ぎっくり腰と腰痛には丹田を 9
呼吸と体の動かし方
前回は姿勢のつくり方でしたが、今回は呼吸と体の動かし方について説明します。
右のレントゲン写真の赤い点線を見てください。
実はこれ…
お臍の上2㎝の所の横シワの高さなんです。
(体を丸めると、お臍うえ2cmの所にシワができますが、そのシワのラインが赤点線です)。
丹田呼吸法の上虚下実の「下実」はこの赤い点線より下を意味しています。
実際に呼吸をしながら体を動かす場合、この赤い点線より上を動かします。つまり、上虚を動かします。
このため、腰の4番と5番はほぼ動かさず、安定させたまま上半身を動かすことになります。
お臍の上2cmのシワより上の上半身を動かすことがポイントだと覚えておいてください。
もちろん実際に4番と5番も少しは動いていますが、急カーブは描かなくなるため負担がかかりません。
レントゲンでみると一目瞭然なので下の写真を見てください。
(丹田呼吸法の姿勢で体を反ったり丸めたりした時のレントゲン)
(何も意識しないで、ただ体を反ったり丸めたりした時のレントゲン)
腰が安定していれば負担が減ります。
これをレントゲンによって視覚化できたので、イメージしやすくなったと思います。
さっそくイメージしながら、一緒に体を動かしていきましょう♪
動かし方の紹介
丹田呼吸法の開始姿勢が脱力した状態で作れるようになったら、実際に呼吸をしてみましょう。
上虚下実の下実をドシッとさせたイメージで、上虚を優しく動かしましょう。
鼻から息を吐くときは、上虚(お臍の上2cm)からみぞおちの距離を縮めるように、優しく行います。
鼻から息を吸うときは、上虚からみぞおちの距離を伸ばすように、優しく行います。
下実をしっかり実らせ、腰は反る力を与えず、優しく流れるように…
これができれば、その動きを日常生活で応用していきましょう(*^-^*)
私が座っている時によくやる動きがこちらです。
分かりやすいように大きく動かしていますが、実際は写真の10%程度の動きでゆらゆら優しく動いています。
力が勝手に抜けて、下腹部にだけ軽く圧を感じる状態でゆらゆらしていると、骨盤の小さなゆらゆらが体全体を大きくゆらゆらしてくれるような感覚になります。
凝り固まった体がすべて緩むようなイメージで行うと、とても効果的です。もちろん立って行っても良いでしょう。
是非お試しください(*^-^*)
さて、日常生活の動作でも丹田呼吸の動きを意識して生活をすると、いろいろな発見があります。
例えば、洗顔動作。
朝起きて体が強張っているせいか、動き始めにいつも腰が張るという人は、洗顔動作は、辛い動作の1つではないでしょうか。
私がぎっくり腰の時の写真をはじめに載せましたが、この洗顔動作は地獄でした。
写真右側のように洗顔動作は姿勢がくの字になるので、腰への負担が増すのです。
丹田呼吸の動作ができるようになると、洗顔動作も変わります。
洗面台が低くても、丹田呼吸の動きからゆっくりとしゃがみ、洗顔をすると、腰にかかる負担が全然違いました。これはぎっくり腰の時、顕著に実感しております。
まとめ
さて、ぎっくり腰の私が丹田呼吸法を実践したことで、ぎっくり腰にならなくなった理由を述べてきました。
腰痛だけでなく、痛みは姿勢から起こることもあるし、動かし方から起こることもあるし、ストレスから起こることもあるし、思考から起こることもあるし、神経が過剰に働くことで起こることもあります。
大切なことは、姿勢や動かし方からくる場合は、姿勢を見直し、動かし方を見直すことです。
そのきっかけが、丹田呼吸法の姿勢や体の動かし方にあったと思っています。
肩こり腰痛は誰もが経験する痛みですが、その痛みが大きな問題になる前に、また大きな問題になった場合は改善する策の一助になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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