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2022年2月に見た新作映画まとめ ~大傑作のリメイク、そしてあとしまつが必要な作品も~


こんにちは、uhikoです!

ようやく春らしい気候になってきて、配信サービスを家で観るだけでなく、
外出して映画館で観るのも楽しくなってきましたね。
今月は話題作も多かったからか特に休日は満員になっている作品も多く、
皆の映画熱が少しずつ盛り上がってきているのかなとテンションが上がる日々でした。

それでは早速今月見た新作映画はこちら! 
(どこで鑑賞したかも書いておきます)


・『前科者』@渋谷HUMAXシネマ
・『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』@新宿シネマカリテ
・『大怪獣のあとしまつ』@新宿ピカデリー
・『ゴーストバスターズ/アフターライフ』@ユナイテッドシネマとしまえん
・『ウエスト・サイド・ストーリー』@グランドシネマサンシャイン池袋
・『グッバイ、ドン・グリーズ!』@109シネマズ二子玉川
・『アンチャーテッド』@イオンシネマ シアタス調布
・『ちょっと思い出しただけ』@TOHOシネマズ日比谷
・『ドリームプラン』@新宿ピカデリー

1本1本の感想をかるくこちらに書き留めておきます。
詳細な感想はこちらのspoonでも一部録音配信をしていますので、
そちらを聞いていただければと思います。

https://www.spooncast.net/jp/profile/314449749/board/dj?t=all

『前科者』 

WOWOWの同名オリジナルドラマの続編にあたる映画です。
オリジナルドラマはAmazon Primeでも見られるのですが、「保護司」という、仮釈放中の受刑者の更生をサポートする仕事をする主人公を中心に展開される人間ドラマが心を動かし見たものに何かを考えさせてくれる良ドラマでした。ちなみに保護司という職業は無償のボランティアだそうです。その事実を知れたことでもドラマを見て良かったと思いました。

映画版の方は、良くも悪くも日本映画らしい展開(感情をむき出しにする演技や、説明台詞の多用)なのですが、森田剛さんと若葉竜也さんの演技は素晴らしかったです。この2人の活躍がますます楽しみになります。
ドラマの説明が長くなっちゃったので、具体的な解説はぜひSpoonでお聞きください笑

・感想詳細
https://u8kv3.app.goo.gl/F2SSf

『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』

イギリスのウェールズ郊外にある牧場に作られた世界初の滞在型スタジオの歴史をインタビューからひも解くドキュメンタリー。

音楽が好きな兄弟が半ば趣味で始めた牧場内スタジオが、自然の中でのびのびと音楽を作れる!という理由で多くのスター(オジー・オズボーンやデビッド・ボウイ、QueenにOasis、Coldplayまで!)たちが訪れるようになり、彼らが牧場で大暴れしながら、伝説の名曲を作り上げていく様が鮮やかに描き出されます。音楽、特にロック好きの方は必見のドキュメンタリーです!


『大怪獣のあとしまつ』

「東映と松竹がはじめてタッグを組んだ映画が大変なことになっているらしい」ということを聞きつけ、公開週の週末に鑑賞に行きました。

世間ではすでに様々な酷評が出回っていますが、私自身も見てこれは確かにやばい…と再確認ができました。コメディ映画のように見せたいのだろうけれど、ギャグが思い付きのようなものばかりで一つも面白くなく、シン・ゴジラ的なリアリティも皆無、さらにはオチまでとんでもという珍作映画でした…。この映画のあとしまつをどうつけるのか、東映と松竹では映画本編より熱い議論が交わされているはず…。
Spoonでもここまでの酷評をしたのは初めてですので、酷評回の方が面白いという物好きな方はぜひ聞いてください。

・感想詳細
https://u8kv3.app.goo.gl/hhvzA


『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

https://movies.yahoo.co.jp/movie/366945/

1980年代を代表するコメディ映画『ゴーストバスターズ』の続編を監督の息子、ジェイソン・ライトマンが手掛けました。

NYからワイオミング州の片田舎に舞台を移し、ストレンジャーシングスのようなオカルト×ジュブナイルものとして生まれ変わった本作ですが、オリジナルへの愛とリスペクトに満ちており、特に終盤のシーンは原作ファンなら胸熱です(追悼をこんな非現実的にやってのけてしまうなんて…というのが成立しているのがまた面白い)。
主人公も魅力的でガジェットも楽しく、80年代のほかのホラー映画へのオマージュもささげられた楽しい1本です。

・感想詳細
https://u8kv3.app.goo.gl/Kq2KC

『ウエスト・サイド・ストーリー』

1961年に公開され、アカデミー賞も受賞した伝説のミュージカル映画『ウエストサイド物語』を、なんと巨匠スピルバーグがリメイク。スピルバーグは長いキャリアでも初のミュージカル映画です。

原作の音楽・ダンスのカッコよさをさらに生かすカメラワーク、現代社会に連なる問題提起をさりげなく行うセリフ回し、そしてエンディングの曲を変えることによる生まれるかすかな希望。オリジナルとはシナリオがほとんど変わっていないのに、現代の映画として蘇らせたのはスピルバーグの見事な映画術を感じさせました。
恋愛映画でありながら、平和を願う物語である本作は、まさに今全人類が必見。音楽・ダンス・演技のあらゆる側面で楽しませる、映画館で観るべき1本です!

・感想詳細
https://u8kv3.app.goo.gl/UTCxB


『グッバイ、ドン・グリーズ!』

2018年のアニメ『宇宙よりも遠い場所』の製作チームが再び集結した、完全オリジナルの、少年の成長物語。

『宇宙よりも遠い場所』と同じように、冒険というきっかけを通して、殻に閉じこもっていた高校生たちが、自らの意思を持って歩き始めるという爽やかなストーリーで観ていてとても微笑ましかったです。今を時めく声優陣の演技も見事でしたし、雄大な自然を見事に表現された作画も良かったです。90分ほどなので若干駆け足な語り口ではありますが、高校生や大学生には特に響くメッセージもびんびんに伝わってくる、おすすめのアニメ映画です。

・感想詳細
https://u8kv3.app.goo.gl/PUQma


『アンチャーテッド』

「映画のようなゲーム」を売りにした同名のPlay Stationのゲームソフトを
トム・ホランド×マーク・ウォールバーグで映画化。
トム・ホランドはスパイダーマンも演じているので、ソニー御用達俳優になりつつありますね笑

驚愕のアクションシーンの数々に圧倒されるだけでなく、主演2人のコンビネーションも絶妙で、見ていてわくわくします。『インディ・ジョーンズ』シリーズを思わせる演出も含め、往年のアクションアドベンチャー映画が現代に生まれ変わった姿を、頭からっぽで楽しめます。
ちなみにソニーはこういったゲームソフトの映画化を今後はどんどん進めるらしく、現在は『ゴースト・オブ・ツシマ』の製作が進行しているようです。ゲームと映画のコラボレーションから目が離せません!

『ちょっと思い出しただけ』

クリープハイプの楽曲『ナイト・オン・ザ・プラネット』から着想を得た、ある男女の夏の一日をさかのぼる構成で描かれるラブストーリーです。

池松壮亮と伊藤紗莉の2人の何気ないやり取りがまず面白くて、ずっと聞いてられますし、それ以外のキャストも持ち味を存分に発揮しています(中盤に出てくるある芸人の演技も見事でしたね。あまり俳優のイメージなかったですが今後オファー殺到するかも)。そして時系列をさかのぼっていくがゆえに生まれる、偶然のようなものの積み重なりで思い出が構築されていくという体験は、見ている誰もが体験してきたからこそ、みんなが共感できる物語となっています。
近年ハイレベルな日本映画の中でも屈指の面白い1本で、特にサブカルが好きな方にはハマること請け合いです。

『ドリームプラン』

女子テニス界の最強姉妹、ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹のサクセスストーリーを、テニス未経験の癖が強い父親が常識外れの計画で育て上げた実話を映画化。父親を演じたウィル・スミスは本作でアカデミー主演男優賞を受賞するのでは?と噂されてますね。

爽やかなスポ根サクセスストーリーかと思って観てみると、見方を変えれば毒親的な雰囲気で娘を振り回している感があったり、現在以上に激しかった黒人差別の問題、そして若いアスリートのメンタルヘルスの問題にも触れたりと、とても多面的で深い物語となっていました。ウィル・スミス演じる父親の教育方針は賛否両論かと思いますので、映画鑑賞後に喫茶店や居酒屋に行けば議論が膨らむのでは…と感じます。スポーツ好きだけでなく、教育やキャリアに関心のある方にもお勧めしたい1本です!


まとめ

以上、今月劇場で観ることができた映画たちでした!
話題作が多い中ではありましたが、一通り網羅することができましたし、
それぞれ監督や作品の個性が出ていて刺激的な1か月でした。

来月マストで見る予定の映画はこちら!
・『新聞記者』を手掛けた藤井道人監督の新作『余命10年』
・ギレルモ・デル・トロがショービズ界を題材に描くサスペンススリラー『ナイトメア・アリー』
・ケネス・ブラナーが自らの故郷と家族を描き、トロント映画祭では観客賞も受賞した『ベルファスト』

いよいよアカデミー賞も来月発表なので、ノミネート作品のチェックも大忙しです!
そして映画界に活況が戻ってくると同時に、「あちゃあ…」という作品の公開も増えておりますが、それもまた映画という文化の幅広さの証ですね。

来月もお楽しみに!


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