麻雀プロの、集客パワーのお話
漫画雑誌は、どうやったら読者さんに買ってもらえるのか?
コンビニで立ち読みじゃなく、レジまで持っていってもらうためには、何が必要なのか?
マンガ業界で古くから囁かれているのは
「続きが気になって読んでる連載作品が、4つあれば読者は買う」
である。
つまり3つなら、立ち読みですまされてしまう。
そういう基準が、きっと麻雀の対局放送にもあるのではないか?
一般麻雀ファンは、どうやったら「大切な休日の時間」を、ダラダラと長い麻雀対局に2時間も使って視聴してくれるのだろう?
その対局を観ようと、URLをクリックしてもらうまでが大変なのだ。
ここで、こんな計算式を作ってみた。
・Mリーガーである 20点
・名前と顔がよく知れ渡っている 10点
・見た目が可愛い 10点
・イケメン 5点
・レアキャラ 5点
・強いと世間的に評判が高い 10点
・冷やかしでつい見たくなる 10点
・その試合に特別なテーマがある 10点
・おっぱいの主張が激しい 5点
まず麻雀の放送対局。
その対戦カードには、4名のプロの名前がある。
その4名それぞれに、先ほどの項目で、当てはまるポイントを加算していく。合計が、その麻雀プロの「集客パワー」である。
例えば今、強い集客パワーを持ってるプロの1人が
伊達朱里紗プロである。
Mリーガーなので、まずそのブランド力で20点。
16万人のフォロワー数でわかるように、有名なので10点。
お顔が可愛いうえに、声まで可愛い、10点。
今年のMVPなので、評価はフルMAX、10点。
とはいえ、いまだ「声優だろ?下手に違いない」という人も集めてくれるので、そこが10点までいかないが、5点くらいはある。
「デビュー戦」「因縁の対決」「誕生日」「元カノと同卓」「初の決勝」
などなどの「特別なテーマ」がそこになく、その項目の加算が0点の状態でも
伊達朱里紗は、つねに55点持っている。
でかい。
これがMリーガー以外で集客力のあるプロ。
例えば中田花奈なら
どうせ下手だろ、馬鹿にしてやるぜの冷やかしポイントMAX
なかなか試合を見る機会がない人気レアキャラ
元アイドルだけに、勝手にテーマも生まれるので
ここもつねに合計45点持っている。Mリーガー並のパワーである。
他にも、例えば。
若手男子プロの中では、割と名前が売れてきてる浜野太陽なら
知名度3点、評判5点、イケメン5点
集客ポイントは基本、13点くらいである。
さて。
休日に
「この放送対局を見てみようか?」
と、一般麻雀ファンに思わせるには。
その対戦カード4人の、集客パワーを合算し
100ポイント以上が必要である。
つまり伊達朱里紗と中田花奈の2人が同卓するだけで
すでに100ポイント達成。条件クリア。
なんて興行主にはありがたい、超人気選手なのであろう。
大勢の麻雀ファンが
「よっし、これはちょっと見てみようか…?」
に、なってしまうのである。
100を大きく超えるほど、より「見るしかない!」に近づいていく。
ここに55点の丸山奏子が入れば、もう見るしかない。
見ますよ、それは。
さらに「決勝戦」など、そこはもちろん、とても集客チャンス。
たいがい「念願の初タイトルなるか?」なんてテーマがつく選手も複数出てくるので、よりポイントが高くなる。
「麻雀最強戦にどうやったら、視聴者が集まるのか?」
「新人だけのカードは、イベント的に難しいのか?」
なんて議論が、たびたび湧き上がってきておるが。
先ほどの計算式で、対戦カードを眺めていただければ。
「このメンツで、集客力は足りてるか?」の判断の一つになるはずだ。
はたして合算100ポイントは越えているであろうか?
ここで大事なことがある。
無名の若手は、ほぼほぼ0ポイント。
集客パワーは0である。
0ポイントの選手がカードに混ざると、めちゃくちゃ他3人に迷惑になるわけだ。「4人で頑張って、なんとか100ポイント越えようね!」…の時に、完全に手ぶらでくるわけだ。そいつのせいで、ギリギリ届かない可能性がある。
「おまえがせめて5ポイントでも持っていればぁああああああああ!!」
という状態だ。
映画スタンド・バイ・ミーで、子どもたちが食料を買うためお金をかき集めた時、5セントしか持ってなかったデブより邪魔である。
じゃあ無名の若手はどうするべきか。
例えばSNSを頑張って、フォロワーを1000人にして
知名度を2ポイントくらいに増やす。
「負けたら坊主頭にします!」「勝ったらカノジョにプロポーズします!」「改名します!」「通り名募集しま−す!」などなど、勝手にテーマを作って、騒いで、強引に10ポイント加算。
イケメンMAXでも5ポイントしか増えないが、美容室にいったり、服装にこだわったりで、1ポイントでも増やす。
ほらもう合計13ポイント。
何も持ってなくても、努力で浜野太陽くらいにはなるわけですよ。
これくらいの気持ちで、それぞれが頑張れば。
人気者にジワジワ近づいていくんじゃないかしら?
麻雀は一度見てもらえれば。
さらにオーラスまでずっと見てもらえさえすれば。
必ず、そのプロを好きになってもらえる。
そうしてファンが増えるほど、人生は前進するのだ。
そうやって集客パワーも増えていく。
今、売れてるプロはきっとみんな、通ってきた道じゃ。
わしも漫画家として、頑張らねばならない。
こっちの業界はもっとシビアで厳しい。
一緒に頑張ろう。
ご機嫌がよろしい時、気分で小銭を投げていただくと嬉しいです。ただあまり気はつかわず、気楽に読んでくださいませませ。読まれるだけで感謝です。