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金曜日の攻略法

金曜日。それは魔の曜日として知られている。週5日労働の最後の日であるため、疲労が蓄積しているからだ。人々はへとへとになりながらも、次の日の休日を希望に、なんとか乗り切ろうともがく。

しかし、金曜日に疲労が蓄積していると、翌日、せっかくの休みだというのに身体が動かなかったりする。休みがそのままの意味で「休み」になってしまい、なにも楽しむことができない。

このような状況を回避するためには、いったいどうすればいいだろう?

今回、姫呂はこの「金曜日問題」の攻略法を発見した。それはまったくの偶然だった。いや、自然の成り行きに任せた結果というほうが適切か……。

木曜日、仕事を終えて帰宅すると、急に眠たくなってきた。この時点で、疲労が溜まっているのだなと感じた。ゲームや読書等をしたい気持ちはあったが、それらを堪えて、眠気のままにすぐベッドで横になった。時刻は21時だった。

するとどうだろう、途中で2回ほどトイレに目覚めたものの、最終的に9時間以上も眠ることに成功した。ばっちりとした睡眠の結果か、疲労感も軽減されていた。その日は金曜日だというのに、余裕を持って仕事を終えることができた。

そして今日、つまり土曜日だが、まったく体調に問題はない。これは鬱病を患っている身としては驚異的なことだ。土曜日といえば、いつもはぐったり横になっているのが通例だったというのに……。

つまりは、これが金曜日の攻略法だ。なんのことはない。楽しみたい欲を堪えて、木曜日の夜にぐっすり眠ってしまうことだ。これさえできれば疲労は回復し、金曜日に余裕ができることで、次の土日を有意義に過ごすことができる。

それにしても、週5日労働して、あと2日で休むという現代の習慣は、やはりおかしいのではないか。本当はもっと合間に休息を挟まなければ人間の身体は保たないないのではないか。このことは障害者だけでなく、健康な人々でもへとへとになっている事実からもまちがいないように思う。

今、新型コロナ騒動のために従来の仕事環境が見直されつつあるが、そのなかで、「人間にはもっと休息が必要だ」という認識が広まってほしい。心からそう願う。

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