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「妄想カフェ」で、あえて逆を向く

精神疾患コミュニティサイト構想を日々していると
不意に利益もニーズも無さそうな超非効率な妄想がしたくなり。

異業種交流会や交流サロンって、人脈やビジネスチャンスを広げていく『目的』が強いイメージだけど
あえてそういうニーズ&コロナ渦に逆行した
(人脈)繋がらない・(チャンス)広がらない・常連になれない が
コンセプトの「演じるカフェ」をリアル空間で作ってみたいな、と

【ルール】
・原則、一人で入店
・名前、年齢、職業などプロフィールは「架空設定」で入店する
※できれば毎回設定チェンジする
・客同士の連絡先交換や、男女関係のアプローチは禁止
・誰も常連扱いされず、何回来店しても新規として扱われる

  つらい失恋をした設定 とか
  独身だけど「子供が反抗期でさー」を言ってみたい とか
  ミッションインポッシブル観たからスパイ設定 とか
  絶対着ない服装にしてみる(レンタル有) とか
とんでもない設定でも、全員が架空だと分かっているから
イタイ奴とも思われず、好き勝手に妄想会話を楽しめる。

「普通に友達・恋人と遊び行ったほうが楽しいし」
「妄想したり演じたいならヒトカラ行ったほうが気楽だよ」
というご意見があるとは思うのですが、が、

友人や価値観の近いコミュニティではほとんどの場合、周りが期待する『自分を演じる』ことを求められ
ヒトカラなどの一人遊びやSNS動画配信・・・にはリアルな価値観のぶつかり合いが乏しく思えるので、やっぱり刺激が足りないと思うのですよ

例えば
全く好きでも何でもないヘビメタの曲を、全く知らない人達の前で「10年来のヘビメタ好き」のテイでバンドT着てヘドバン熱唱する自分の姿、、
想像するとゾクゾクしません? あんまりしませんか。。

ただ、まじめに考えているところもあって
その環境って精神疾患(個々の状態は慎重に判断しなければいけませんが)のある方にも、意外と居心地が良いのではないかと感じているのです。

・長期の関係構築が不要
・支離滅裂でも「他者攻撃をしない」だけを徹底すれば良い
・常連などの既成グループへ溶け込む労力が少ない
批判覚悟でいえば、あえて「精神疾患なんですよね」を設定にして滞在することもできると思うんです。

疾患状況にもよりますが、特にリワーク(復職プログラム)通所中や、復職前には
「トレーニングや休養はしているけど、リアルな交流は家族や医師、リワーク先のスタッフさんだけ。職場の社員とのやり取りでまた不安定にならないだろうか」という不安の声もよく聞きます。

SNSでもなく、日ごろやり取りのあるオフ会とも違う
もっと気軽に自分や価値観を演じ、会話を楽しめる。そんな場所があっても良いかな、と。役者志望の人とか来たら面白そう。

身分偽ってキャバクラかホスト行けばいいじゃん!と言われれば身も蓋もないのですが、「演じるカフェ:SETSUNA」の看板が街に並ぶことを妄想しながら今日はもう寝ます。おやすみなさい。




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