見出し画像

お店を失うことは怖くない

2020年4月
お店を閉めて2週間ほど経った。

3月の時点では、26年続けてきたお店を今後も継続できるのか不安で怖くて仕方がなかったけど今は落ち着いた。

わたしは自分の力ではどうにもならないことや、その時が来るまで答えがわからないことなどは「考えない」と決めて、そのようにできる。

わたしにとってお店はとてもたいせつなものだけれど、わたしは「おみせやさん」ではなく古着屋だ。

古着屋の仕事は「手に職」的なものとしてとらえられるかはよくわからないけど
センスや知識、テクニックなどが総合的に求められる仕事ではある。
そしてわたしはその古着屋としての能力に自信がある。

もし今の状況でお店を失うことになったとしても、わたしの古着屋としての能力まで失うわけではない。
お店が継続できそうになければ潔くやめて、また良い時にはじめればいい。
あるいはその時、従来の店舗型とはちがう在り方が求められる時代であればそれでもいい。

古着やヴィンテージ、ファッションそのものが求められない世の中になると非常に困るけれど、そんなこと考えても仕方がない。

もし2020年にわたしの古着屋としての能力が奪われることがあるとすれば、それは健康を損なった時だ。

「店舗」と「仕事の能力」

わたしの場合、失うのが怖いのは仕事の能力の方。

だから今はお店は閉めて、おうちに居る。

とはいえ仕事をしないとお金の問題ももちろんあるが、感覚が錆びつくので、SNSで商品の紹介をしてDMやLINEで接客をして代金引換で発送〜販売をしている。

ショッピングサイトも実は持っているけど現在は非公開。店舗を閉めたあとも再開はしていない。
カートに入れてポチッとお買い物…ではなく店舗に近い形でやりとりができるようにしたかったので。

まとめると
今の「お店」が自分にとって一番たいせつなものではない、ということに気がついたら気持ちが少し軽くなったという話。

それでもやはり、お店を維持して無事再開できるのが望ましいことは間違いない。
そのためにこれを読んでくださったウチのお客様、なんか買ってください(笑)
みなさまのおかげでわたしは古着屋でいられます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?