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【研究日誌】好きだったシリーズの品切れぞ悲しき

トルコで仕事をする可能性を広げておこうと思い立って、2010年から2011年ごろだったと思うのですが、日本語教育能力検定試験のことを知って勉強を始めたころのことを少し思い出していました(この検定試験も、例の国家試験が実施されていくとなると、今後どうなるのでしょうね…詳しくは調べる気力が今ないですが)。

当時試験に出題される範囲が幅広かったので、わりといろいろなトピックを勉強しないといけないということがわかりました。ではまずは日本語のことについて自分が興味のあるところから勉強を始めようと思って、梅田だったか難波だったかの大型書店に立ち寄って買った教科書のことは今でもよく覚えています。

どれもその後「自炊」して電子化したので、紙の本としては残っていないのですが、『日本語教育能力検定試験に合格するための…』というシリーズは非常に好きな本がそろっていました。最初に読みだした本が忘れもしない『日本語の歴史』で、

学部でも大学院でもほとんど勉強したことがなかった内容だったので、純粋に読み物としても面白かったという感想を持っています。なおこのシリーズ、「言語学」も名著ですよね…この著者にしか書けない、という構成になっているのがまたすごいのですけど。

で、最近思うところあってこのシリーズの「社会言語学」を電子化していたのを思い出して読みだしたところでして、教育能力試験どうこうを別にしてこのジャンルの教科書としてかなりよいものではないかと思ったところでした。が、なんと残念なことにこのシリーズ、もうほとんどが版元品切れになってしまっていたのですね…

これらのシリーズ本のうち、一部はさらに改訂されていることまではつかんだのですが、(たとえば「音声」や「文法」「教授法」)すべてが改訂されているわけではなさそうですね…

件の「社会言語学」も私のリサーチでは今のところ、その後改訂されたかどうかをつかめずにいます(どなたかご存じでしたらぜひご教示を)。

品切れになってしまっているのなら、惜しいなあと…。

もっとも、「社会言語学の入門書」というだけなら類書かつ実際に良書もたくさん出ているのだろうとは思うのですが、しかし上記シリーズの中でも「歴史」「社会言語学」のほかにも、個人的には「異文化理解」も結構楽しく読めた記憶があります。

いろいろ事情はあるのでしょうけどね…
これらの本に限らず、品切れなり絶版なりという話はどんな本にもついてまわる話であろうとはいえ、いろいろと惜しいなあと思う、梅雨時期前に一人じめじめしている吉村であります。

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