見出し画像

「テュルク友の会」(仮称)の企画

私のテュルク歴:「トルコ」から「テュルク」へ

私個人のことなのですが、1996年に大学に入学してトルコ語を始めてから現在まで、トルコまたはトルコ語一本できたかというと、そんなことはありません。その時々の縁や運などがあって、トルコ語の周りにあるいろいろなことに関わる機会がありました。

たとえば、ウズベク語です。これは当時大学のほうで研究プロジェクトが立ち上がって、中央アジアの言語文化の研究の一旦でウズベク語の研究をやらないか、ということでとりかかりました。2008年ごろから2012年くらいまでが、このあたりにかなりコミットしていた時期です。

画像1

この記事を書いている時点ではとっくに絶版になってしまっていますが、文法書を共著で公刊したり、訳書を共同で公刊するという仕事に関わりました。最近はほとんど手をかけていませんが、ウズベク語はもちろん、ウズベクやその周辺も含めた中央アジアに興味があるのは今も変わりません。

2014年には、アゼルバイジャンとアゼルバイジャン語に魅せられてしまいました。これも縁があって、同年3月末にご招待いただいたのがきっかけです。初めてみるバクーの街が、(自分の一番の武器の)トルコ語とものすごく似ているように見えて、それでいて街並みの雰囲気はトルコと比べると劇的な違いを感じました。

画像2

今思えば、このときの経験にかなり衝撃を受けたのだと思います。帰国してから、以前気まぐれに買ったアゼルバイジャン語教科書を引っ張り出して勉強を始めて、どうせなら研究対象にもしてやろうとなって現在に至ります。

自分の興味関心の中心はもちろん今でもトルコですが、ここ数年でそれがさらに広がって、コーカサス、また中央アジアの方にも向いているというわけです。ところが。話はここからなのですが…

テュルク世界はあまりに広くて、一人ではカバーしきれない

当然といえば当然です。なんせ、ユーラシア大陸を横断するような形で分布しているのがテュルク世界なのですから。東は(北東といってもいいか)サハ語から、西はヨーロッパ大陸、ガガウズ語あたりで。

これら全てに興味があるのに、自分一人ではどうもならない。概説書はもちろん出版されれば速攻で入手しますが、もちろんそれだけでは飽きたりません。私は言語が見たいなと。どんな使われ方をしているのかなども知りたいし。

それで、自分のカバーしきれない地域のことをやっている人を追いかける、というわけです。話題を「言語」(つまり、テュルク諸語)に限定したとしても、自分の上の世代、下の世代にも頼もしい人たちがいる。

たとえば最近はタタール語を専門(または専門の一つ)とする若い世代の人が登場してきました。同じくテュルク諸語に属する、バシキール語やチュヴァシュ語にも手を広げている人がいます。

また一時中断できる身分の私と違って、ウズベク語それ自体を追いかけている人もいるし、カザフ語も、そしてキルギス語、サハ語、トルクメン語などに詳しい人々。

少しSNSでも漏らしていたことなのですが、そういう人たち(つまりエキスパート)や、エキスパートでなくてもテュルク諸語・テュルク世界に興味のある人たちを巻き込んでなにかサークルのような活動ができないかなということを、帰国後しばらく考えていました。

そこで、最近のnote執筆開始もあって、いい機会なのでこの考えを一度公開しておこうと思った次第です。サークル、始めます。その名も「テュルク友の会」。まだ仮称ですが。

それだけではなくて、ひとまず勝手にサークル(つまり、団体)を作りますよ、とここで宣言しておこうかなと思います。それが、この記事のタイトルの意図というわけです。

何をするか

さて、「テュルク友の会」で何をするのかというのが最大の問題なのですが、それはもう言い出しっぺは私なので、「テュルク」に関するいろんなことを(ただし、私自身はトルコ周辺に守備範囲が限られるので、その限りにおいて)発信する・共有するということ全般、を活動内容としたいなと思っています。とりあえずの私の発信の場としては、ここnoteを拠点にしようかなと思っています

サークルを作るからには活動内容をもう少し限定したり吟味したりする必要があるのですが、まずは仲間づくりから開始して行こうかなと思っています。

一人、声をかけている人がいて、まずはその人が賛同してくれるかどうか、話し合いをしてみようかなという段階です。

あと非公式に声掛けしている人も数名いるのですが、この人たちはSNSで今積極的に発信をしているわけではなかったりもするので、どういう形で参加してもらうかということは考えないといけないですね。まあいずれにせよ。

動き出してみようかなと思います。まずはここで意思表明、ということで。駄文が並んでしまい、お目汚し大変失礼いたしました。お詫びにといってはなんですが、最後に私の原点たるトルコの写真から1枚見ていただいて、チャラということにしていただければ。

画像3

トルコのどこかは、もはや説明不要でしょうね?

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。Çox təşəkkür edirəm! よろしければ、ぜひサポートお願いいたします!いただいたぶんは、記事更新、また取材・調査のための活動資金に充てさせていただきます。