休職まとめ2022

この投稿はなに?

自分自身の休職の経緯と取り組み、それに伴う感情の動きなどを足跡として残したもの。実名や実務内容は一切伏せて匿名性を維持する。公開記事で投稿する理由は、人に見られる意識を持つことで文章の精度を保つため。インターネットを利用させていただく。

前提

  • 2021年にも適応障害で3月から10月途中まで休職しており、同一傷病での休職である。

  • 管理職に就いていたが、2021年の休職によって役職から外れた。

  • 前回休職時は認知行動療法によってきっかけとなった出来事を俯瞰して振り返り、視点を変えて自分を支持する投げかけを行って受け入れることができた。

  • テレワークが主体で、ほとんど出社しない。

時系列と各種統計

時系列

2022/3/24 適応障害と診断され、5月末まで休養の指示。
2022/4/9 休職開始。
2022/5/23 8月末まで休養の診断書受領。
2022/8/22 10月末まで休養の診断書受領。
2022/10/24 11月中旬復帰可能の診断書受領。
2022/10/25 これを書いてるなう。

通院履歴

2022/3/24,4/11,4/28,5/23,7/11,8/22,9/26,10/24
2022/10時点で8回

カウンセリング実施履歴

3/31,4/18,5/16,6/6,6/21,7/4,7/14,7/27,8/8,8/22,8/29,9/5,9/14,9/22,9/27,10/3,10/14,10/19,10/26(予)
3月 1回
4月 1回
5月 1回
6月 2回
7月 3回
8月 3回
9月 4回
10月 4回(予)

本編

きっかけと、休職へ

2022年2月3日、チームの目標設定について朝会で共有したところメンバーから不足事項の指摘を受けた。1日精神的な調子が悪く、16時に退勤。以降、メンタル不調によって勤怠が不安定になる。

2月下旬、会社からの勤続ボーナス休暇で1週間ほど趣味に没頭。休暇明けに戻っても調子は戻らず。一時停止されていたものがまた再生ボタンを押した感じ。

目標設定の指摘を受けて、責任範囲が不明瞭だったことで戸惑いと焦りが出た。指摘されたことが心にズシンと響いて、"自分はできない"→"自分はなにもできない、無能である"と自己批判が始まった。これが続くと前回と同じように長期休暇せざるを得ないと悟ったので、なんとかしようとした。

調子を取り戻そうと趣味に打ち込んだりしたが、なにをやっても自己批判の反すうと不安感が止まらないし軽減しない。解決しようとすればするほど、ズルズルと引きずってしまう感覚があった。"まずい"という気持ち。

勤怠がいよいよ不安定となり、勤務率が60%程度になったところで、働きながら回復するのが困難と判断。通院して診断書を受領した。長期休暇となることで心底気が楽になった。ホッとした。逃げではなく自分の選択である、と思った。

休職可能期間と傷病手当受給可能期間

会社の規定で同一傷病で休職できる期間に限りがある。計算上では2023年2月頃まで可能。その期間を超えると退職となる。

けんぽで受けられる傷病手当金は同一傷病につき、復帰した期間も含めてを含めず最大1年6ヶ月であるため、2023年3月頃まで受給可能。

休職中はこれらの期限を考慮しながら復帰に向けて動くことになる。

休職中の基本的な過ごし方

勤務しているときと同じ生活リズムを維持して、規則正しく生活している。朝は散歩、日中は好きに過ごす。買い物に出かけたり家でYoutubeを観たり、泊まりで遠出したり。平日、スーパーで献立を考えながらゆっくり買い物するのが最高。身体を動かすためにスポーツジムに通いだした。

休職中の経過

4月は完全なオフ。一切仕事のことを考えずに過ごした。3月に休職が決まった直後は"自分何してんだろう?"と虚しくなる時があったが、仕事を距離を離れて過ごすことで虚しさはなくなっていった。

5月から7月は生まれ育った家族について掘り下げた。家庭環境に依存して、無意識に他人を優先することで適応してきたことがわかった。自分が我慢することで家族が平穏でいられると悟って、我慢してきた。家族と感情の会話をしてきていない。感情を表に出さず、抑えていた。それが平穏でいられる方法だったから。

7月時点では復帰時期のイメージが全くついていない。

8月は父親について掘り下げた。ギャンブル依存の父親と感情の会話を全くしたことがない。自分がギャンブル依存や経緯を知ったときは父親を攻める気持ち、母親への同情と守りたいという気持ち。30歳を過ぎたころから、父親を責める一方で "本人もつらかっただろうな" と思うようになった。同時に "なんとかしたい" とも。母親を支えたい気持ちは変わらず。

8月に自分から申し出て所属部署の上長と通話をした。会社、部署などの状況を聞けたことで、休暇中に感じていた自分と会社の距離感が縮まった。仕事に対してポジティブな感情が生まれ、仕事をしたい意欲が出た。また、自分の休職時の状況や仕事に対する思いをしっかり言葉にして伝えることができた。非常に良い時間だった。

9月は離婚について掘り下げた。最初から最後まで我慢。合わないことや拒否されたことをそれ以上突っ込んで聞かなかった。これは父親に対する行動と同じ。離婚を切り出したことだけが、自分を出した点。結果、色々揉めたり一文無しになったり仕事を変えたりしたが結果よかった。結婚して同じ屋根の下で家族として暮らしても、あくまで他人であること、人は簡単に変われない部分が多くあること、価値観や感覚的なものは特に変えられないこと、を学んだ。

9月の途中からセルフコンパッションの本をベースに、自分の悪い癖が出にくいように、また不調が加速しにくいようにするための対策を考えた。

9月に再度上長と通話。所属部署の近況を聞き、復帰のイメージがさらに鮮明になった。

カウンセリング

きっかけとなる出来事以降、過剰に自分を責めて無力感を帯びた。他人の顔を伺って根拠のない孤独感を味わった。自分を責めてしまうのはなぜか、カウンセラーはそのルーツを知る必要があると言った。思考や感情の"型" は子供の頃の家庭環境や生活でベースができるため、家族との関係や子供時代のエピソードを振り返ることでそのルーツを探った。

"他人優先"
家族に身体障害者が居り、何をするにもその人を中心に考えて家族が動いた。それがずっと続いたことで、他人を優先することが当たり前になった。自分が面倒事を起こさず、怒ったり喚いたりせず、お利口さんでいることで家族が平穏でいられるので、それが続いたことで特にネガティブな感情を人前で出さなくなった。そうやって適応してきた。

"自己批判"
自分が制御できることにおいて自分勝手な振る舞い、わがままを言うこと、他人に迷惑をかけることが自分の中でとても大きな悪となり、自分にたくさんの禁則事項を課した。そうして適応していく勝ち筋が強固になったことで、うまくいかない自分を許せなくなっていた。

"思考有利"
人間は1日に数十万の思考を行っていると言われている。特に自分は、感情の動きに伴って思考が有利になる傾向(自動思考)があり、自己批判の反すうを加速させる一因となっている。そこで、自動思考を一時的に止めたり、自分の感情に目を向ける時間を作ることが、厄介な反すうを抑制する有効な手段となりえる。

ラベリング
感情が動いたとき、特につらいことを考えたりつらい状況になったときに自分の感情にラベルを付ける。思考ではなく感情で表す。ラベリングを行うことで自分を客観視できる。客観視できると自分が渦の中心ではなく、少しだけ距離を置くことができる。どっぷり浸かりすぎずに済む(浸かって良い、浸かるべきときもある)

マインドフルネス
なんらかの方法で今の瞬間に集中することで、無意識に行っている思考を止める。呼吸に集中する、コーヒーを飲んだり歩いたり何かしらに五感を使って全力で向き合う、などの方法で集中する時間を作る。呼吸法は初期は身体のムズムズといった不快感に襲われて大変だったが、少しずつ、雑念に気付ける時間ができてきた。

再発の懸念と復帰に向けた準備

2021年に引き続き同一傷病での休職。会社で定められている休職可能期間及び傷病手当の受給期間を考えると再発は絶対に避けたい。前回復職する際は勤務時間について人事と話しただけで、復帰後にどのような仕事をするか?などを上長とすり合わせたものの、不十分だったことで結果的にオーバーワークとなった。復帰後の自分の感覚を過信するとどこかで均衡が崩れることがわかったので、今回は復帰前に具体的な行動計画を上長とすり合わせて、適正なペースを維持したい。

これは仕事そのものの準備と少し逸れる。自己批判をすると自分の敵が自分になるため、事前に自分の味方を作っておくと良いのでいくつか用意した。

自分の強み10個
ストレングスファインダーとかそういったお硬いものではなく、自分が自分について強みと思えることを書いた。誰かの評価は関係ない、自分への称賛を込めて。

自分を支えてくれる人
自分の人生において支えになってくれている人を、自分を中心に放射状に書き出した。書ききってみると、実はたくさんの味方がいる。心強い。

マインドマップ
この投稿を書き起こすにあたって整理のために作成。実名の記載があるため画像は割愛。書き方は、以下を参考にさせていただいた。

マインドマップの書き方・描き方「6つの法則」
https://www.mindmap-school.jp/mindmap/mindmap-law/


以上。復帰後も書き足すかも。

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