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この愛すべきピュアな長崎方言話者たち

昨晩10時半ごろだったか、地元の同級生から突然電話が来まして、近所まで出向いてきました。何人か懐かしい同級生などがいたので、そこで図らずもプチ同窓会のような形に。とはいえ、普段からこちらも地元にいるのが知られてしまってはいるので、今さら新鮮なこともなかったろうとは思うのですが。

緊急事態宣言などが出ていたことから、おそらく彼らも集まるのを多少遠慮していたのだろうと思うのですが、一応解除されたその日に呼び出してくるというのですから、おそらく計画していたのだろうなと思いました。

さてさて、それはさておき。私にとってはもちろん幼少期からの顔見知りの人たちなわけで、それはそれでもちろん楽しいわけですが、今となってはやはり彼らの言葉に注意が行きます

彼らこそは、幼少期からの長崎在住の話し手たち。私のように、他の地域方言や外国語の影響がほぼないと思われます。その意味での、「ピュア」(話の内容は、ピュアとは程遠いものでしたが)。

ちゃんとした調査というわけではないですが、彼らの発話に面白い現象がないかというのはずっと意識して聞いていました。ある種の職業病なのかもしれませんが、同業者のみなさんはきっと同じことをしているでしょう。

というわけで、昨晩は中継のようにツイートしていました。途中から記憶がないのですがそれはまあご愛嬌ということで(これを書いている今もまだ頭が痛いっす)。

うちの地域に限らないのですが、ヤカネは長崎の広範囲で使用されるような気がします。

テュルク諸語の研究テーマでも、文末詞というかそのあたりに関心があることもあって、長崎の言葉でもやはりそこが面白いなと思ってしまうのですね。分析こそできないが。

文末のゾ。
ダゾでもヤゾでもなく、単にゾなんですよね。聞けばたしかにわかるのですが、いかにも地元の言葉という感じが私にはします。上のもう一つのツイートもまさしく思うことで、文末のイントネーションを伝えたいところ。

毎度のことながら、彼らのこれ。まあご愛嬌ですか…(でも、どうやらフィールドワーカーはこういうことも記録しておかないといけないらしい)

これが昨日一番気になった動詞形態です。

イで終わる動詞。生産的だったかなと内省したくなります。いわゆる共通語で、ル形(つまり、ラ行の子音語幹)の動詞だけがあてはまるのかな…どうでしょうか。

(アステリスクマークは不適格であることを表します)
ナグル→ナグイ
トル→トイ
カカル→カカイ
タタク→*タタイ
サス→*サイ

素人の私でも気づく現象だから、きっともう誰かこの辺は記述しているでしょうけどね。

…といったようなことを、同級生各氏の話の内容をほぼ聞かずに考えていましたよね…

まあまあ、思いつくのは自由なわけですが。

やるなら、単独じゃできないテーマだなあ…知り合いの日本語研究者をたくさん巻き込みたいところです。

といったような昨晩のことでありました。さあ気を取り直して…原稿をしましょう…

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