『あずかりやさん・まぼろしチャーハン/大山淳子』を読んで感じたこと
100円でなんでも預かってくれるあずかりやさん、シリーズ4作目です。
1話目の「ラブレター」は栗原一歩という名の男の子が語り手でした。あれ?普通の青春キュンキュン物語?っと思ってよみすすめたら一の瀬はずみの名前が出てきました。「青い鳥」と「彼女の犯行」に繋がるその後のお話しでした。良かった〜、一の瀬はずみは元気でした。
そのほかの語り手は長年大事にされてきた黒電話、ヴィトンの鞄、盆栽。
桐島くん、今回はとうとう物ではなく「声」まで預かりました。最初はその預け主さんは横暴な人なのかなと思ったのですけど、精一杯の愛の人でした。時を経て預かり物が届けたかった人に届くんです。なんて素敵な仕掛け!
物を預かることで心を預かり癒し、幸せを届けてくれる桐島君、映像化するなら、松坂桃李君がいいな。
高倉健と緒形拳と石原裕次郎がホームレスだったのもなかなか良かった。