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「今日も町の隅で/小野寺史宜」を読んで感じたこと

小野寺さん好きを自覚している私にはたまらなく面白かった!
この作品はみつばシリーズです。

市井の人々の何でもない生活の中で起こる小さな事件と決断、その時とその後の気持ちが優しく描かれた10遍の短編集でした。

「今日も町の隅で」
うんうん、街じゃなくて、あくまでも町

一番好きだったのは「君を待つ」です。
偶然が重なった出会いで結婚した二人を描いています。偶然は必然なんだってこと。

「今ここに至るまで無駄なことは何一つなかったのだ」
「流していることひ自分が気づかないほどのうれし涙って、あるもんなんだよ」
いいですね〜。心がほっこりとあったかくなります。

小野寺さんの作品に多い傾向なのですが、この作品もそうなのが、離婚率の高さです。だけど、悲壮じゃないんです。母子家庭も多いけど、その子どもは素直で親も頑張り屋さんで、親子仲が良い。実際そうなんじゃないかなあ。私が母子家庭やってる時もそうだったし。(いや、これは、得意の自画自賛じゃなくて、うちの子ども達が優しかったってことです)

それと、もう一つのお楽しみ♪
バーソーアン、蜜葉ビール、フォーリーフ四葉、みつば南団地と出てくる出てくるお馴染みのお店に会社に住まい。
鷲見翔平も何かで出てきたような気がする。
みつば南団地の住人は私の頭の中の相関図では既に4世帯!

小野寺作品の相関図ムック本とか出してくれたら、速攻買うんだけどなー。


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