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【テュル活】市立図書館にたまたま寄ったら、リトアニアに今すぐ行きたくなってしまった

絶賛原稿締め切りとの闘い継続中ですが、昨日は午前中市内中心部に所用がいくつかあったので久しぶりに外出。ついでに一瞬だけと言いながら、市立図書館に行ってきました。本を数冊借りるだけならバチはあたるまい、と言いながら。

ウクライナ関連の本はさすがに借りられていて、ないだろうなと思っていましたが案の定。明石書店の例の「エリア・スタディーズ」シリーズの「ウクライナを知るための…」も見つからず。

代わりにというわけではないのですが、ひょっとしたらと思って『リトアニアを知るための60章』を手に取ってみました。えらいもので、ちゃんと手に取ってみてみるものですねえ。当たりですよ当たり。

何が当たりかって?
そう、リトアニアと言えば一度noteで言及したことがあります。例の「王子さま」案件で、リトアニアが出てきたことがあったでしょう。

そうです。カライム語の話をしたことがありました。上記リンクの記事で、リトアニア語の専門家でいらっしゃる櫻井先生がなにかカライム語のことご存じではないだろうか…という趣旨のことを書いていますが、なんたる勉強不足だったことか。

その櫻井先生ご自身が、『リトアニアを知るための60章』の編者でいらっしゃるではありませんか!

もっと早く気付くべきでした…。なぜ昨年カライム語に出くわしたときに、すぐ本のことを思いつかなかったのか。というわけで『知るための…』を見てみますと、ちゃんと1章、「カライム語」の解説をしてくださっている。

カライム語についての解説は、岡山大学の栗林裕先生が執筆されていました(もちろんトルコ語研究者ということで、面識があるどころではない先生。お世話になっておりますのです)。

さすが栗林先生、こういう地域のこともちゃんと押さえていらっしゃったか…という感想です。しかも現地にも実際に行かれているとは。うらやましい…!

ちなみに同書、ちゃんと「言語」という大きな章立て(第II章)があり、第4章から第10章までリトアニア語の文法のことも含めて解説してあります。さすが編者、言語学がご専門でいらっしゃるところの面目躍如ですね!

さて栗林先生ご担当の第10章の当該の章を読みまして、自分が目を引いたポイントはだいたい以下の通りでしょうか。

・かつてはヘブライ文字、旧ソ連時代にはキリル文字、現在ではリトアニア語正書法に基づいて表記されている
初学者用の語学書がカライム通りに面している民族博物館等で入手可能である(!)
・テュルク諸語で圧倒的多数のOV型(目的語が先、動詞は後)語順ではなく、VO型語順(動詞が先、目的語は後)が基本であること(カライム語だけではなく、モルドヴァのガガウズ語などにもそういう特徴がある)
・テュルク諸語の中でも話者がきわめて少なく、危機に瀕した言語である

物欲にまみれたテュル活民の注目ポイントは、やはり2つ目でしょう…語学書があるのだという、この垂涎の事実!!

ヤバいな…またパンデミック終息したら、行きたい場所が増えてしまったじゃないですか…リトアニアか…直行便とかはたぶんないんだろうな…と思って調べてみたら、なるほどやはりヨーロッパ系の航空会社などで乗り換えでヴィリニュス空港(リトアニアの首都最寄り)へ、というルートのようですね。

エストニアも以前からテュルク諸語とは別に興味のある場所ではありまして、かなうならついでにラトヴィアも…とかいいながらバルト三国周遊できたらきっと楽しいでしょうね…?でも飛行機代も滞在費も高くつきそうやな…そのためにはどれくらいお金稼いだらいいのや…etc.

…ということをつらつらと考えた、昨日の午前中でありました。さあ現実…論文書きに戻りましょう…orz テュル活の道は険しい…!

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