自分を信じるということ

自分を信じるということ

自分を信じるとはどういうことだろう。ふと、そんなことを考えた。自分を信じることは自己肯定感につながる。自分を信じることの大切さを説く本も多い。しかし、具体的にどういうものが「自分を信じる」なのかはあまり語られない。

自分なりに考えた結果、以下の3つが「自分を信じる」の中身ではないかと思った。

・自分の感性を信じる。
・自分の考えを信じる。
・自分の幸福を信じる。

この3つ全部を信じられている状態こそ、「自分を信じている」ことだろう。

では、どうすれば自分を信じられる状態まで持っていけるのか?

自分を信じることの反対は、他人の言うことに振り回されることだ。よって、極端な話、他人の存在をシャットアウトすれば自ずと自分を信じられるようになる。無論、実際には他人をシャットアウトすることなどできないから、意識して自身と他者の境界を分けなければならない。

その点で言えば、やはりTwitterやFacebook等のSNSは危険だ。言葉の流星群にさらされているうちに、自分の居場所がわからなくなってしまう。もはや散々言われていることではあるが、SNSはほどほどにしよう。孤独のなかで立つことを覚えるのだ。

一方、自分を信じることにも問題点はある。思考が硬直化し、時にはカルト的な宗教領域にまで突入してしまう危険性がある。現実、ネット、どちらの世界でも、他人の言うことに一切耳をかさない困った人に出会った経験が誰しもあるはずだ。

しかし、こういう人はたいていの場合、上記の「自分を信じる」条件のうち、「幸福を信じる」ということができていない。感性と思考だけを信じているから、他人を混乱のなかに巻き込んでしまうのだ。

重要なのは、自分の幸福を信じることだ。偽物の信ではなく、本物の信でなくてはならない。それができれば怒りや憎悪といった感情から逃れることができる。他人を自分のエゴに巻き込むこともない。

そして、自分を信じられる人間は、創造性を発揮することができる。創造性とは、宇宙が誕生する前の暗黒空間にビッグバンを起こすのと同じだ。ビッグバンとは光。自分の心のなかの暗黒空間に光を起こすことこそ、創造性にほかならない。

サポートしていただけると、生きる力になります。