい!
松本吉弘プロだ。
きさまへのアドバイスは、これだっ!!
そうなのだ
一番見た目がつねに安定してる男、それが松本吉弘なのだ。
しかし。
麻雀の方はどうだろう?
まわりの評判を聞いても、素人のわしの目で見ても。
実力はもう、先輩たちをとっくに追い抜いて、トップクラスである。
おそらく先輩たちも気づいてる。
(マツ、あいつもう、たぶん俺より強い…)と。
しかし
(でも見た目が変わらねえな、あの頃の可愛いマツのままじゃん)
(じゃあ忘れよう! そこにいるのは、RTDの頃のマツだ!)
これである!
めちゃ強くなってるのに、先輩はリラックスしておるのである。
ならば。
髪型を変えて
「俺もう、脂のりまくった30代ですよ?」と。
見た目で、視覚からわかりやすくぶちこんでやるのだ。
ならば松本さんは、どんな髪型にすればよいか?
そんな相談は、あそこにまかせるのが一番だ。
ヘアースタイルの駆け込み寺。
美容室といえばの「little」様だああああああああああああ!!!
Mリーグスポンサーでおなじみ、全国に1億店舗!
デーーーーーーオ!
イデデ、イデデ、イデデ、イデデエエエエエエエオ!
littleに行けば、大丈夫♪
カラーリング!
イメチェン!
初めてのパーマ♪
littleに行けば、大丈夫♪
絶対に、何とかしてくれる。
わし個人の好みで言えば
こんなのはどうだろう?
背も高くてカッコイイので、もう
外国はエゲレスあたりのイケメンに変えてしまう。
髪も明るく染める。そしてカラコンも入れてしまえ。
でもやっぱりコワモテでいきたいのなら
こんなのはどうだ?
インテリヤクザ風。サングラスもしてしまえ。
もう20代のガキの頃の俺じゃないぞと。
とっくに兄貴たち、あんたらを抜いてまっせ、と。
これじゃ。
その他、littleさんに相談すれば。
かっこいいニューヘアー松本を、いろいろ見つけてくれる。
イケメンはどうやっても、イケメンだ。
落ち込んでる暇あったら行ってこい、littleさんに!
次ぃいいいいーーーーーーーーっ!
たかはるは、すごい男だ。
どんなツイていない展開、ラス目のオーラス、クソ配牌をもらっても。
切り立った岩肌を、ジリジリにじり登っていく、小さなアリのように。
勝利を目指して進むことをやめない。
あのポジションにいながら、なんだあの血のにじむような麻雀は。
うっかり感動してしまう。
これは魚谷さんも同じだ。
タイトルを数多く獲ってきたトッププロの中の
ひとつまみの選手だけが。
わしらに魅せてくる、泥臭くも美しい軌跡だ。
しかし、それではまだ人間を越えられない。
たかはると魚谷さんなら、さらに人間を越えられるはずだ。
たかはるをまだ、人間のままにしているもの。
それは。
貯金だ!!
数年前、たかはるに近い者の証言では。
その当時の、たかはるの貯金額は
「ちょっとした無人島を買えるくらい」
だったそうだ。
わしの推定では、4億円だ。
あれから年月が経ち。
たかはるはさらに収入を上げ、稼いでいる。
しかし使うお金は、ウーバーイーツのみ。
おそらく今、25億円は貯めている。
いつ麻雀をやめても、120歳まで遊んで暮らせるお金だ。
その心の余裕が、まだ神の領域まで昇華できない障害だ。
思い出せ。
仕事がなくて暇すぎて、藤中プロとパチンコ店に朝から並び。
獣王を打っていた、あの頃を。
今の極めた麻雀技術で。
若き日の、餓えた狼、もといハイエナの顔で麻雀を打てば。
神の領域まで行ける。その先はもうトップしか取らない。
そのためには。
アホみたいに貯金を食いつぶす、浪費家のお嫁さんを持つことだ。
働いても働いても、どんどんお金を使われてしまう。
3年連続MVP取って、でかいCM仕事を呼び込むしかない。
そこまで自分を追い込むのじゃ。
なので。
わかっていて、踏め。
あえて踏め。
踏むのじゃ。
ハニートラップを!
「あ、私ずっとファンなんですう、タイさん!」
と、名前をすでに間違えて近づいてくる
30後半のグラビアアイドルがおすすめだ。
次、残る1人!
日向藍子ぉおおおーーーーーーーっ!!
日向さんには、何もアドバイスはない。
だって勝ってるもん!
勝ってるうえに、可愛いだけだ。
何も求めることはない。
来世、結婚したいだけだ。
しかし。
アベマズが負けているこの状況だ。
ファンの声も厳しい。
おそらく、たかはるもピリピリし始めて
松本さんも、甲子園の1回戦でやぶれた高校球児のように
白鳥プロもポエムを書き始める頃だ。
チームメイト、面倒くさいw
大きくなってもあいつら、男子小学生ですよ。
男はいくつになってもそうですよ。イジケるんですよ。
そうなると。
ムードメイカーの日向さんの、仲間への気づかいも
その気苦労も、日々大変になっていくのは予想しやすく。
きっと心がキューーーーーーっとなってしまう。
可哀想じゃ。
なので。
いっそ日向さんを「隣で支えてくれる優しい女性」じゃなく
めちゃくちゃ偉い人にしてしまってはどうだ?
へこんでいるな足軽ども、シャキッとしろ、甘えるな
ぶん殴るぞと。
権力でぶん殴るぞと。
例えば、日向さんを
アベマズの監督に。
いやいや、そのレベルの発想しかないのは、2流よ。
1流の発想は……
これだ。
藤田社長を、会長にして。
後継者を日向藍子にする。
サイバーエージェント 日向藍子社長。
仕事ができる、ひなたんのことだ。
手始めにバンダイナムコを吸収し。
ガンダムに関わる権利を手に入れるはずだ。
そしてモビルスーツを無理やり、美少女化したアニメ
「グフ娘」をスタート。
ゲームにもなり、ウマ娘を越える大ヒット。
その頃には。
チームメイトが負けて凹んでいても、どうでも良くなり。
たかはるの貯金の、数万倍の銭を手に入れている。
これぞ神の一手である。
以上!
わしからアベマズにできるアドバイスだ!
まあ、アベマズがスタートから負けているこの状況に。
他チームは
「下ぶれ引くなら、シーズン後半にしてくれよアベマズ」
と、逆に不安になっているであろうが。
どのみち上がってくる、基礎の戦闘力が高すぎるチームだ。
ファンは無駄に暗いムードにならず。
ねえ?
白鳥プロに、カノジョができることを祈ったり
松本プロにしてほしい髪型を夢想してみたり
たかはるの貯金額を想像してみたり
グフ娘のキャラ絵を描いたりしてる方が。
よっぽど楽しい時間ではなかろうか!
あの、普通に、決勝は行きます。
どうせ。
あと、これだけは言っておく
「スキマ時間に競輪やってるからだぞw」
という、誰でも思いつきそうな野次を
「これは面白い!俺が思いついた!」と喜んで
ノリノリでSNS飛ばしちゃった全員。
そこの、おまえと、おまえと、おまえと、おまえ。
そこのおまえも。おまえもな。
全然、上手くも面白くもないから。
凡人め。